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&sizex(3){[[Top>トップページ]] > [[ファンタジーっぽい作品を創作するスレ]] > 1-261 魔法復讐モノ} *魔法復讐モノ 261 :創る名無しに見る名無し:2009/01/21(水) 02:01:18 ID:6RQ2Ary2 思いつきのネタを書いてるんだが 戦闘が中々上手くいかないというか どうしても詠唱魔法の概念取り入れちゃうとドラクエ式戦闘になってしまう Aのターン、Aは魔法を放った Bのターン、Bは魔法を放った みたいな感じでもうちょい流れるような戦闘かきたいんだがなー てか魔法使い同士の戦闘って実際詠唱つぶしになるんだなw 275 :魔法復讐モノ:2009/01/24(土) 23:50:25 ID:d63j3H6Q 》261だがとりあえず書いてみたが命題はまったくクリア出来てないなぁー 結構長くなってきたので途中だけど一度投下してみようかと思う この洞窟を抜ければあの男がいる。 父を、母を殺したあの男が…。 長かった。 ああ、本当にここまで長かった。 光が見える。 出口の光だ。 その先にある祭壇であの男は待っている。 深呼吸する。 冷静さを保たなければならない。 あの男は生半可な相手では無いからだ。 たった一人で第三魔法院にいた人間を皆殺しにした男なのだ。 出口に近づき光がさらに強くなる。 さきほどまで暗闇に慣れていた目が少しづつそれに慣れていくのを感じる。 洞窟を抜けた。 周りに先ほどの岩と土の壁ではなく、森林の緑が広がる。 あまりにも綺麗な緑を放つそれは男の胸にある種の感動を与えるほどのものだった。 だが違和感がある。 生物が存在している感じがしないのだ。 そう、虫一匹すらも存在していない。 これはこの地帯一帯が結界の中にあり隔離されているという事を示していた。 そして辺り一面を木が覆うその中に小さな広場が見えた。 そこに一つの人影がある。 赤髪に黒いコート、そして金色の杖。 それを見て男は確信した。 間違いない、あの男だ。 それを確認したのと同時に自分の中で殺意が弾けた。 抑えていた感情が渦となって、自分を支配しようとする。 ――殺したい。 今すぐにでも八つ裂きにしてやりたい…。 2年前のあの時からずっとこの時を待っていた。 合法的にお前を殺せるこの時を…。 赤髪の男は自分の気配に気づいたのかこちらに振り向いてきた。 それで少し考えるような仕草を取った後、 「君は誰だい?そして、ここに何をしに来たのかな?」 と言い放った。 誰、誰だと…。 ああ、わかっている、奴にとっては俺なんて小石のごとき存在だ。 怒るな、そのエネルギーはまだ吐き出すべきではない。 落ち着け…。 「王都特務魔法機関所属、第一級魔導師、グレイグ…グレイグ・スクワーマーだ。イシス・マルスター、貴様を大量殺人の容疑で連行する。抵抗する場合は殺害の許可も受けている。今すぐ魔具装備を解除しろ…。」 赤髪の男、イシスはその発言にとぼけたような顔をして、 「スクワーマー?何処かで聞いた名だな…。まあ、良い。そんなどうでもいい事に付き合ってられんから帰ってくれないか?」 心底どうでもよさそうにそう応えた。 どうでもいいだと…俺の両親を殺した事がどうでもいいだと! グレイグの中で怒りの感情が蠢く。 その感情を必死に押さえつけ、グレイグは唱えた。 “射ね” 光が収束し、矢となってイシスに向けて放たれる。 だが、イシスの体をかすめるだけで、直撃する事は無かった。 「今のは警告だ、今すぐ装備を捨てろ。」 イシスはそれに少し興味を示したような顔をして、 「光の矢(ライトニングアロー)の事前詠唱か、その年でよくやるな…。」 そう言った瞬間、光の矢がイシスの頬をかすめる。 「お前の御託なんてどうでもいいんだよ、今すぐ解除しろ、それ以上無駄口叩くなら次は本当に射る。」 それは投降への最終通告だった。 イシスはそれにあきれたような仕草をして、 「だから君には――」 その瞬間、グレイグの掌から大きな光の矢が三発放たれる。 雷速を上回る速度で対象に向かうそれは、人の身には絶対不可避といえるものだ。 光の矢はそのままイシスの認識外の速度でその体を貫く、そしてイシスは力を失ったように前かがみに倒れこんだ。 「言ったはずだ、無駄口叩いたら殺すと…。」 頭と心臓と肺を打ち貫いた。 誰が見ても即死だろう。 あまりにもあっけない結果だった。 だから、そうこの程度では溜飲が降りない。 徹底的に辱めてやらねば、グレイグはその死体にさらなる攻撃を加える為に近づく。 だが、その時― 「簡単に殺さないでくれよな。」 