蒼髪の守護者 ~魔王~
192 :蒼髪の守護者 ~魔王~:2010/02/11(木) 13:05:15 ID:Dwyyu4Xo
規制が一部解除されたらしい。守護者としても、一人の住民としても喜ばしいことだ。祝に何か投下でもしようか。
そう考えていたとき、やつは現れた。
「元気にしているか、クリーシェ」
それは人の形を取りながら、誰の形も為していなかった。どこにでもいる誰かもしれないし、今まで見たことのない誰かもしれない。一言で上手く言い表すなら、【未設定】の存在だといえた。
「見ていて気持ちが悪いです。せめて設定を終えてから来て下さい」
「フ、フ。そうだったな。いやあすっかり忘れていた」
わざとだということは分かりきっている。彼(彼女?)のいつもの悪戯だ。
そいつはウネウネと蠢き始めると、こちらがまばたきを終えるまでにきちんとした人間になっていた。10歳くらいの、少女の姿だ。今回の服装はゴシック・エンド・ロリータ。その上にいつものマントを羽織っていた。
「こういう趣向はどうだろうか」
「趣味悪いですね。ゴスロリとマントは合いませんよ」
彼に相対すると、どうしても言に毒が含まれてしまう。まあそれも仕方ない。私は彼女が嫌いなのだから。
「それにしても、自らの設定を設定出来る力、ですか。便利なものですね」
「確かに便利だが、常人には扱えまい。彼らは自分の造形を正確にイメージすることすら出来ないのだからな」
そう言って自信に満ち溢れた笑みを浮かべる。
「相変わらずですね。ハルトシュラー」
そう。目の前にいる尊大な態度の人物こそ、創発の魔王・ハルトシュラーなのであった。
規制が一部解除されたらしい。守護者としても、一人の住民としても喜ばしいことだ。祝に何か投下でもしようか。
そう考えていたとき、やつは現れた。
「元気にしているか、クリーシェ」
それは人の形を取りながら、誰の形も為していなかった。どこにでもいる誰かもしれないし、今まで見たことのない誰かもしれない。一言で上手く言い表すなら、【未設定】の存在だといえた。
「見ていて気持ちが悪いです。せめて設定を終えてから来て下さい」
「フ、フ。そうだったな。いやあすっかり忘れていた」
わざとだということは分かりきっている。彼(彼女?)のいつもの悪戯だ。
そいつはウネウネと蠢き始めると、こちらがまばたきを終えるまでにきちんとした人間になっていた。10歳くらいの、少女の姿だ。今回の服装はゴシック・エンド・ロリータ。その上にいつものマントを羽織っていた。
「こういう趣向はどうだろうか」
「趣味悪いですね。ゴスロリとマントは合いませんよ」
彼に相対すると、どうしても言に毒が含まれてしまう。まあそれも仕方ない。私は彼女が嫌いなのだから。
「それにしても、自らの設定を設定出来る力、ですか。便利なものですね」
「確かに便利だが、常人には扱えまい。彼らは自分の造形を正確にイメージすることすら出来ないのだからな」
そう言って自信に満ち溢れた笑みを浮かべる。
「相変わらずですね。ハルトシュラー」
そう。目の前にいる尊大な態度の人物こそ、創発の魔王・ハルトシュラーなのであった。
193 :ハルトの口調に全く自信がない:2010/02/11(木) 13:05:55 ID:Dwyyu4Xo
「それで?今日は何の用ですか」
嫌いな相手とはいえ、一応客人である。紅茶を“創って”振舞う。前に毒を入れてみた事があったが、それはあっさりと見破られた。
「いただこう」
魔王は優雅な仕草で紅茶をすすり始めた。見ていて惚れ惚れする。ムカつく。
なあに、お前がようやく“認識”されたと言うのでな。祝いに来てやったのだ。ほら」
土産を投げて寄越しやがった。
「あなたが、お土産?一体どういう心変わりですか?」
土産を持ってくるなんて今までなかった。
だが私も私で、素直に喜んでおけば良いのに変に勘ぐってしまう。困ったものだ。
「だから言っているであろう、祝いだと」
「……他意は?」
「ない」
彼女はキッパリと言い放った。何だ、コイツ、もしかして良い人?
「中身は何なのですか?」
「私が創作の合間に作ったまんじゅうだ。あとでゆっくり食べると良い」
ハルトは優しく笑う。
そうか。
そうかもしれない。
確かに彼女とは思想的な面で相容れることは絶対にない。これから何年経とうとも平行線のまま争い続けるだろう。
だが、それ以外の面では?私もハルトも上層の存在。お互いに友となることは出来るのではないか?
「ありがとうございます、ハルト。あとでいただきますね」
そうして私も笑みを浮かべた。
「それで?今日は何の用ですか」
嫌いな相手とはいえ、一応客人である。紅茶を“創って”振舞う。前に毒を入れてみた事があったが、それはあっさりと見破られた。
「いただこう」
魔王は優雅な仕草で紅茶をすすり始めた。見ていて惚れ惚れする。ムカつく。
なあに、お前がようやく“認識”されたと言うのでな。祝いに来てやったのだ。ほら」
土産を投げて寄越しやがった。
「あなたが、お土産?一体どういう心変わりですか?」
土産を持ってくるなんて今までなかった。
だが私も私で、素直に喜んでおけば良いのに変に勘ぐってしまう。困ったものだ。
「だから言っているであろう、祝いだと」
「……他意は?」
「ない」
彼女はキッパリと言い放った。何だ、コイツ、もしかして良い人?
「中身は何なのですか?」
「私が創作の合間に作ったまんじゅうだ。あとでゆっくり食べると良い」
ハルトは優しく笑う。
そうか。
そうかもしれない。
確かに彼女とは思想的な面で相容れることは絶対にない。これから何年経とうとも平行線のまま争い続けるだろう。
だが、それ以外の面では?私もハルトも上層の存在。お互いに友となることは出来るのではないか?
「ありがとうございます、ハルト。あとでいただきますね」
そうして私も笑みを浮かべた。
194 :いや、知ってるよ?使えないのは:2010/02/11(木) 13:06:37 ID:Dwyyu4Xo
しばらくもしない内にハルトは帰っていった。
さて、ハルトの土産を開けるとしよう。おそらく、私の顔はにやけていた。
しばらくもしない内にハルトは帰っていった。
さて、ハルトの土産を開けるとしよう。おそらく、私の顔はにやけていた。
箱を開けるまでは
「…………ほぅ」
中にはまんじゅうが4つ入っていた。どれも美味そうだ。非常においしそうだ。
だが、表面にデカデカと<FONT SIZE=7>発子</FONT>とプリントしてあるのは頂けない。それも4つともに。
「……なるほど」
中にはまんじゅうが4つ入っていた。どれも美味そうだ。非常においしそうだ。
だが、表面にデカデカと<FONT SIZE=7>発子</FONT>とプリントしてあるのは頂けない。それも4つともに。
「……なるほど」
私は魔王・ハルトシュラーを許さないことに決めた。