※2018/11/03 公式がモーションを大量に追加したのでランタイムモーションの少なさを嘆いていた冒頭の文章を修正しました。
色替え差分を作る方法
SRPG Studioに触っていると疑問に思う部分が出てきます。
ユニットの詳細設定ではユニットの個別カラーを指定できますが、
モーションのカラーパターンはどうやって増やすのか、と。
このページではモーション・キャラチップ素材向けの色替え差分を作る方法を解説しています。
用意するもの
- TAKABO SOFT様が製作・無料配布されているドットグラフィック製作ツール「EDGE」
- 画像の256色パレットを維持しつつ編集するにはこれが一番楽。
Photoshopなどでも編集はできますが、その後に他のツールで編集しにくくなるため
オススメはできません。
準備
「ランタイム」のままでは色替え素材は追加できません。
ツール側のリソース→画像データの確認から「ファイルに保存」として画像を出力し、
それをオリジナルの素材としてプロジェクト内の「Graphics」フォルダ入れ直して
画像データの確認から「追加」して初めて色替え素材が使えるようになるのです。
面倒臭いですよね?
モーションに関しては、
SRPG Studio用素材集にてランタイムモーションのsaniファイルを配布しているので、そちらを使った方が早いです。
saniはトップ画面に直接ドラッグドロップすればプロジェクトの中にオリジナルモーションとして登録され、
「Graphics」フォルダにもランタイムとは別としてオリジナルの画像が登録されます。
(素材集の「RTP改変」→「motion」→「RTPsani」に入っています。副次効果で間接攻撃・弓攻撃のアニメーションがスムーズになります)
オリジナルモーションを追加した際、
クラスデータでランタイムモーションを使っているクラスが居た場合は、そちらをオリジナルモーションの方に設定しなおす必要があります。
クラスデータの中で表示されているキャラチップをクリックすればモーションやキャラチップの変更が可能です。
色の変え方
では早速色を変えてみましょう。
他の画像から色を持ってくる
試しに、ロード男の髪の色を変更してみます。
まず、プロジェクト内の「Graphics」→「motion」の中にあるロード男の画像を
EDGEで展開するとカラーパレットがこのように表示されます。
似たような色ばかり使われているので分かりにくいですが、
背景色(透明になる部分)、輪郭色(黒)、肌の色、白色、目の色、髪の色、
鎧の色、鎧の装飾の色(金)、ベルトや靴の色、
マントの色、マントの裏地の色、ズボンの色
このように使用されています。
続いて、ロード男の画像を開いたままシーフ男の画像を開きます。シーフ男のカラーパレットは次の通りです。
ランタイムの素材は基本的なパレットの配置を統一しているので非常に見分けやすいと思います。
ロード男と同じく、一番上の段の右端が髪の色になります。
それでは、早速シーフ男の髪の色をロード男に移植してみましょう。
カラーパレットの中のアイコンに矢印カーソルのマークと範囲選択のマーク(点線の四角形)があるので、
範囲選択を押して範囲選択モードに切り替えます。
それから髪の色4色を全て囲い、右クリックでコピーします。
そして、開きっぱなしだったロード男のウインドウをクリックしてこちらに操作とカラーパレットを変更し、
ロード男のカラーパレットに先程コピーした色を貼り付けます。
恐らく、カラーパレットの先頭にペーストされて画像がとんでもない状態になるかと思われますが、
慌てずにペーストされた部分を髪の色の部分へドラッグして運んでください。
ロード男の髪の色が緑色になれば移植は完了です。
髪の色以外のパレットを編集する時も同じ要領で可能です。
後は「ロード男-d」として画像を保存すればロード男のユニット独自カラーとして設定できるようになります。
(ユニットの詳細情報→モーションの色から設定できます)
ロード男の差分を更に増やしたい場合は-e、-fとファイル名末尾のアルファベットが続くように登録していきます。
このアルファベットが-zになるまで独自カラーを登録できます。
(-zの続きとして-aaみたいに書いてもそちらには反応しなかった……と思う)
ロード男ではない別のモーションとして登録したい場合は、
別の名前で保存してロード男のコピペでオリジナルモーションに登録すればOKです。
なお、アルファベット無しはデフォルトの自軍ユニットカラー、-aは敵軍カラー、-bは同盟軍カラーとして固定されています。
キャラチップなら-cも待機状態のキャラチップとして固定されます。
(ただしキャラチップで独自カラーの指定は不可能。キャラチップ参照位置という似たようなことはできるが……)
自力でパレットを書き換える
「自力」とは書いてますがそこまで難しい話でもありません。
先程の選択範囲の延長線上の操作です。
元々の色の明るさに応じて黒色、灰色、白色にする機能です。
選択範囲中の右クリックメニューに表示されているので分かりやすいかと思います。
ベルトや靴に使われている茶色の部分をグレースケール化すると強キャラっぽくなります。
色の明るさを変える機能です。マイナス指定も可能。
プレビューも可能なので少しずつ数値を調整していくと良いでしょう。
前述のグレースケール化と合わせて使うと黒髪、銀髪、白髪が楽に作成できます。
パレットの成分を入れ替える機能です。
色々試してみましょう。
選択範囲の先端の色と末尾の色の間にグラデーションを作ります。
色の移植入れ替えや上記の操作だけでは限界があるのでこの機能に頼る場面もあります。
簡単に言えば、1番目を暗い色、4~6番目を明るい色にして使えばOKということです。
これらを駆使すればかなり変わった印象の色のモーションも作れるので頑張ってください。
最終更新:2018年11月03日 19:09