真月譚

雲ひとつない、きれいな夜だった。

ひとりの少女が、何をするでもなく夜空を眺めていた。
天幕のない空には星々が煌めいている。
見上げた一面に散らばる光景は、深い森にも海の底でうようにも見える。
森も海も、少女は見たことがないので想像でしかないが。

そよそよと吹く風が頬を撫でる感触の心地よさに気持ちが高まって。
運んでくる土と草の匂いが鼻孔をくすぐるのに新鮮を覚えて。

どれもが初めての体験、少女の狭い世界では実際に感じられなかったことだ。
与えられた資料で何度も観た、四季の景色。自然の景観。
高揚しているのが自分でも分かる。刺激が強すぎて体調がおかしくなってないかが、少し心配だ。

「これが、本当の空――――」

真上に向かって手を伸ばす。小さな月が、掌の中に収まった。

「月と地球との距離は約約38万キロメートル……。
 そんな高さを、人類は越えたんですね」

人の技術は月への渡航を可能にした。けれど地表から直接手が届くわけではない。
こんなのはただの距離の差が生んだ錯覚でしかない。自分の一生では、辿り着く日なんて来ないだろう。
ただなんとなく、翻した手を見て、遠いなあ―――だなんて考えていた。


「わっ」

物思いに耽っている少女の視界が、急速に滲んで見えなくなってしまった。
涙を流したわけじゃない。感動で泣きそうになっていたのは本当だけど。

「あ、あれ、眼鏡、眼鏡が……!」

レンズを介さない裸眼の視界はひどくぼやけていて、数メートル先も見渡せない。
その場で虚しく手をわたわたするしかないマシュの耳に、鈴を転がすような声が届いた。

「あ、ほんとにそんな反応するんだ。私の時代にないものだから変だけど、これがベタ、というものなのかしら」
「バ、バーサーカーさんですか?」

聞き覚えのある声で、ようやくマシュも傍にいるらしき人物を特定した。

「あの、返してもらえないでしょうか。この通り、眼鏡がないとまったく見えないものでして……」
「うん、ごめんね。素のマシュの顔を見てみたかったから、隙きだらけの背中から取ってみちゃった。はいかけてあげる」

声の主の手で元の位置に眼鏡がかけ直される。
元に戻った視力で、目の前の顔を鮮明に映し出した。

月の光を浴びて輝くばかりの金の髪。
紅の宝玉を思わせる瞳は眩しく、どこか妖しさも孕んでいて、それが少女に得も言われぬ艶やかさを与えている。
現代の装いで身につけた白いワンピース姿だが、所作の節々に雅さが見え隠れして、育ちの良さを窺わせる。
地上に落ちた星の体現。美の境地。同性であっても目を奪われそうになる高貴があった。

「んーー……」

そんな貴族令嬢を思わせる少女は、人差し指を口に当てて品定めをするように見回して。

「やっぱり、眼鏡の方が似合うわね。私はいいと思うわよ」

子供っぽく、にこりと微笑んだ。

「あ……ありがとうございます。バーサーカーさん」

慣れぬ言葉を送られてほんのりと頬を上気させる。
聖杯戦争―――英霊同士による闘争の舞台に身を置いているには緊張感のない、和やかな会話。
そんなやり取りが、バーサーカーのサーヴァントとそのマスター、マシュ・キリエライトのここ数日の日常になっていた。




  ■




人理継続保障機関カルデア。
魔術と科学、相反する視界を併せて世界を観測し地球の未来を運営する特務機関。
しかし2016年、突如として人類の未来は消失。2017年を待たずして人類絶滅が証明されてしまった。
この原因を探るべく歴史の転換となる時代―――特異点へのレイシフトを計画。場所は2004年の日本の地方都市、冬木。
マシュ・キリエライトはその実働メンバーに選ばれ、出撃当日に準備を整え、しかし眼が覚めれば単独で冬木に転移してしまっていた。
原因は不明。他のメンバーは見つからずカルデアとの連絡も途絶。孤立無援の危機的状況だ。

マシュが達成すべきミッションは大別してふたつ。
急務となるのがカルデアとの通信復帰、然る後に帰還。今回のレイシフトが異常事態であるからには速やかな帰還と報告をする必要がある。
そして、可能であるならばこの特異点の調査。年代は異なるがここも目標地点であった冬木には違いない。それも聖杯戦争を行っている真っ最中だ。
安全確保のためにも情報収集は必須だし、本命となるミッションの一助にもなれる。
解決までは、望み過ぎだと判断している。事態の大きさが自分ひとりの手に余る。


