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トマシーナ・スミス - (2015/01/08 (木) 05:39:40) の編集履歴(バックアップ)


【種別】
人間

【初出】
XV巻

【解説】
ハリー・スミスハリエット・スミスの母親。
19世紀後半にアメリカ西海岸の外界宿に縁あって働くことになり、そこで同僚の男性と恋をして結婚し、ハリーとハリエットの二人の子供を設けるという外界宿の構成員としては珍しくはない生活をしていたが、ある日“紅世”に関わった者特有の災厄に侵食され始める。

彼女らの友人のフレイムヘイズの一人が、当時アメリカで勃発していた『内乱』で命を落とし、それを怒り哀しんだトマシーナの夫が、当時の外界宿で稀に見られるようになった一つの異常な行為である『この世の本当のこと』を知る人間による契約に帰着し、フレイムヘイズとなってしまい夫の人間としての絆が全て失われてしまった。
トマシーナの夫は、『内乱』に赴く前にトマシーナとハリーに自分が夫であり父であった事実を話して戦いに赴き妻子を残して死んだが、残されたトマシーナは知識としての事実と夫だった男が死んでも何も感じなかった感覚のギャップに精神的に苛まれることになる。

ほどなく、トマシーナの憔悴振りを気に病んだ友人たちの説得もあってハワイへと移住し、新しい土地での二人の子供との生活は、ようやくトマシーナに精神の安らぎと生き甲斐の再生を齎したが、そのすぐ後に“”に喰われて死亡した。
トマシーナの死後、当時『この世の本当のこと』を教わっていなかったハリエットは“徒”に食われて存在を欠落された母・トマシーナのことを忘れてしまった。
この悲劇がハリー・スミスを[革正団]と接触させる原因となり、後にハリエット・スミスを[革正団]に参加させる遠因となった。

“紅世”に関わってしまった為に不幸になってしまった人間の典型的な一例といえる。

【コメント】
アニメシリーズには未登場。
坂井千草と似て非なる人物といえる。
☆灼眼のシャナノ全テ 完でもトマシーナの夫については詳細が明かされなかった。
高橋弥七郎の新作『カナエの星』でも、トマシーナのような『半開きの目』や『半閉じの目』と関わった為に不幸になってしまった人間が登場するのかな。