魔女バンドーラ

「あたしは子供は嫌いだよ!」

【名前】 魔女バンドーラ
【読み方】 まじょばんどーら
【俳優】 曽我町子
【登場作品】 恐竜戦隊ジュウレンジャー
【所属】 バンドーラ一味
【モチーフ】 魔女
【名前の由来】 パンドラ

【詳細】

長年ツボに閉じ込められていた人間の姿をした怪物で、実質上もう一人の主役。

正体は古代人類の一つ、ダル族の女王で、当初は心もきれいだった。息子の「カイ」が恐竜に殺された事で恐竜を憎むようになり、「大サタン」に魂を売って史上最大の魔女となる、悲劇の人であった(実際は「カイ」が悪戯で恐竜の卵を壊したところを親の恐竜に見つかり、逃出した末の事故死、早い話はカイの自業自得でバンドーラの動機は逆恨みでしかないのだが、バンドーラ自身はカイが亡くなった直後に駆け付け、原因がカイ自身にあることに気付けなかった。)。
ドーラモンスターが敗れた際は「バカ、マヌケ」と言う事が多い。

人類を滅ぼし、地球を無の星にしようとしたが守護獣によって惑星ネメシスに封印される。
宇宙飛行士が封印を解いたために封印された容器から飛び出し、現代に復活。月にビルを改造したトロフィー型の宮殿「バンドーラパレス」を築き、再び地球へ攻撃を開始。

破壊と混沌を好んでおり、自然の美しさや子供の笑顔を何より嫌い、子供達を狙った作戦も多い。
子供嫌いを公言しているものの、子供を狙うのはどちらかと言うと息子のカイを失った反動によるものが大きいらしく、大サタンの傀儡とはいえカイが復活して会いに来てくれた際には心の底から歓喜し、冷淡な態度をとられても母親として情愛をもって接している。更に最終話においても部下の「グリフォーザー」と「ラミイ」との間に生まれた赤ん坊を、「あたしが子供が嫌いだってこと分かってるんだろう?」とは言いながらも嬉しそうに抱いている。

甲高くて愛嬌のある声が特徴で、やたらとノリが良く、感情の起伏が激しい。嬉しい事があると部下と歌ったり踊ったりし、居眠りをする事もあるなどコミカル。
部下からは畏怖されていて世話も焼かされているが、同時によく慕われている。

演じる曽我町子氏の演技のおかげで毒が薄れお茶目で憎めなさそうなキャラにはなっているものの、実際はサタンの生け贄に子供達を使うなどの行為もしている。
時には大獣神の事を「木偶の坊」と罵ったり、ブライを失い悲しみに沈むドラゴンシーザーの心の隙を狙うなど卑怯な作戦を取ることもある。

技も多種多様にあり、「ドーラモンスター」が倒されると手にした杖「ドーラセプター」を地球に投げ、大地の悪霊の力を呼び起こすことで巨大化させている。
ドーラモンスター以外でも、相手の生死を問わず巨大化させる事が可能で、人間の少年や妖精、更には「ブライ/ドラゴンレンジャー」まで巨大化させた事もある。
ブライの留守を狙い、時の止まった部屋を破壊した直後に帰還したブライを接近戦で追い詰めたり、月面から地球にいるドーラモンスターに目がけてドーラセプターを投擲しているので、身体能力や格闘戦のレベルも非常に高いことが分かる。

恐竜の卵を体内で保護している「キングブラキオン」を誘導するのに、捨て駒のドーラタロスを用意、「キングブラキオン」を砂地獄に沈めた。

カイが死んで涙を流した所為で魔法を使えなくなり(劇中で「魔女は泣くと魔法を使えなくなる」と言及されている。)、部下達共々再び壺に封印され、宇宙を放浪する。
その際、上記のようにグリフォーザーとラミイの赤ん坊を嬉しそうに抱いていた。

【余談】

演じる曽我町子氏は過去の『電子戦隊デンジマン』、『太陽戦隊サンバルカン』の「へドリアン女王」(TVシリーズだけで2戦隊連続で登場する幹部はヘドリアン女王が初めて。)など、東映特撮では多くの幹部級の悪役として活躍している女優、2006年に亡くなり、スーパー戦隊シリーズでの悪役は本作が最後となる。
『パワーレンジャー』では役者が同一人物という縁から、「バンドーラ」が改心して転生、天空大聖者マジエルになったと設定がなされている。

最終更新:2016年02月23日 16:01