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始まりの通学路


日本にある小さな街、浅之宮市。ここに住む四条 愛はある時、妖魔の少女、茜と出会う。
時同じくして、街で奇妙な事件が起り始める。事件は妖魔という存在が深く関わっているらしい。
奇妙な事件、そしてそれに伴い手に入れた新たな力。
全ての真相を探るべく愛と茜は非日常へと踏み出す。

【古ぼけた喫茶店「二階堂」】

ある日、愛と一緒に登校していた茜があるモノを発見する。
愛が茜の視線を辿っていくと、そこには古ぼけた喫茶店があった。
茜は丁度開店しようとしている店、ではなく開店させようとしている店のマスターを凝視する。

そう、彼は退魔の力持つ者だった。

愛は事件を追うにあたり、必然的にやるべきことがあった。
それは同じ退魔の力を持つ仲間を集める事。
愛にはこれから調べる事は一人では到底成し遂げる事はできないと自覚があった。

だから、この出会いは偶然ではなく必然。
愛が求めた望みの“結果”が目の前に現れたのだった。

喫茶店に早速向かう愛と茜。しかし、その前に不思議な少女が先に店に入っていった。

喫茶店の中は外とは違い―――はなく、外見と同じくらいボロボロだった。
中にはマスターと一歩先に店に入ってきた少女。
殺伐とした雰囲気の中、先に沈黙を破ったのは謎の少女だった。

「お二人のお名前を教えていただけますか?」

愛は内心動揺していた。妖魔は人には見えない。
つまり、普通の人なら“一人”で入店して来たように見えるはず。
しかし、彼女は“二人”と言った。愛の隣にいる少女も含めて呼んだことは明白だった。
マスターに謎の少女、二人の特別な能力者に出会い少し興奮気味の愛は直球で事の説明する。

仲間を集めている。この奇妙な事件を探るために。

愛は答えを求めた。いい返事が返ってくる自信もあった。
この事件を解決できる人は限られている。事件を解決するつもりなら、手を取らないわけがない。
そう確信していた。

が、返答は愛の予想を大きく裏切ることとなる。

“子供の冒険ごっこ付き合えないよ”

マスター、二階堂 千晴の口から出た言葉はとてもシンプルで研ぎ澄まされた刃のようだった。
動揺を隠せず、反論しようとする愛を茜が止める。
茜の必至の頼みで頭を冷やした愛は学校に向かうことにした。







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最終更新:2008年10月03日 03:15