「月、綺麗よね」

夜も更けた時間、二人は何をするでもなくどこかの丘で一緒に月を見ていた。
一部を訂正する。現在マシュは孤独ではなかった。
一見してマシュより幼い体躯の少女だが、その身に宿った神秘の濃さ、表層から読み取れるだけでも膨大な魔力量は人の身に留まらない。
人類史に刻まれた英雄。サーヴァント。その存在をマシュは学んでいる。特異点解決任務における戦力として彼らについての情報を教えられてきた。

「はい。私もそう思います。資料映像では何度も眼にしていますが、本物の月があんなに光を放っているなんて。
 初めて見た時は、思わず涙が出てしまいそうでした」

けどマシュはそうした戦闘装置としてバーサーカーを扱っていない。
彼女にも人格があり、過去の記憶を持っている。一個人として接するべき相手であると理解しているからだ。

「大げさねー。月はいつもそこにあるのに」
「カルデアではほとんどが雪が降る日でしたから……」

バーサーカーもまたそんなマシュの対応をよしとし、使い魔でなく友人のような気さくさで寝食を共にしてきた。
……またこれはマシュ自身の話であるが、彼女に敬意を込めているのにも理由はあった。

「けれど驚きました。まさか竹取物語のかぐや姫にお会いできるだなんて。
 この非常時に不謹慎だとわかってますが……正直、少し嬉しかったです」
「私も、自分の出た話のファンがマスターだなんて思わなかった。そんなに人気だったのかしら?」
「本を読むのは好きでしたから。アンデルセン童話やシェイクスピア詩集、それに日本の童話なども読破済みです」

かぐや姫。日本最古の物語、竹取物語。その主題の人物となる月の住人。
五人に貴族、時の帝から寵愛を受けながらも拒み続けた、月下美麗の姫。
愛読していた本からの登場人物と直接対面する機会を得られたのは、援軍が見込めないマシュにとって心の安らぎだった。
……髪の色や骨格が明らかに日本人的でないのは、「そもそも月の住人なのだからそういうものなのでしょう」とひとり納得していた。

「かぐや姫がサーヴァントとして在るということは、やはり月には独自の文明が存在していたのですね!
 ニール・アームストロング船長が初めて月面着陸を果たした時、あるいはコンタクトがあったのでしょうか……」
「えっと、そのあたりはややこしい話になるからまた今度で。正直憶えてないし」
「憶えてない、ですか?」
「正しく言えば思い出したくない、かな。
 月にはあまり、いい思い出はないから」

そう言って月に目を向けるバーサーカーからは、マシュの理解の及ばない領域での感情があった。
かぐや姫は穢を負い、罰として地上に送られたという。そして月に帰る段になって老夫婦との別れを悲しみながら、
月の使者から渡された羽衣を羽織った瞬間、あらゆる感情を喪い去っていった。
故郷に帰るために、長年過ごして第二の故郷をも呼べる場所を離れる。そこに如何なる思いがあったのか。

マシュが知り得るのは伝承までだ。歴史の中で編集され、本来の筋書きとは異なって伝わってしまう場合がる。
真実を知る手段は当事者達に尋ねる他にあるまい。そしてそこは容易く踏み込んでいい話ではない。
他の多くの英霊もそうなのだろう。いやいま生きている人達であってもそうだ。
命は過去を背負って生きている。大なり小なり事情があり、重しを乗せながら苦しみを積み重ねる。
生の殆どを無菌の部屋で過ごし、積み重ねた過去が薄い自分が、彼らとの思いを共有してもいいのだろうかと不安で――――――

「ふわっ!?」

またしても曇る視界。持ち去られる眼鏡。

「湿った話はこれでおしまい。過去なんて遡っても後悔とか恥ずかしさとかしか出てこないのだし。
 それよりは未来の話をしましょう?」
「わかりましたから、眼鏡は返してくださいー……!」

視界ゼロ空間になったマシュにはわちゃわちゃと手を回すしか他に手がない。
バーサーカーの表情が子供らしさの失せた、ある種の冷酷さを秘めていたのにも気づきはしなかった。

