トレアン・ブレス
白夜樹…聞いた事がある。たしか昔…本で読んだような気がする…。
でも、その植物は確か…。
僕は、翔を睨みつける。
「な、なんだよ…」
翔は何故睨まれてるんだ?と言いたげの表情で、逆に僕を睨みつけてきた。
「白夜樹のことを聞いてどうするつもりなんだ」
「どうするって…別に、関係ないだろ?お前には」
「ふーん…じゃあ、教える義理もないよな?」
プイッ、と僕は顔を翔から背ける。そんな僕の態度に翔も機嫌を悪くしたのかどす黒いオーラが周りに見えた。
「ちょ、ちょっと、二人とも…」
プラチナがあわあわと、僕たちを止めようと宥める。
それでも僕は翔の事が気に食わなくて、ふん、と鼻を鳴らす。
「・・・いいかげんにしなさいよあんたたち!!」
ドゴォ!!と、威勢よく大きな音が耳に響いた。
「~~~ってぇ!!何すんだよシリウス!!!」
どうやら僕と翔は勢いよくシリウスに頭を殴られたようで…
筋肉馬鹿っぽい翔はすぐに復活したが、僕の脳は筋肉でできちゃいない。
お前本当魔術師か?!という力で殴られた僕はしばらく目の前に星がちかちか飛んでいた。
「…もう、もめてる場合じゃないでしょ?ブレスも、自分だけ分かってます、な態度取らないでちゃんと説明しなさいよね!!
…ちょっと、ちょっとブレス。いつまでくらくらしてんのよ、しっかりしなさい!!」
追い討ち、背中をバシッと叩かれる。
「いたっ!!…うう、わかったよ、落ち着く、落ち着くから」
「よろしい。で、結局白夜樹ってなんなのよ?」
「………白夜樹は、とても危険な植物なんだ。
もしもそれを悪用しようとしてるなら、教えるわけにはいかない
だから、僕は翔がどういう理由で白夜樹を探してるのか知りたいんだ」
真剣な目で、僕は翔を見つめる。
まだ知り合って間もない人間なんだ。そう簡単に信用なんて出来ない。
「…悪用、ね……」
翔は考え込む。
どうやら、翔は詳しくは話せない様子だった。
最終更新:2011年10月13日 18:01