第30回災害救助犬神奈川主催IRO(国際救助犬連盟)試験リポート
↑↑(当会史上最も寒い試験となった第30回IRO試験ですが、犬たちは元気!!)
- 会 場: 長野県諏訪郡富士見RDTA八ヶ岳国際救助犬育成センター
- 審査員:澤田和裕(IRO公認審査員)
- 実施日時:2024年12月21日(土)~22日(日)
- 受験頭数:IPO-R TEST
広域捜索試験 V段階(RH-FL V)1頭、A段階(RH-FL A)1頭
瓦礫捜索試験 A段階(RH-T A)4頭、B段階(RH-T B)2頭
広域捜索試験V(RH-FL V) 捜索10分/仮想被災者1名/5000平米
|
犬名/生年月日/犬種/性別 |
捜索(100点) |
服従熟練(100点) |
合計(200点) |
所属 |
1 |
松本/KNATHS OF STUDIO CHELSEA JP 2018/11/25 LR♀ |
95 |
95 |
190(合格) |
RDTA |
広域捜索試験A(RH-FL A) 捜索15分/仮想被災者2名/単体告知1名/20000平米
|
犬名/生年月日/犬種/性別 |
捜索(200点) |
服従熟練(100点) |
合計(300点) |
所属 |
2 |
広川/Happy Flat Jp U-Sky 2018/7/7 LR♀ |
112 |
74 |
- |
RDTA |
瓦礫捜索試験A(RH-T A) 捜索15分/仮想被災者2名/単体告知1名/1000平米
|
犬名/生年月日/犬種/性別 |
捜索(200点) |
服従熟練(100点) |
合計(300点) |
所属 |
5 |
菊池/アイン 2016/5/25 WELT ♀ |
140 |
80 |
220(合格) |
OPDES |
6 |
勝野/Juri Vom Yhoko Shonan JP(Nia)2019/5/5 DS♀ |
193 |
87 |
280(合格) |
神奈川 |
7 |
曽我/ADELA OF MERRY BLUEJEANS JP 2016/9/17 LR♀ |
146 |
84 |
230(合格) |
OPDES |
8 |
大谷/T-Beau Vom House Mochi jp 2021/10/5 DS♂ |
163 |
87 |
250(合格) |
神奈川 |
瓦礫捜索試験B(RH-T B) 捜索30分/仮想被災者3名/1500平米
|
犬名/生年月日/犬種/性別 |
捜索(200点) |
服従熟練(100点) |
合計(300点) |
所属 |
3 |
岡村/Vent(ヴァン) 2016/6/19 LR♂ |
161 |
82 |
243(合格) |
神奈川 |
4 |
若月/Bruno VON SCHATZEN JP 2017/2/18 MALI♂ |
32 Abb |
86 |
- Abb |
OPDES |
注)合否について
IROの国際救助犬試験は、各課目それぞれ70%以上の得点で合格となります。ただし、総合得点で210点/300点を獲得しても、合格点に達しない課目があれば合格にはなりません。
↑↑(1日目服従試験:来年1月1日から実施の新規定に準じたチップコントロール)
↑↑(服従試験:40m離れた3つのテーブル間の遠隔操作)
↑↑(服従試験:IPO-Rの特色である「熟練科目」のひとつ「水平はしご」)
↑↑(服従試験:こちらも「熟練科目」の「動く橋」)
↑↑(服従試験:よく集中した「脚側行進」でした)
↑↑(服従試験:これもIPO-R独特の「移送」。救助犬は、見知らぬ他人に受け渡されても、落ち着いていなくてはいけません)
↑↑(ダミー犬を2度つとめてくれた松本/ナシュ ペア。ありがとうございました)
↑↑(2日目広域捜索:V段階初受験のラブラドールが元気にスタートしていきます)
↑↑(広域捜索:A段階出場犬。時間いっぱいがんばりました)
↑↑(瓦礫捜索:B段階では、ハンドラーの動ける範囲が厳しく制限されました)
↑↑(瓦礫捜索:A段階試験は「単体告知」からはじまります)
↑↑(瓦礫捜索:コンテナの中でしっかり告知。審査員が確認に近づきます)
↑↑(瓦礫捜索:力強い捜索を見せた若いシェパード)
↑↑(瓦礫捜索:ハンドラーが近づくまで、安定した告知を続けなくてはなりません)
↑↑(本当に寒かった!休憩時間にはテントの中で暖をとります)
↑↑(服従試験では、ヘルパーのみなさんが長時間ご協力くださいました)
↑↑(「群衆犬」へこまるくん、いつもありがとう!)
↑↑(同じく「群衆犬」の六花ちゃん、今回もありがとう!)
・総評
IRO公認審査員・澤田氏を迎えて実施した当会主催第30回IRO試験。
時おり雪も舞う、本当に寒い2日間でした。
低気温と低湿度。
嗅覚作業としての条件は、悪かったかもしれません。
しかし、G評価(GOOD/80%以上の得点)、SG評価(VERY GOOD/90%以上の得点)の、安定した作業を見せた犬たちもいて、頼もしかったです。
嗅覚作業の難易度は、さまざまな自然条件に大きく左右されることがあります。
が、「実働」を見据えれば、条件の違いによる作業精度のブレはできる限り小さいものであることが望ましいことは言うまでもありません。
また、当試験は、2024年度国内最後のIRO試験であると同時に、現行の規定で実施される最後の試験でした。
2025年1月1日より、改定された新規定が施行されます。
「規定書」の記述だけではわかりにくい改変部分を、実地にご説明くださった審査員・澤田氏のご配慮に感謝します。
当会主催試験として記録的な寒さの中、長時間にわたってヘルパーをつとめて下さったボランティアの皆さん、本当にありがとうございました。
次回試験でまたお会いしましょう。
(災害救助犬神奈川/勝野英樹)
■ご協力
最終更新:2024年12月27日 19:41