「1億数千万年前の恐竜時代から、今甦った5人の戦士達!」
【番組名】 |
恐竜戦隊ジュウレンジャー |
【読み方】 |
きょうりゅうせんたいじゅうれんじゃー |
【放送開始】 |
1992年2月21日 |
【放送終了】 |
1993年2月12日 |
【話数】 |
全50話 |
【前作】 |
鳥人戦隊ジェットマン |
【次作】 |
五星戦隊ダイレンジャー |
【あらすじ】
かつて地上は恐竜だけでなく、恐竜から進化した人間と妖精族が共に暮らしていた。
7千万年前に恐竜部族の長の1人が悪魔と契約、人類滅亡を画策。
5大部族は守護獣と共に悪魔と魂を売った「
魔女バンドーラ」と戦い、悪魔は撃退され、「魔女バンドーラ」は手下達と共に「惑星ネメシス」に封印される。
世界は大氷河に覆いつくされた事で恐竜は絶滅、恐竜族は長い時間の間に消え、妖精族は新たに進化した人間に溶け込み暮らしていた。
それから現代、「ネメシス」に飛来したスペースシャトルの乗組員のミスで「バンドーラ」が復活、再び地球を狙う。
長い眠りに就いていた古代人類の戦士も「不思議仙人バーザ」の手によって目覚め、ジュウレンジャーとしての守護獣と共に戦いの日々が始まる。
更に6人目の戦士「ドラゴンレンジャー」が登場、守護獣の真の姿の「究極大獣神」も復活して物語は地上に残された「最後の恐竜の卵」を巡る神と悪魔の決戦に向かっていく。
スーパー戦隊シリーズ第16作目。
スティーヴン・スピルバーグ氏が監督を務めた『ジュラシック・パーク』の影響から本作では恐竜がメインテーマとして選択されている(同作品が公開されたのは本作品終了から半年後。)。
本作品でもいくつかの特徴的な新機軸が導入されており、それまでの作品でも試みられていたファンタジー風のモチーフが本格的に採用されている。
中でも「巨大ロボット」に当たるキャラクターには「守護獣」という人知を超えた存在との設定がなされており、ジュウレンジャーを導き助力し、時に試練を与えるという守護獣の存在はストーリー面でも添え物以上の活躍を見せる。
ドラマパートから乖離しがちだった巨大ロボが世界設定やストーリーに深く関わるスタイルは後の作品にも引き継がれていった。
新設定の背景は前作『鳥人戦隊ジェットマン』が保護者の一部から「子供向けの内容ではない」という批判があった事による反省となっいる。
更に本作品から本格的に導入された要素として「追加戦士の登場」が挙げられる。
本作品で相当するドラゴンレンジャー/ブライは当初5、6話程度のゲスト出演となっており、レギュラーになる事は念頭に置かれていなかったが、ブライが母親層からの人気を獲得した事によって予定が変更され、文字通りに「延命」して番組後半まで活躍したという逸話も残っている。
ブライが亡くなる42話では本作の最高視聴率の13.2%を記録、金曜17時台後半に放送された戦隊の中でも2番目に高い数字を残した。
更に本作では初めから既に命を失っていたブライとカイを除き、敵味方双方の主要人物に死者が出ていない点が特徴。
「恐竜戦隊」と題されているが、主人公5人の戦士の内、恐竜は2体(ティラノサウルス、トリケラトプス)だけ。
他の3体は哺乳類のマンモスとサーベルタイガー、翼竜のプテラノドンのように恐竜以外の生物「古代生物」がモチーフとなっている。
ロゴの下部に「獣連者」と漢字表記。
初期設定ではティラノサウルス(赤)、トリケラトプス(緑)、プテラノドン(青)、ブラキオサウルス(黒)、ステゴサウルス(黄)が設定されていた(他にもティラノサウルス、トリケラトプス、プテラノドン、首長竜、ディメトロドン(プテラノドン、首長竜・ディメトロドンは非恐竜)という案も存在。)
企画時のネーミングは「恐竜」という語句をストレートにした
『恐竜戦隊ザウルスマン』だった。
更に同作品からアメリカ合衆国では『パワーレンジャー』と呼ばれるアメリカ版のスーパー戦隊シリーズが製作、人気となった。
本作から次作の『五星戦隊ダイレンジャー』、次々作の『
忍者戦隊カクレンジャー』までを『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』として3部作に纏めている(作品に出るのは作品の怪人やロボが中心で、カクレンジャーの戦士はエイリアンレンジャーという別の戦隊ヒーローとして登場。)。
最終更新:2019年06月10日 16:03