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           ****私の「現代のマンダラ考」(2)
           ~簡便な思考法の活用~

大見出し


                           松崎経営情報化コンサル・Ac
                             自営・代表  松崎一海
                     e-mail:[email protected]


前回は、『マンダアの「チカラ」』について述べた。マンダラに書くことによって、色々な気付きによる思考の「チカラ」を得ることが出来るという内容だった。と言うことは、マンダラは考えるチカラを与える「思考法のツール」であり、「問題解決ルール」として活用できると言うことだ。言葉を変えれば、「考える」と云うことは、「気付きによって、仮説思考を繰返し、問題解決の思考と行動を繰り返しながら、新たな課題解決のストーリーと実行項目を作る」ための頭脳OSツールであるような気がしてならない。しかし、マンダラを使って気付くことは、発想の「発散」にはなるが、それだけでは単なるお遊びに終わってしまうと誰もが思うだろう。私も最初は使ってみてそう思った。それを補うのが「収斂」をもたらすテンプレートの存在だ。
そこで、『私の「マンダラ考」』の2回目は、マンダラとテンプレート(様式)の活用を考えてみたいと思う。ここのところが、マンダラを使う人のノウハウになるのかも知れない。


1.発想には原点と終点がある
発想の原点は、「発散」である。終点が「収斂」である。やっていることが「発散」だけで終わっているケースも多い。「発散」の後には、「気付き」がなければ、終わることはできない。すなわち、①特定のテーマに沿ったアイデアは、先ずは発散する。②そして、その発散されたアイデアが、選んだテーマに沿って価値化された優先順位付けが必要だ。③さらに、そのテーマに沿って「ストーリー」や「アクション」の機能を持った「収斂」がならなければならない。思い込みになるかも知れないが、マンダラはこの三つの要素を全て持たせることが出来ると思っている。選ばれたテーマに沿ってアイデアを「発散」させて「収斂」させる最適なツールである。似たようなもので、カード法などがあるが、マンダラは絵になっているのが面白い。絵とは見ているだけで感性を呼び覚ますものだ。まわりくどい理屈はこのくらいにしておこう。


2.マンダラで発想する
マンダラの基本形は、9つの升目である(Aシート)。この真ん中にテーマを入れる。「魂を入れる」と云うことだ。課題や解決したいテーマ、全体が見えないテーマ、さらに掘り下げてみたいテーマに沿って、思いつくままのアイデアを、2分~3分に時間を限定して①~⑧の升目に入れて行く。最初はなかなか埋まらないだろう。出てくるアイデアのレベルが低いかもしれない。それでも何回か繰り返すのである。そうした、繰り返す訓練によって埋まってくる。はじめは、そんな習慣は、日本人は不得意だから大変だが、訓練で発想のレベルと升目が全部埋まってくるようになるだろう。そのためには幾つかの工夫も必要だ。まだ、アイデアがなかなか浮かばない段階では、8つの升目を全部使わずに、例に示すように、4つだけを使って見るのもよい。成熟度に応じて広げて行けばよいだろう。また、出てきたアイデアをウェイト付けする工夫も必要だろう。

 次のマンダラの基本形の例は、その4つの升目を使って、「経営とは?」を自問しながら組立てた概念の表現である。すなわち、「経営とは?」、「経営者を中心とした利害関係者(ステークホールダー)が、一定の価値感に基づいて、経営環境に即して、価値転化のための持続的な仕組みを創ること」である、と言う定義に気付く。経営の全ては言い当てている訳ではないが、少なくとも合格点は頂けるのではと考えている。


また、次の例は、更に72の升目(Bシート)に発想を広げ例である。中心のブロックごとで、テーマを設定し発想の発散を繰り返していることが分かる。


この事例(Bシート)で分かるように、一つのテーマに沿って全体を俯瞰(ふかん)することができる。気付きの都度、フイードバックして変更することによって、その全体像を鮮明に絵になった世界が、自分の目線から展開出来るだろう。

3.テンプレートで考える 
マンダラはこのように、発想の「発散」をさせることは出来るが、実際に使ってみると、慣れるまでは足らない機能もあること気付く。それは、折角、優先順位付けされて発想を、まとめあげて、一つのストーリーに「収斂」させる具体的な手段に弱いようだ。そこで、便宜的に随時、ほかのテンプレート(様式)と連動して使うと、ある程度の具体的な内容、ストーリー、実行項目が見えてくる。すなわち、「収斂」させることが出来る。
マンダラと組み合わせるテンプレートはどんなものでもよい。使い慣れたものが良いだろう。次の図は、私が良く使っているマンダラとテンプレートを連動した展開表(自作)である。ある企業セミナーで検討する項目をマンダラで発想し、テンプレートで検討すべき内容や時間別(午前、午後)準備事項等を具体的に展開したものである。最初の頃、何をどんな内容で準備したらよいのか、分からない時に使用したものだが、最初の頃、数回、このような展開図を描いてみた。自分のものとなった頃に、この作業は省略すればよい。






4.テンプレートで戦略を展開する
そのほかのテンプレートの例として、マンダラを戦略立案に使う場合も多い。

Aシートマンダラを、SWOTに使うのである。そのSWOT要素は、ウェイト付けされているので、企業戦略を組立てる時の重要な戦略的要素となる。この戦略的要素を、バランス・スコアカード(BSC)で展開するのである。このBSCの中でも事業モデルを作る時に多くの気付きを得ることができる。ご承知のように、BSCに落とし込んで、きれいな戦略ストーリーが出来れば、アクションや指標までを矛盾することなく描けように工夫している。

5.マンダラツール等について
以上、マンダラの応用編として、テンプレートとの連動による活用を述べてきた。しかし、恐らくこれだけの説明では、よく理解してもらえないだろう。それは、私の説明が悪いのであって、マンダラが利用に耐えない代物だからではない。もっと勉強したい方は、次のようなものを参考にするとよい。

(1)携帯マンダラ:携帯電話からテンプレートを使うことができる。年間使用料1,980円と安い。あまり、使い勝手はよくないようだ。
(2)マインドマネジャー:マンダラではないが、発想展開のソフト。価格、42,000円、Lite版12,000円、21日間の無料サービス版もある。
(3)マンダラの本:マンダラチャート~9マス発想であらゆる問題を解決する!~(松村寧雄著、1,000円、青春出版社)。図解方式で良くまとまっている。
(4)もっと詳しく知りたい方:マンダラの理論と実践(ジョゼッペ・トゥッチ著、平河出版社、2,427円)。


発想を豊かにするアンダラの魅力とは? 

 1.マンダラは「考え」を広げて、
 2.「気付き」による「チカラ」をくれる。
 3.自分の価値感に沿って、
 4.自分に「気付き」をくれる。
 5.「チカラ」は何処までも広がり、
 6.大事なものから順番に、
 7.自分に戻ってくる。
 8.これが、マンダラの「チカラ」の源泉なのだろう。
最終更新:2009年09月19日 08:39