第25回災害救助犬神奈川主催IRO試験 リポート


瓦礫捜索試験、服従試験を1日で行う単日開催にて実施しました。

↑↑夏の名残の緑が残るRDTA八ヶ岳訓練センター

  • 会 場: 長野県諏訪郡富士見RDTA八ヶ岳トレーニングセンター
  • 審査員:村瀬英博(IRO公認審査員)
  • 実施日時:2022年9月25日(日)
  • 受験頭数:IRO救助犬瓦礫捜索試験 A段階(RH-TA)5頭/B段階(RH-TB)2頭

・試験結果(出場順)

瓦礫捜索試験A(RH-T A) 捜索20分/仮想被災者2名/単体告知1/エリア1000平米
犬名/生年月日/犬種/性別 捜索(200点) 服従熟練(100点) 合計(300点) 所属
菅原/ぶり 2015/10/8 JRT♂ 114 68 - RDTA
岡村/ヴァン 2016/6/19 LR♂ 109 76 - 神奈川
勝野/ニア 2019/5/5 GSD♀ 50 75 - 神奈川
川野/ラック 2015/12/18 LR♂ 140 76 216(合格) 神奈川
澤田/ハリー 2016/2/9 GSD♂ 33 82 - OPDES

広域捜索試験B(RH-T B) 捜索30分/仮想被災者3名/エリア1500平米
犬名/生年月日/犬種/性別 捜索(200点) 服従熟練(100点) 合計(300点) 所属
戸塚/かか 2017/4/11 LR♂ 153 81 234(合格) RDTA
戸塚/ドウタ 2014/3/10 LR♂ 単128 - - RDTA

↑↑(トップバッターLRの、臭源を追い求める手堅い作業)
↑↑(小さい体を精一杯のばして「ここにいるよ!」と表現!)
↑↑(少しでも臭源に近づこうと、犬自身が知恵をこらしています)
↑↑(A段階の「単体告知」作業に向かうLR)
↑↑(捜索作業を開始する前の申告中。マイクロチップの確認をしています)
↑↑(仮想被災者はどこ?犬に任せて見守るハンドラー)
↑↑(このGSDは、エリアに漂う臭源を追い求めきれず、もどってきてしまいました)
↑↑(午後は服従作業です。こういった道具が登場するのは救助犬試験の特徴です)
↑↑(服従作業の基本、脚側行進。作業の正確さだけでなく、犬の「表現」も評価の対象です)
↑↑(救助犬の「持来」。訓練競技では一般的な「ダンベル」を使わないのが特徴です)
↑↑(「群衆内行進」のご協力をいただいた「群衆犬」のシェパード女子です)
↑↑(こちらも「群衆犬」のフレブルさん。2頭とも、とてもよくやってくれました)
↑↑(神奈川の試験恒例、服従試験は「全員で見学」。審査員講評も目の前です)


・総評

当会の試験としては異例といってよい合格頭数となった今試験は、日常の練習や生活の中で関わるべき多くの課題を「見える化」するものとなりました。
特に大きな目標とすべきは、練習と同等の「パワーあふれる犬の作業」を、この緊張感あふれる「IRO試験」の場で、ひいては「現場」で引き出してやることだと強く感じます。

村瀬国際審査員には沢山の教えのある審査をしていただき、毎回感謝しております。
犬に優しく、ハンドラーには公平かつ貴重な講評をいただいています。

いただいた講評を指針として、これからも真摯に救助犬に向き合い、犬と共に能力を高めて行きたいと思います。

今回も、コロナ対策をした上で、受験者は間近で見学を可能とさせていただきました。
インターナショナルレベルの審査、講評を、他ペアの分までしかりと聴講できることは、まだまだ未熟な当会のハンドラーにとって、宝の山、財産となっています。
パワー溢れる犬とハンドラーを目標に育成に励みます。
ビジターで受験してくださったペアの皆様にとっても、今回の試験の結果が、今後の訓練の指針となれば、主催団体として嬉しく思います。

今回も、寒い中ヘルパーとしてご協力くださいました皆様、群衆犬のみんな、本当にありがとうございました。


(災害救助犬神奈川/勝野英樹)



■ご協力
RDTA(NPO法人救助犬訓練士協会)八ヶ岳訓練センター→https://www.facebook.com/rescuedogrdta




注)合否について
IROの国際救助犬試験は、各課目それぞれ70%以上の得点で合格となります。ただし、総合得点で210点/300点を獲得しても、合格点に達しない課目があれば合格にはなりません。

注)IRO世界大会出場権
例年出場権の可否をご案内してきた『IRO国際救助犬連盟ワールドチャンピオンシップ』は2019年実施のフランス大会より出場規定が変更となりました。
2019年大会からの出場資格は、各国開催の『IRO公認試験』のリザルトによって獲得した各ペアの年間のポイントによって決まります。




最終更新:2022年12月22日 13:34