ヨモツガリ

「お前は自分のモヂカラで焼きつくされるのさ」

【名前】 ヨモツガリ
【読み方】 よもつがり
【声】 湯屋敦子
【登場作品】 侍戦隊シンケンジャー
【登場話】 第四十四幕「志葉家十八代目当主
(しばけじゅうはちだいめとうしゅ)」
【所属】 外道衆
【分類】 アヤカシ
【得意武具】 鬼火弾
【伝承のルーツ】 陰摩羅鬼
【モチーフ】 和服の女性、怪鳥
【名前の由来】 黄泉比良坂+狩り

【詳細】

和服の女性のような、暗い怪鳥のような姿を持つアヤカシ。
女性のアヤカシは珍しく、薄皮太夫を除いては同個体しか確認されていない。

右手が巨大な嘴のようになっており、右肩に装着した「鬼火弾」を強力な弾丸のように発射して人々を襲う。
骨のシタリが三途の川の鬼火から作り出した「鬼火弾」は火のモヂカラに反応する事で徐々に燃え上がる性質で、炎を操る者は特に注意しなければならず、羽根に紛れて姿を消し、神出鬼没に現れて相手を狙う危険なアヤカシ。

血祭ドウコク」を倒す切り札のレッド/志葉丈瑠の抹殺を目論み、シタリや薄皮太夫と共にこの世に侵攻。
シタリの目論見通りに鬼火弾はレッドに対して抜群の効果を発揮、瞬間移動能力を駆使して執拗に襲い掛かるが、鬼火弾で身体を蝕まれるレッドは自ら囮となり、神社まで撤退してきたレッドに背後から止めの一撃を発射するが、相討ちを狙ったレッドの策に嵌ってしまい、「外道覆滅」により倒される。

その直後、二の目となる。
瞬間移動能力で翻弄したダイカイシンケンオーを合体解除に追い込むが、姫レッドが操縦する獅子折神が突如出現、火炎で動きを封じられ、最期は「五角大火炎」を受け爆散した。

現代の伝承で『陰摩羅鬼(おんもらき)』という妖怪がいるとされている。
『陰摩羅鬼』は黒いツルのような姿をし、口から炎を吐く化け物らしく、ヨモツガリの右手から弾を撃ち出す様子が『陰摩羅鬼』伝承のルーツになったと思われる。

【余談】

志葉家当主は炎のモヂカラが身体に染み込み、鬼火弾を受けると身体は跡形もなく焼きつくされる筈だが、丈瑠は燃やしつくされるまでには至らずシタリは疑惑を持った。
デザイナーの篠原保氏によると「女性のアヤカシは剣劇の爽快感にそぐわない事から出し辛かったが、女性レッドの登場で漸く実現し、『陰摩羅鬼』モチーフのデザインストックに女性の要素とエネルギー源『鬼火弾』を加えて仕上げた」らしく、他にも「薄皮太夫との絡みが痺れた」とコメントしている(DVDの映像特典の「外道衆絵巻」より)。

声を演じる湯屋敦子氏はスーパー戦隊シリーズでの出演は初となる。

最終更新:2017年04月13日 18:28