死体から冷たい声がした。 “弾け” イシスは事前詠唱のトリガーを引く。 それと同時に大きな破裂音。 グレイグの体は大きな衝撃を受けて吹き飛ばされた。  「――うぐっ。」 腹ばいに木に突っ込み、腹部に大きな衝撃を受ける。 それと同時に、嫌な亀裂音。 肋骨が2本ほど逝ったか…。 グレイグは腹部を押さえながら自身が吹き飛ばされた方を見る。 そこには先ほど矢に貫かれ死んだ筈のイシスが立っていた。 「何故…。」 グレイグは思わずつぶやく。 「あれぇ、今ので粉々にしたつもりだったんだけれどなぁー、あの一瞬で三重防御結界でも張ったのかい?あながち、一級魔導師という肩書きも嘘じゃないのかな。」 イシスはおどけるような仕草を取る。 「そうそう、君の疑問に答えないとね、君ね、実力はともかく、洞察力無さすぎ。」 心底グレイグを馬鹿にするようにイシスは続ける。 「もっと魔導をやる人間なら頭を冷やしてやらないと…。普通さー、なんで俺がこんなに余裕こいてるのか疑問に思ったりするよねー、それに気づかない辺り、君、私を捕らえたいんじゃなくて私を殺したくて頭に血がのぼってたりするんじゃない?あ、図星?」 「黙れ!!“射ね”」 グレイグの腕から光の矢が再び形成され、射出される。 今度こそ…。 グレイグは命中を確信する。 だが、光の矢はイシスに当たる瞬間にその形成を解かれていった。 「なっ…。」 イシスは笑いながらグレイグの方に歩いてくる。 「不思議そうな顔をしているね、なんだ魔力吸収魔法(ドレイン)を知らないのかい?」 「馬鹿な、そんな事できる筈が!!!」 信じられないとグレイグは大声で言う。 それもその筈だった。 魔力吸収魔法は魔法でも最も扱いが難しいとされる魔法だった。 放たれた魔法の概念を理解し、形成を理解し、性質を理解し、その拘束を解き、自身に流れ込ませる。 出来たとしても認識外の術には対応できないとされ、実戦ではとても使えたモノではないとされていた。 だがそのような事を考えているグレイグを見透かしたように…。 「それが出来るからここにいるんだけどな。」 ――そのイシスの一言でグレイグは怒り狂いそうなったが、必死に己を理性の鎖で繋ぎ止めた。 冷静になれと自分の中で反復する。 この世にありえない事など無い。 それは魔法を使うモノにとっての常識であったではないか…。 それに、たとえ、イシスが本当にドレインしていてもいなくてもそれで防げない魔法を使えばいいだけの事。 グレイグは立ち上がる。 イシスとの距離は目算で22m。 光の矢の射程内である。 だが、もはや奴には光の矢が通じないのは明白。 ならば事前詠唱を解除する。 そしてもっと強大な魔法を―― “業の炎で鍛えられし刃よ” 詠唱と同時に半径1m程の炎の球が天に形成される。 “汝の裁きの力で敵を穿て” 炎の球は形状を剣へと変化させていく。 「ほう、自然干渉系の魔法も使えるのか…。」 その光景を見てイシスは関心したように言う。 「喰らえ!『炎刃爆砕』(フレアブレイド)」 球は無数の炎の刃の雨となってイシスに振り注ぐ。 辺り一面は炎と草木の燃えた臭いと煙に包まれた。 吸収魔法といっても自然干渉よって発生した魔法は無効化できない。 たとえそれが魔力という性質を失ったとしても、強風が起きる等といった現象まで無力化することは出来ないからだ。 石を投げるのには力いるが、投げた石を手の方に戻ってくるようにする事が出来ないように…。 故にたとえイシスが不可能といわれた魔力吸収魔法を実戦レベルで使用可能にしているとしても、自然干渉による魔法は通じる。 たとえこの炎が魔法障壁を発生させてもこの熱の攻撃ならばなんらかの手傷は負わせられる。 グレイグはその考えからこの魔法を使う事を選択した。 フレアブレイドで起こされた煙が少しづつ薄くなっていく。 そして風景が鮮明になる…。 「ば、馬鹿な…そんな事が…。」 グレイグは驚愕する。 だって、そこには一歩たりとも動かずに笑みをあげている無傷のイシス・マルスターの姿が…。 「まったく、ここには私の結界が張ってあるとはいえ、一応森なのだよ?こんなところでそんな魔法を使うのは簡便願いたいところなのだが…。」 そう、呆れたような仕草を取ったあと、イシスはグレイグに掌を向け、  “弾け” 事前詠唱のトリガーを再び引いた。 空気の破裂音と共に衝撃波がグレイグに襲いかかる。 ととりあえずここまで なんかテキトーな場つなぎのネタ考えてたら結構な量になってしまった… #right(){&link_up()}

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