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***「Chenge The world」  第八話 カノン・ヒルベルトの合流により、この場にいる人間は6人となった。 うち一人はいまだに目を覚まさないが。 そこで淳子が目を覚ます。 眠気眼で腕時計に目をやる淳子。午前六時。 相変わらず早起きだ…と思いきや、淳子よりも早く目覚めていた、 というよりも果たして眠っていたのかどうかすらわからない男が淳子に声をかけた。竜崎だ。 「これは青木さん朝が早いようですね驚きました。 あれだけ力を使っていればずいぶん体力を消耗すると思いましたが」 「見くびらないでもらえるかしら? あれくらいの炎だったらほとんど体力を消耗することはないわ。精神力は食うけどね」 竜崎にそう言い、間延びをした後再び場を見渡す淳子。 美伽、先生、カノン、竜崎、そして自分。あれ、一人足りない。 「ねえ竜崎さん。セフィロスさんはどこに行ったの? 彼もあなたと同じように寝てたのかどうかわからない人だけれど」 「ああセフィロスさんなら、3分ほど前つまり青木さんが起きる直前に出て行かれましたよ。たぶんお手洗いじゃないですか」 竜崎が言い終えると同時にセフィロスが部屋へと戻ってきた。やはり手洗いだったようだ。 「おはよう淳子。朝が早いようだな。 もう目はさめているか?そうでないなら覚ましてやろうか?…冗談だ」 「おかげさまで目はすっかりさめてるわ。 あなたの手を借りなくても大丈夫。けどあの人に関してはそうはいえないわ…」 「『先生』か…美伽はとても大切に思っているようだが…きっと母親代わりの存在だったのだろうな。母親、か…」 セフィロスがさみしげな表情になったのを淳子と竜崎は見逃さなかったが、あえて何も言わないでおいた。 「ねえ、二人に一つ聞くけど… もし元の世界に帰れたら一番最初に何をしたい?私はとりあえずテレビがみたいかな」 「私はそうですね甘いものがたくさんたべたいです どうやらこの世界には甘いものがないようですからそれがすごく残念でなりません」 「そうだな…ソルジャーとしての仕事も残っているし、 それを果たさなければならないだろうな。だから今は休暇みたいなものだ」 「みんな普通なのね。あ、私も人のことは言えないか」 笑いあう3人。その笑い声に目を覚ましたのか、カノンが起き上がる。 眠気眼がすごく可愛いカノンだった。 「ああ…おはようございますみなさん。 朝が早いようですね。僕が一番かと思っていましたが、驚きました…」 「おはようカノンくん。よく眠れたかしら?」 「ええ、おかげさまでよく眠れました。さして疲れてる訳でもありませんでしたし。それより先生は…」 「残念ですがまだ目が覚めないようですこのまま目が覚めないのではないかと思うと私も心配でなりません」 その時、美伽が目を覚まし、ベッドから起き上がる。カノンと同じように眠気眼が可愛かったりする。 どうでもいいが。 「ふあぁ~みんなおはよう…朝早いねぇ…今何時?」 腕時計に目をやり時間を確認し、答える淳子。 「6時半よ。これでも十分早いほうだと思うけど。みんなの中じゃ一番遅いからね。先生を除けばだけど…」 「そうか…先生はまだ目覚めないのか…」 そういって美伽は先生の隣に立ち、その手を握り締めていった。 「先生…お願いだから目を覚ましてよ… 先生がこのまま死んじゃったらあたし元の世界へ帰れても意味ないよ…」 激昂しているのだろう、手を握る力がだいぶ強くなっている。 少女とは思えない力の強さだ。それは同時に先生への想いの強さの表れでもあった。 するとその想いが神様にも通じたのであろうか、ついに奇跡は起こったのだった。 「う、うぅん…」と小さな唸り声をあげて、先生がついに目を覚ました。その刹那、美伽は狂喜乱舞し、先生に抱きついた。 「よかった先生!やっと目が覚めたんだね!このまま先生が目を覚まさなかったらと思うとあたし…」 嬉しさの余り涙を流す美伽。そんな彼女に先生はその髪をなでてやさしく語りかけるのであった。 「ごめんね秋山さん。心配掛けたみたいね…でも、もう目覚めたから大丈夫よ。ところで、この方たちは?」 淳子からセフィロス・竜崎・カノンの順番で自己紹介とこれまでのいきさつを話した。 「世界を変える…ですか…そういえば、意識を失ってた時、夢を見たんです。」 「その夢では、何か頭に角みたいなものが生えた巫女さんのような服を着た小さな女の子が出てきて、 その女の子が言うには『勝手ながらあなたをこの世界を変えるために呼ばせてもらったのです。 この世界を変えることができたならあなたたちは無事に元の世界に帰れるのです。」 「ただ僕はあなた一人に世界を変えろだなんて無茶は言わないのです。 そこであなたのほかにもあの9人、この世界に呼んであるのです。一人はあなたの教え子である秋山さんですが、 あなたはその9人と力を合わせてこの世界を変えるのです。