デメバクト

「ジ、ジ・エンドーー!」

【名前】 デメバクト
【読み方】 でめばくと
【声】 陶山章央
【登場作品】 帰ってきた侍戦隊シンケンジャー 特別幕
【所属】 外道衆
【分類】 アヤカシ
【得意武具】 賽転灯籠槍(さいてんとうろうそう)
【伝承のルーツ】 手の目
【モチーフ】 顔、手、目
【他のモチーフ】 双六、唐獅子、
牡丹
【名前の由来】 出目+博徒

【詳細】

顔から手が出ているような、顔から目が出ているような姿を持つアヤカシ。

全身から放つ光の帯で人間を捕え、幻の世界に閉じ込める術を使う。
幻の虜になった者は自身の願望や欲望が入り交じった非現実的な幻を巡り、やがては本当の最期を迎えてしまう。

上述の術でシンケンジャーを幻覚の中に送り込む。

異空間の中には物騒な世界もあり、命を落とすと現実世界でも命を落としてしまう。
走馬灯の一つ一つに世界で、回転している事と関係し、どの世界にも必ずある回転している物(水車、風見鶏、パトライトなど)を破壊する事で幻覚世界から脱出でき、脱出したシンケンジャーの海老六輪弾により倒される。

その直後、二の目となるが、大きさは今までのアヤカシの比ではなく、「まだ幻覚の中」と気付いたシンケンジャーは再度脱出を試みる。
真相はシンケンマル、サカナマル六連斬りにより倒され、二の目となった際にシンケンジャーを異空間に閉じ込める。
再びシンケンジャーを幻覚の世界に閉じ込めようとするが、「反」のモヂカラによって幻覚を見せるエネルギーを弾き返され、逆に自身が幻覚を見てしまい、最期はダイカイシンケンオーの「二天一流乱れ斬り」を受け爆散した(上記の台詞はその際のもの。)。

現代の伝承で『手の目』という妖怪がいるとされている。
『手の目』は掌にある目で人間を見つめる化け物らしく、デメバクトの走馬燈を見つめる姿が『手の目』伝承のルーツになったと思われる。

※シンケンジャーが閉じ込められた幻覚世界は以下の順番で巡っている。
【タイトル名】 【内容】 【回転している物】
殿様評判記 時代劇風の世界で丈瑠達6人が
悪徳役人達と剣戟を繰り広げる
大八車の車輪
殿様評判記 荒野の握り 西部劇風の世界で、
源太が父親の仇・銀志郎に寿司勝負を挑む
エビ型の風見鶏
殿様評判記 荒野の握り 情熱系 刑事に扮する流ノ介達5人が、
丈瑠を人質にビルに立て篭った強盗犯を追い詰める
パトカーのサイレン
殿様評判記 荒野の握り 情熱系 ハイスクール ことはは(男子生徒に扮する)茉子目当てに男子校に男装して入学するが、
丈瑠達4人も同様だった事を知る
地球儀
殿様評判記 荒野の握り 情熱系 ハイスクール ジャングル 池波家18代目当主・ブルー/流ノ介が殿(リーダー)を務める「森の動物戦隊シンケンジャー」が、
森を襲撃するナナシ連中と交戦する
花型の風車
殿様評判記 荒野の握り 情熱系 ハイスクール ジャングルの歌声 アイドルとなった茉子がコンサート会場でレッド達5人を、
バックダンサーに歌う
ミラーボール
殿様評判記 荒野の握り 情熱系 ハイスクール ジャングルの歌声は宇宙に消えて・・・ 城型の宇宙戦艦の乗組員となった丈瑠達6人が、
地球を守るのに戦闘する
非常灯

【余談】

同幕が「色々な人生を経験させる話」という事で双六をモチーフにし、更に名前の「バクト」から唐獅子と牡丹も盛り込まれる。

デザイナーの篠原保氏によれば、「双六のイメージを縁起物の熊手のように立法的に構成した」らしく、他にも「サイコロからの連想でモチーフの妖怪は『手の目』としたが、逆の発想で目を手にした」とコメントしている(DVDの映像特典の「外道衆絵巻」より)。
エピソードの時系列は不明だが、劇中でのピンクの台詞からサムライハオーが登場した第三十五幕から薫が登場する第四十四幕の間、或いは最終幕で「血祭ドウコク」が倒された後と考えられる。
同幕でドウコク役の西凛太郎氏、骨のシタリ役のチョー氏が顔出し出演している。
東映公式サイトによれば、「同幕の監督・柴崎貴行氏に『とにかく個性的な声の方を』とオファーされ、独特な魅力を持つ声に納得した同監督と共に演技に工夫を凝らした結果、癖のあるユニークな怪人となった」らしい。

スーツはイサギツネを改造。
声を演じる陶山章央氏はスーパー戦隊シリーズでの出演は初となるが、『特捜戦隊デカレンジャー』の海外リメイク作品『パワーレンジャー・S.P.D.』でダイノサンダーブルーレンジャー(アバレブルー)の吹替えを演じた経歴がある。

最終更新:2017年02月18日 18:37