ヤナスダレ

「この程度では無駄だ!」

【名前】 ヤナスダレ
【読み方】 やなすだれ
【声】 土田大
【登場作品】 侍戦隊シンケンジャー
【登場話】 第五幕「兜折神(かぶとおりがみ)」
【所属】 外道衆
【分類】 アヤカシ
【得意武具】 柳糸連弾銃(りゅうしれんだんじゅう)
【伝承のルーツ】 衾(ふすま)
【モチーフ】 暖簾、柳
【名前の由来】 柳(「やな」ぎ)+簾(すだれ)

【詳細】

棚引く暖簾のような、毛は柳のような姿を持つアヤカシ。

全身の布によるものか、柳のように枝垂れた毛によるものか、両方によるものなのか、相手の攻撃を全身で受け流して無効化する事ができる。
特に刀で斬る事は難しく「暖簾に腕押し」と言えるが、攻撃を避ける必要がないのでやる気がなく、何事にも常に「無駄だ」と投げやりとなっている。

レッド以外のシンケンジャーのシンケンマルの斬撃を流し、「柳糸連弾銃」(木のような紋様の機関銃)で4人を追い詰める。
レッドが駆け付け、5人揃ったシンケンジャーのシンケンマル五重の太刀にも耐えてみせるが、水切れで撤退。

再戦でもブルー達を苦しめるが、レッドは烈火大斬刀を兜ディスクで大筒モードに変形させ、兜ディスクをメインにセットして放った「兜五輪弾」により倒される。

その直後、二の目となる。
シンケンオーと交戦、シンケンオーのダイシンケンの斬撃を流すが、レッドが兜ディスクから召喚した兜折神に大ナナシ連中を一掃され、兜折神を侍武装したカブトシンケンオーの兜砲に怯み、最期は「兜大回転砲」を受け爆散した(その際に「無駄死にか」と発言。)。

現代の伝承で『衾』という妖怪がいるとされている。
『衾』は大きな布のようだが、何故か刀で斬る事のできない化け物らしく、ヤナスダレの攻撃を受け流す能力が『衾』伝承のルーツになったと思われる。

【余談】

デザイナーの篠原保氏によると「プロットの『攻撃を受け流すアヤカシ』という指定から『柳に風』や『暖簾に腕押し』という言葉を思い出し、単純にその両者を合体させた」らしく、他にも「その2つの言葉では生物感に乏しい気もしたため、柳の葉に見立てた部分を毛素材にして補っている」とコメントしている(DVDの映像特典の「外道衆絵巻」より)。

声を演じる土田大氏は『忍者戦隊カクレンジャー』でニンジャブルー/サイゾウ役としてレギュラー出演。

最終更新:2017年04月21日 17:46