残りの未知数な8人についてですが、 そのうちの半分は彼らのほうから自らやってくるのです。もう半分は、自分たちで見つけ出すのです。」 「全員そろったら、僕はあなたたちの前に姿を現すでしょう。 世界を変える方法はその時に話すのです。それでは、しばらくお別れなのですと言われました」 「つまりなにか、その小娘がこの世界における神で、 この荒廃した世界を変えるために私たちを召喚したということか?」 「今の話を聞く限りそのようです しかもどうやら本当の神のようです死者をよみがえらせるほどの力を持っているのですから」 「それにしてもずいぶん身勝手な神だな。小娘らしいと言えばそれまでだが…あったら切り捨ててやろうかと思うが」 「それはやめておいたほうがいいかと思います。この世界を変える方法はおそらく神しか知らないでしょうし、 神の存在自体が世界を変えるためのファクターの一つだとしたら二度と世界を変えられなくなります、 軽率な行動はくれぐれも慎んでくださいセフィロスさん」 「お前にいわれなくともわかっている竜崎。 冗談を言ってみただけだ。私とて神を斬ろうなどとは思っていないさ。お前らもだろう?」 「ええもちろん。ただ一方的に呼ばれたのには少し腹は立つけどね。 でも呼ばれてしかもそうしなければ帰れないんじゃ仕方ないじゃない?」 「僕も淳子さんに同意です。せっかく蘇がえらせてもらったんですからその恩には報いたいです。竜崎さんもそう思うでしょう?」 「はいそう思います。どんな天才でも一人では世界を変えられない。ただ10人もいればきっとこの世界を変えられるはずです」 「その通り。さて、世界を変えるために私たちはこれから何をすべきかということだけど…まだ見ぬ仲間を探せばいいのよね?」 うなずく一同。 そこで先生がベッドから起き上がろうとするが苦痛に顔をゆがめ、美伽があわてて止めに入る。 「ダメだって先生!まだ傷が癒えてなんだから完治するまで寝てなきゃ! 別にみんなそんな急いでるわけじゃないんだから待ってくれるよ。そうでしょ?みんな?」 やはりうなずく一同。満足げにほほ笑む美伽。 「すいません皆さん…迷惑をおかけします…それでは…私はしばらく休みます…」 再び眠りに就く先生。そして残りの5人はこれから思い思いの時間を過ごすことになるのだった   &italic(){第8話 目覚め、そして道しるべ FIN }
****目覚め、そして道しるべ  第八話 ---- カノン・ヒルベルトの合流により、この場にいる人間は6人となった。 うち一人はいまだに目を覚まさないが。 そこで淳子が目を覚ます。 眠気眼で腕時計に目をやる淳子。午前六時。 相変わらず早起きだ…と思いきや、淳子よりも早く目覚めていた、 というよりも果たして眠っていたのかどうかすらわからない男が淳子に声をかけた。竜崎だ。 「これは青木さん朝が早いようですね驚きました。 あれだけ力を使っていればずいぶん体力を消耗すると思いましたが」 「見くびらないでもらえるかしら? あれくらいの炎だったらほとんど体力を消耗することはないわ。精神力は食うけどね」 竜崎にそう言い、間延びをした後再び場を見渡す淳子。 美伽、先生、カノン、竜崎、そして自分。あれ、一人足りない。 「ねえ竜崎さん。セフィロスさんはどこに行ったの? 彼もあなたと同じように寝てたのかどうかわからない人だけれど」 「ああセフィロスさんなら、3分ほど前つまり青木さんが起きる直前に出て行かれましたよ。たぶんお手洗いじゃないですか」 竜崎が言い終えると同時にセフィロスが部屋へと戻ってきた。やはり手洗いだったようだ。 「おはよう淳子。朝が早いようだな。 もう目はさめているか?そうでないなら覚ましてやろうか?…冗談だ」 「おかげさまで目はすっかりさめてるわ。 あなたの手を借りなくても大丈夫。けどあの人に関してはそうはいえないわ…」 「『先生』か…美伽はとても大切に思っているようだが…きっと母親代わりの存在だったのだろうな。母親、か…」 セフィロスがさみしげな表情になったのを淳子と竜崎は見逃さなかったが、あえて何も言わないでおいた。 「ねえ、二人に一つ聞くけど… もし元の世界に帰れたら一番最初に何をしたい?私はとりあえずテレビがみたいかな」 「私はそうですね甘いものがたくさんたべたいです どうやらこの世界には甘いものがないようですからそれがすごく残念でなりません」 「そうだな…ソルジャーとしての仕事も残っているし、 それを果たさなければならないだろうな。だから今は休暇みたいなものだ」 「みんな普通なのね。あ、私も人のことは言えないか」 笑いあう3人。その笑い声に目を覚ましたのか、カノンが起き上がる。 眠気眼がすごく可愛いカノンだった。 「ああ…おはようございますみなさん。 朝が早いようですね。僕が一番かと思っていましたが、驚きました…」 「おはようカノンくん。