炎神戦隊ゴーオンジャー

「正義のロードを突き進む!」

【番組名】 炎神戦隊ゴーオンジャー
【読み方】 えんじんせんたいごーおんじゃー
【放送開始】 2008年2月17日
【放送終了】 2009年2月8日
【話数】 全50話+劇場版2作
【TV朝日公式サイト】 http://www.tv-asahi.co.jp/go-on/
【東映公式サイト】 http://www.toei.co.jp/tv/goonger/
【前作】 獣拳戦隊ゲキレンジャー
【次作】 侍戦隊シンケンジャー

【あらすじ】

意思を持ち、言葉を話す乗り物型の機械生命体「炎神」。
彼らが住む異世界「マシンワールド」では汚れた環境を好み公害を撒き散らそうとする機械生命体「蛮機族ガイアーク」が猛威を振るっていた。
勇敢な炎神のスピードル達が戦い勝利を果たしたものの、ガイアーク達は別の世界へと逃亡していった。

それから半年後、人間達が暮らす地球=ヒューマンワールドにガイアークが出現。
次々と地球の大気を汚していくガイアークの前に、3人の若者が立ちはだかる。
彼らこそ、ガイアークを追ってヒューマンワールドへやって来た炎神と共に戦う正義の味方、「炎神戦隊ゴーオンジャー」だった。

そんなゴーオンジャーの活躍を見た2人の若者は。

スーパー戦隊シリーズ32作目。

様々な課題が残った前作『ゲキレンジャー』の反省を踏まえて制作された本作品では下記のように放送前に例年よりもかなり早い段階でPR活動が組まれた。
その一環として、2007年12月30日に放送された『クレヨンしんちゃん』と『ドラえもん』の合同特番『冬だっ! 休みだっ!! クレヨンしんちゃん&ドラえもん! 朝からどドーンと150分SP』では番組中でしんちゃんと共演する形で本作品の映像やオープニングソングの一部が初めて披露された。
また、従来は放送開始1、2週間前に行われるプレミア発表会も、本作品では放送約1ヶ月前に前倒しされている。

本作の特徴の一つとして過去のシリーズ作品では「片方のみが入る互換カラー」という傾向のあった緑と黒が初期5人の中で共存。
グリーン、ブラックは初期メンバーとして扱われているものの、ストーリー展開上他の3人からやや遅れてゴーオンジャーに加入するという扱いで、本編終盤でも「押しかけメンバー」というセリフが使用されている。
巨大ロボを構成する炎神や、腕と脚の装飾及びベルトといったスーツの細部デザインや変身アイテムなど、主に玩具展開に関わる部分で他の3人との間に微妙な差異が設けられている。

「5人戦隊でありながら3人+2人」というやや特異な構成となった。

また、シリーズではこれまでに1、2話程度登場のゲストもしくはマジマザーのように戦線離脱後に追加メンバーのごとく復活した女性戦士はいたが、途中から新規の女性レギュラーがメンバーに追加された例はない。
本作では物語中盤で兄妹戦士という形で、初めて新規の女性メンバーが追加された。
紅一点からダブルヒロインに移行する戦隊はこれが初めて。
ゴーオンゴールドも初めてゴールドという名称がつく戦士(過去にも金を配色に加えた追加戦士は存在し、例としてはマジシャインなど)。

変身のプロセスはボディにスーツが装着された後に空中に出現したヘルメットをかぶる「メットオン」という演出で、スーツとヘルメットが別パーツだと明示。
過去のスーパー戦隊シリーズ作品と比べ、変身後のゴーオンジャーがヘルメットを脱いで変身前の俳優が顔出しで出演するシーンが頻繁に見られ、最終回のAパートの約半分は顔出しで演じている。

東映の日笠淳プロデューサーは制作発表会見において、「近年のスーパー戦隊シリーズは戦隊と悪の組織の間に恋人や親子、旧友といった個人レベルの因縁が存在していたり、あるいは組織自体が存在しなかったりもした。本作のガイアークは『悪』として揺るぎのない存在で、ゴーオンジャーと戦う構図には何の因縁もない」、「ある意味懐かしいともいえる設定で、スーパー戦隊シリーズの王道」とコメントしていたが、結果的にはレギュラーの敵幹部であるガイアーク三大臣は純粋な悪人とは言い難い憎めないキャラクターになり(そもそもの目的が「住む世界を失った蛮機族の移住先を探す」という、絶対的な価値観の違いとやり方を除けば悪とは言えないものである)、「『悪』として揺るぎない存在」の中ボス格やラスボスはガイアークのゲストキャラクターが受け持つ形になった。

本作のラストは『侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!!』に繋がる形で物語が締めくくられている。

海外リメイク版では『パワーレンジャー・RPM』と題して放送。
放送終了後、放送権利が移動となり、2011年に『パワーレンジャー・サムライ(侍戦隊シンケンジャー)』が放送される事になる。

最終更新:2019年05月06日 18:03