Vegasとは?

 Sony Vegasとは、米国のSony Creative Softwareが開発・販売する動画編集ソフトウェアである。
プロユーザー向けの"Vegas Pro"と、その廉価版である"Vegas Movie Studio"シリーズが存在する。
対応機種はWindowsのみ。日本での代理販売はフックアップ社が行っている。
米国ではそれなりに認知されているようだが、日本での知名度は非常に低い。

 特徴としては動作が非常に軽く安定しており、さらに音編集に関してはDAWソフト並みの機能と利便性を誇る。
無料体験版が機能制限無しで30日間試用できるので、実際に触れて試してみるといいだろう。

※ちなみに音編集に優れているのは、元々のルーツが"Vegas Music"という音楽編集ソフトだったことに由来する。
"Vegas Music"についていたビデオ編集機能が大幅に発展し、後に"Vegas Video"という動画編集ソフトに生まれ変わった。
当時はSonic Foundryという音楽系ソフト会社が開発を行っていたが、2003年にSonic Foundry社が現Sony Corporation of America社に買収されたことにより、社名・商品名が現在の形となっている。
(日本SONY本社の孫会社という形になるが、大人の都合もあり日本での販売は積極的ではない)


購入に関して

 フックアップ社のパッケージ版を購入してもいいが、公式の英語サイトからドルかユーロで購入するのが割安である。(DL販売とパッケージ販売両方利用可。公式サイトの右上の『国』を"アメリカ合衆国"に変更。外国通貨で決済の場合、約1.7%の手数料がかかる点に注意)

割引きキャンペーンもたまに行っているので、タイミングがよければ格安で購入できる。
キャンペーンを行うときは新着情報のページで告知される。また、宣伝メールが欲しい人はこちらにメール登録をしておこう。(言語はEnglishで登録)
(※宣伝メールは英語だが、購入した製品は日本語版が使えるし、ユーザーサポートも日本語で対応してくれるので安心)

 フックアップのパッケージ版を買う場合は店舗によって大きく価格が異なるので、価格.comなどで事前に調べるといいだろう。他社製品からの乗り換えユーザーを対象にした、通常より5千円ほど安い特別優待版というものもある。



■長所

軽快かつ安定した動作
 一般に動画編集ソフトといえば動作が非常に重いものだが、Vegasの軽快さは驚嘆に値する。
また安定性にも非常に優れており、SD動画の編集でフリーズを起こすことはまず無いだろう。

直感的にして柔軟な操作性
 同社の開発・販売する"ACID"とよく似た操作性で、直感的な操作が可能。
基本的にWindowsの操作作法に準じているので、非常にとっつきやすい。
またソフト本体のヘルプとチュートリアルも充実しており、一通り目を通せば基本的な操作で困る事はない。

 なお、英語で構わないのならYouTubeに数多くの解説動画が存在する。
日本語では、日本代理販売店のフックアップも解説動画を公開している。また、ニコニコ動画にもいくつかの解説動画が投稿されているようだ。
さらに定番の解説サイトとして、映像雑記帳という素晴らしいサイトもあるので参照されたし。

優れたオーディオ編集能力
 先でも触れたが、元が音楽編集ソフトなだけにオーディオのタイミング合わせや加工はVegasの得意分野である。
標準で豊富なオーディオエフェクトを搭載する他、ASIOやVSTプラグインにも対応しており、さらに外部のオーディオ編集ソフトを関連付けして使うことも可能。さらに、精度の高いピッチシフトや速度変更を実現するZplane élastique proエンジンも搭載しており、これを搭載している動画編集ソフトはVegasだけである。
また、曲のピッチ変更を簡単な操作で行えるなど、操作性にも優れている。


■短所

活用情報やプラグインが少ない
 日本国内では絶望的なほどマイナーなソフトなので、活用情報が得られにくい。
また、サードパーティ製のプラグイン数もAdobe Premiereなどとくらべると少ない。
TOOLFARMのVegas対応プラグインのページ(英語)

映像のモーションにベジェ曲線を使えない。
 映像にカーブなどの曲線移動を使えない。使えるのは直線運動のみ。(不可能ではないが・・・)


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2013年02月04日 13:41