よく眠れたかしら?」 「ええ、おかげさまでよく眠れました。さして疲れてる訳でもありませんでしたし。それより先生は…」 「残念ですがまだ目が覚めないようですこのまま目が覚めないのではないかと思うと私も心配でなりません」 その時、美伽が目を覚まし、ベッドから起き上がる。カノンと同じように眠気眼が可愛かったりする。 どうでもいいが。 「ふあぁ~みんなおはよう…朝早いねぇ…今何時?」 腕時計に目をやり時間を確認し、答える淳子。 「6時半よ。これでも十分早いほうだと思うけど。みんなの中じゃ一番遅いからね。先生を除けばだけど…」 「そうか…先生はまだ目覚めないのか…」 そういって美伽は先生の隣に立ち、その手を握り締めていった。 「先生…お願いだから目を覚ましてよ… 先生がこのまま死んじゃったらあたし元の世界へ帰れても意味ないよ…」 激昂しているのだろう、手を握る力がだいぶ強くなっている。 少女とは思えない力の強さだ。それは同時に先生への想いの強さの表れでもあった。 するとその想いが神様にも通じたのであろうか、ついに奇跡は起こったのだった。 「う、うぅん…」と小さな唸り声をあげて、先生がついに目を覚ました。その刹那、美伽は狂喜乱舞し、先生に抱きついた。 「よかった先生!やっと目が覚めたんだね!このまま先生が目を覚まさなかったらと思うとあたし…」 嬉しさの余り涙を流す美伽。そんな彼女に先生はその髪をなでてやさしく語りかけるのであった。 「ごめんね秋山さん。心配掛けたみたいね…でも、もう目覚めたから大丈夫よ。ところで、この方たちは?」 淳子からセフィロス・竜崎・カノンの順番で自己紹介とこれまでのいきさつを話した。 「世界を変える…ですか…そういえば、意識を失ってた時、夢を見たんです。」 「その夢では、何か頭に角みたいなものが生えた巫女さんのような服を着た小さな女の子が出てきて、 その女の子が言うには『勝手ながらあなたをこの世界を変えるために呼ばせてもらったのです。 この世界を変えることができたならあなたたちは無事に元の世界に帰れるのです。」 「ただ僕はあなた一人に世界を変えろだなんて無茶は言わないのです。 そこであなたのほかにもあの9人、この世界に呼んであるのです。一人はあなたの教え子である秋山さんですが、 あなたはその9人と力を合わせてこの世界を変えるのです。残りの未知数な8人についてですが、 そのうちの半分は彼らのほうから自らやってくるのです。もう半分は、自分たちで見つけ出すのです。」 「全員そろったら、僕はあなたたちの前に姿を現すでしょう。 世界を変える方法はその時に話すのです。それでは、しばらくお別れなのですと言われました」 「つまりなにか、その小娘がこの世界における神で、 この荒廃した世界を変えるために私たちを召喚したということか?」 「今の話を聞く限りそのようです しかもどうやら本当の神のようです死者をよみがえらせるほどの力を持っているのですから」 「それにしてもずいぶん身勝手な神だな。小娘らしいと言えばそれまでだが…あったら切り捨ててやろうかと思うが」 「それはやめておいたほうがいいかと思います。この世界を変える方法はおそらく神しか知らないでしょうし、 神の存在自体が世界を変えるためのファクターの一つだとしたら二度と世界を変えられなくなります、 軽率な行動はくれぐれも慎んでくださいセフィロスさん」 「お前にいわれなくともわかっている竜崎。 冗談を言ってみただけだ。私とて神を斬ろうなどとは思っていないさ。お前らもだろう?」 「ええもちろん。ただ一方的に呼ばれたのには少し腹は立つけどね。 でも呼ばれてしかもそうしなければ帰れないんじゃ仕方ないじゃない?」 「僕も淳子さんに同意です。せっかく蘇がえらせてもらったんですからその恩には報いたいです。竜崎さんもそう思うでしょう?」 「はいそう思います。どんな天才でも一人では世界を変えられない。ただ10人もいればきっとこの世界を変えられるはずです」 「その通り。さて、世界を変えるために私たちはこれから何をすべきかということだけど…まだ見ぬ仲間を探せばいいのよね?」 うなずく一同。 そこで先生がベッドから起き上がろうとするが苦痛に顔をゆがめ、美伽があわてて止めに入る。 「ダメだって先生!まだ傷が癒えてなんだから完治するまで寝てなきゃ! 別にみんなそんな急いでるわけじゃないんだから待ってくれるよ。そうでしょ?みんな?」 やはりうなずく一同。満足げにほほ笑む美伽。 「すいません皆さん…迷惑をおかけします…それでは…私はしばらく休みます…」 再び眠りに就く先生。そして残りの5人はこれから思い思いの時間を過ごすことになるのだった   &italic(){第8話 目覚め、そして道しるべ FIN }

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