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撃鉄のクロニクル管理人ヒガタ氏による、撃鉄シナリオ近未来編初期の中核を担うシナリオ。
一見熱血スーパーロボットモノに見えますが、氏特有の落ち着いた語り口は健在。

人類の起死回生をかけた計画に何故か抜擢された主人公と、その仲間たちの戦いの物語。
ベタから一歩外したキャラクター達が魅力的です。

容赦なく人の死ぬ泥臭い戦場と、表面だけ輝かしくて胡散臭い計画の対比なんかは、
実力の高いライターさんだからこそ表現できるものだろうなぁと思われます。

演出面は画像を使ったものがメインで、かなり努力の跡を感じる作りです。
イベント時の演出の派手さに比べ、戦闘アニメは汎用アニメオンリーで地味めですが、
少なくとも不足を感じることはないかなと。

まとめ。
演出、ストーリー共にハイレベルで、『お手本にしたくても出来ない』シナリオと言った感じ。
撃鉄シナリオに足を踏み入れたいと思ってる人も、そうでない人も、
オリロボ好きならばやって損はないかと思います。
ストーリーも新展開に入るようで、目が離せません。
ただ、戦闘は人によってはだるさを感じるかも。


と、ここまでが正直に感じた所。
そして、この後も正直に感じた所。
ざっくりとネタばれも含まれるのでご注意を。


このシナリオ、タイトルが爆熱で巨神でバクファイガーなのですが、
少々爆発力に欠ける印象を受けました。

勿論、決して詰まらないという事はありません。
リッチーの最期や、ネスト攻略などはかなり燃える展開でした。

ですが、常に水準を上回り続けているクオリティが、
ある意味逆に足を引っ張ってしまっているのかも知れません。
……クオリティを落とした方がいいって言うんじゃありませんよ。念のため。

何といいますか、
普段から3面白いシナリオが、盛り上がり所で面白さ8になると、誰しもが「おっ」と目を見張るはずです。
しかしながら、バクファイガーは普段から6面白い分、8、ないし9の面白さの回になっても、
「普段からここまで面白いシナリオなのだから、もう一歩先へ行ってくれないものか」
となってしまうのです。これもまた人の業。



バクファイガーの「燃える展開」はネスト破壊以外は基本的にキャラの死亡によるものなんですが、
いつ誰が死ぬか解らない緊張感を目指してか(解んないですけど)死亡フラグと言うものが殆ど立ちません。

死亡フラグって呼び方をすると陳腐ですが、
キャラが死ぬ直前に、プレイヤーさんにそのキャラの掘り下げた印象を植え付けるのは、結構大事な作業な気がします。
ただ会話に出てくる回数が増えるとか、そういうフラグはちょっと違いますけど。


自分はリッチー好きでしたが、彼が死んだ時はこう、
「あのリッチーがやってくれた!」という気持ち<「うわー。リッチー死んじゃうのか、好きなキャラなのに……」という気持ち
となってしまった為、燃えはしたけどそれよりポカーンが強い的な。なんだろうこの気持ち。
隊長も大体同じ。
フランシスは捨て身で復讐って言うフラグが立ってたのでそうでもありませんでしたが。


ネスト攻略の時も、ネストを壊す直前に、プレイヤーさんにネストの掘り下げた印象を植え付ける作業が欲しかったかなと。
「やった攻略できた!」と思わせるにはまず「ネスト攻略辛い! 全然壊せそうにない!」
ともっとプレイヤーに暗示をかけた方がいいんじゃないかなと。

単純に戦闘の難易度をあげるとかでなく、
汎用キャラをもっと一見無意味にボコボコ死なせたり、かっこ良く踏み台になってもらったりした方が
作戦の過酷さが出たんじゃないかなぁと思います。
あと、ビーム発射失敗から、ネストの内部への侵入が凄くすんなりいけてたのも気になる要因かも?


えーと、凄く偉そうなことを書いてしまいましたが、これはあくまで個人の意見です。勝手にわめいているだけです。
自分は同じオリ畑のライターとして、ヒガタ氏の足元にも及ばない人間であると自覚しています。


それに、バクファイガーは話を大きく展開させつつも、
その実まだ伏線をばらまいている段階だと思われます。
それが明らかになった時こそが真の爆熱の時!
座して待っています。

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最終更新:2009年05月21日 16:36