用語
妖魔
基本的に夕暮れから夜の間人の世に現れ、妖魔を傷つける力を持つ退魔師を襲う種族。漆黒の体に赤い目を持つ。獣の姿から人の姿、更には生物かどうかも分からない姿の者もいる。
基本的に退魔師や退魔師になる力を持っている種にしか姿は見えない。
姿が見えない人間は基本襲わないが、全く襲わないというわけでもない。
理性はないようなもので、無抵抗の人間を襲う事もあるため危険な種族として討伐されている。
生殖行動などは目撃されておらず、年々数を増やしているメカニズムは未だに分かっていない。
退魔師
妖魔を討伐する一族の総称。
日中は普通の人間と変わらぬ生活をし、日が落ちると退魔師として活動を始める。
体の中にある妖魔に対抗する力を具現化し、武器へと変形させて戦う。妖術を使う者もいる。
年々力を受け継ぐ者が減り、古くから退魔師として育てられている者は減少傾向にある。そのためか古くからの呪術などを使える者も少なくなっている。
人の世に蔓延る妖魔を退治する事を公ではないが国に支援されており、莫大な報酬を得ているのがほとんど。退魔師自体が減少傾向にあるので当たり前といえば当たり前の事なのだが。
妖
人ならざる者でありながら人と共に生きる種族の総称。所謂妖怪に近い種族。
近代化が進む世の中に適応するために人の姿を取る者が多い。
古くから自然と共に生きる種族で、人間の寿命を遥かに超える時を生きる。退魔師が使う妖術も元は妖の使う呪術であり、その力も強力である。
だがそれ故に妖魔とも敵対しており、人間よりも妖魔との敵対の歴史は深い。
種
退魔師になる素養を持っていて、戦う術を持たない人間の総称。
所謂力に目覚めていない者の事だが妖魔はそれでも襲い掛かるため、退魔師となる前に死ぬ事も多い。
退魔師の家系の者は勿論、一般家庭の人間でも遥か昔の血が蘇ったのか、種として生まれてくる事もある。しかし、退魔師家系に生まれなかった場合、妖魔に対抗する手段を持たないため多くの者は死ぬか、妖魔に襲われトラウマを持っている事が多い。
鬼
妖魔の中でも理性と知能を持つ高等種族。見た目は人間とほぼ変わりないため、人の世界に紛れて生きている者もいる。
本来の妖魔としての殺人衝動が特化した殺鬼【サッキ】、食欲が特化した食鬼【ショッキ】、性欲が特化した色鬼【シキ】など鬼の中にも種類があり、色鬼は妖魔にしては比較的平穏な者が多く人の世界に紛れている者がほとんどである。
獣憑き
力の衰えつつある退魔師家系が力を引き継ぐために妖と契約、憑依させたり、妖魔に呪を施してから憑依させて力を補強している退魔師の事。
獣憑きは基本憑依する者と波長があうまで病弱気味になる。だが通常の退魔師より妖術に長けている者がほとんど。
妖魔の獣憑きはその存在ゆえ結界などには拒まれてしまう傾向にあり、幼い頃は妖魔としての本能に突き動かされる者がほとんどであるため、実行する家系は少ない。その上基本的に退魔師と妖魔の力は相反するため短命になる定めである。
陰陽師
退魔師の中でも呪術に秀でた者達の総称。
公共施設に妖魔が入り込まないように結界を張るなど、呪術、妖術に詳しい。
世間的にも所謂“名家”である事が多く、退魔師の世界以外でも有名な者がそこそこいる。
暮れ六つ子
妖魔を惹き付ける力を持つ人間の総称。
所謂“引き寄せてしまう”体質で妖魔を目視出来ないが、種ほど妖魔に明確な殺意を抱かれる事も少ない。(ただしちょっかいは出される)
鬼からすれば普通の人間より魅力的に見えるらしい。
妙に怪我をしやすい、病気がちな者が多い。
明け三つ子
妖魔を近づけさせない気を持つ人間の総称。
退魔師のように明確な力を持つわけではないので武器を生成したり妖魔を討つ事は出来ない。
総会
日本の退魔師を総括する組織。
規模の大きな事件が起きた場合退魔師を寄越したり、妖魔絡みの事件を秘密裏に処理するために対策を練っている。
国家組織だがそもそも妖魔や退魔師の存在自体が異質なのもあり存在を知る者はそう多くない。
教会
海外にある退魔師(向こうではエクソシストと呼ばれていたりいなかったり)組織。
基本的に退魔師の存在を隠さず行動する。それ故国によっては支部を置く事を禁じられていたりする。(日本は正にその例)
支部を置けない国でも視察という形で派遣されてはいる。その際入国制限をされたりもする。基本はその土地の方針を組む。
教会内で退魔師を育てたりしている戦闘集団でもあるため、一般人から不審視されている事も珍しくない。
西都十三課
炎谷吏駒が課長を務める西都県警にある通称“オカルト課”。
炎谷が何度も統括組織にかけ合いなんとか始動した“退魔師の存在を隠さない組織”で、日中も妖魔によって起きた事件を追ったりと日本の中ではかなりオープンに行動している。東都にも十三課が設置されている。こちらは
アマツナがよく顔出ししている。
不可解な事件などが起きた場合事件現場に顔を出す事もあり、一課の面々からはあまりいい顔をされていない。
仕置き屋
炎谷吏駒が個別に雇っている妖や退魔師で出来た少数組織。
法の及ばない退魔師や妖が暴走した場合捕縛するために創られ、法に従い殺人は不可となっている。
こちらは表向きは探偵の真似事というか何でも屋。基本ペット捜索、迷い人捜しなどである。
最終更新:2013年04月14日 00:38