オボロジメ

「これは更に力が溢れてくるぞぉぉぉ!」

【名前】 オボロジメ
【読み方】 おぼろじめ
【声】 楠見尚己
【登場作品】 侍戦隊シンケンジャー
【登場話】 第四十六幕「激突大勝負(げきとつおおしょうぶ)」
【所属】 外道衆
【分類】 アヤカシ
【得意武具】 血煙逆鋸刀(ちけむりさかのことう)
【伝承のルーツ】 煙羅煙羅
【モチーフ】 煙、化物武者
【名前の由来】 朧+締め

【詳細】

煙のような、化け物武者のような姿を持つアヤカシ。

左腕は立ち上る黒煙を司り、煙のように自在に繰り出す不気味な触手やトゲで人間を襲う。
更に他の強者から受け取った力で強さを何倍にも増す事ができ、「二の目」の直後に「三の目」という強大な姿に変貌、噴煙の中から出現。

武器の「血煙逆鋸刀」は羅(薄衣の織物)のように棚引く煙を模した刀。

封印の文字を修得した真の志葉家当主・志葉薫の登場に焦り、最後の望みを賭けた骨のシタリから生命の半分を与えられ、この世に侵攻。
街中で人々を襲い、駆け付けたゴールドを口からのガスや「上述のトゲ」で攻撃、「上述の触手」を巻き付けた状態で建物に叩き付け、変身解除させる程のダメージを負わせる。

駆け付けた(姫レッドが中心の)シンケンジャーを迎え撃ち、ブルー達4人を左腕からの触手で攻撃するが、スーパー姫シンケンレッドにスーパーシンケンマルで触手を切断され、シンケンマル四重の太刀に怯み、スーパーモウギュウバズーカの「外道覆滅」により倒される。

その直後、二の目となる。
テンクウシンケンオーと交戦、「血煙逆鋸刀」を武器にテンクウシンケンオーと激戦を繰り広げ、「ダイシンケン天空唐竹割り」で敗北。

後に爆煙の中から煙の龍のような姿の三の目となる。
テンクウシンケンオーを大きく弾き飛ばし、更に全侍合体したサムライハオーを相手に善戦するが、最期は「モヂカラ大弾円」を受け爆散した。

現代の伝承で『煙羅煙羅』という妖怪がいるとされている。
『煙羅煙羅』は妖しい表情に見える棚引く煙の化け物らしく、オボロジメの姿と攻撃に伴う激しい煙が『煙羅煙羅』伝承のルーツになったと思われる。

【余談】

本編において最後のアヤカシとなった。
三の目となった姿はDVDの映像特典の「外道衆絵巻」では「オロチ態」と表記されている(デザイナーの篠原保氏によれば、「同幕の監督・柴崎貴行氏のアイデアから脂目マンプクの長く伸びる首の素材を流用したCG処理にする事になり、そこから逆転し、スーツの身体にも首のイメージを刷り込ませたが、あまりに馴染ませ過ぎたせいなのか、結局は新規で造形を起こした」らしい。)。

デザイナーの篠原保氏によると「記念すべきアヤカシ第1号(カゲカムロ)が鎧武者だったため、締めも鎧武者で決めた」(『百化繚乱[下之巻]』より)らしく、他にも「これまでのアヤカシのパターンの場合、右半分の鎧武者のイメージ側は赤色となるが、実際に塗ってみると血祭ドウコクの配色と被り、混同される恐れがあるために変更した」とコメントしている(DVDの映像特典の「外道衆絵巻」より)。

声を演じる楠見尚己氏はスーパー戦隊シリーズでは何度か怪人の声を担当。

最終更新:2017年07月21日 17:07