「じゃあ、代わりに少しだけ話をしてあげる」

少し姿勢を正して、そんな出だしでバーサーカーはマシュに語り聞かせた。


「月の民はね、恋をしてはいけないの」


「恋……ですか」
「そう。恋は致死の毒。愛は堕落の蜜。律を忘れ使命を焦がす禁忌の甘味。
 ヒトのココロは、月人にとっての絶対の禁忌だったの」

人生経験の薄いマシュには、人の色恋の判断基準は分からない。
ただそれが、単なる身分に関わる話でないことだけは、憂いを帯びた姫君の顔だけで理解できた。

「けど―――今の私は、その枷から外れている。英霊になって、月の姫という『物語』をカタチにしてもらったおかげで。
 だから私は知りたいの。恋がどんなものか。甘いのか苦いのか。苦しいのか気持ちいいのか。
 皇子達や帝がくれたものは、本当に恋であったのか」

神妙になって、その内面を探ろうとする。
恋知らぬ月の姫。物語の裏に隠れた悲哀の伝承。

「えと……その、私も恋というのがどんなものなのかは知りません。カルデアの所員達とは深く交流がありませんし。
 一番はドクターですが……強いて言えば、近所のお兄さん、的な?ものですし」
「なら知りましょう?一緒に。それぐらいの時間はあるわよ。なにより私が欲しいから」

細い手を握って立ち上がらせる。
そのまま行く宛もないままに丘を駆け下りていく。

「で、ですがカルデアへの帰還は―――」
「それは任務、お仕事でしょ。これはあなたの望み。あなたの願いを見つける話!」
「わ、わ、そんな急に走って――――――!?」

マシュには望みがない。現状の自分に不満がない。
その身の境遇も。残された命の残量も。運命を呪い、覆そうと感じられない。
穢れのない魂。無垢にして純粋なる精神。それは籠の中の愛でられる鳥のようで。人知れずバーサーカーは重ね見る。かつての自分の姿に。
美しくはあるが、だからこそ歪みが見える。
そこに憤り、放っておけないと感情を露わにする者がいてもおかしくはないぐらいには。
どうか、囚われの彼女に幸福を見出して欲しい。自分の人生を振り返り、善いものだったと思えるように。月姫は得たココロに誓うのだ。


「ところでマシュはどんなタイプが好み?
 私はあまりガツガツ食いついてこない奥ゆかしいいいなって思うの!初対面で後ろから抱きついて「こうせぬことで私のものにならぬ女はいなかった」
 とか囁いてくる人は、うん、正直なかったわ!それで出来ればあなたみたいな眼鏡が似合う人が――――――」
「バーサーカーさん!足!話聞きますからまず足を止めてください!私少し浮いちゃってますから!」



これは出逢いのなかった物語。
運命に出会わず、手を取ることもなく、星から外れてしまった少女が―――願いを見つける断章だ。






【クラス】
バーサーカー

【真名】
かぐや姫

【出典】
『竹取物語』

【性別】
女性

【身長・体重】
155cm・44kg

【属性】
秩序・中庸

【ステータス】
筋力A+ 耐久B+ 敏捷C+ 魔力D+ 幸運E+ 宝具D

【クラス別スキル】
狂化:A
 パラメーターをランクアップさせるが、理性の大半を奪われる。
 会話する理性こそ残っているが、人の心は消え失せており意思疎通はおよそ成立しない。
 ……が、何故か通常では感情を取り戻している。
 彼女の種族にとっては感情を持つこと自体が狂気であり、一種のバグともいえる。

【固有スキル】
魔眼:B
 見たもの、見るものの魂を魅了する魔眼を所持している。
 伝承により権力者に対してはランクアップする。対魔力スキルで抵抗可能。

月の寵姫:EX
 夜、月が出ている間魔力の回復量が増す。
 満月であれば最高潮。テンションも上がる。逆に新月は絶不調。テンション盛り下げ。

天の羽衣:―
 月の民に心はない。その正しいあるべき形に戻す羽衣。
 穢れを祓うという逸話通り、あらゆるバッドステータスは流れ落ちるように解除される。
 記憶にある、とある『月の王』の領域と、竹取物語の逸話が混ざってできたスキル。
 これを羽織ることで狂化の力は正しく機能、星の設計(のぞみ)通りの支配種となる。

【宝具】
『夢想・真月譚(つきはみち、ゆめはすぎる)』
ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:なし 最大捕捉:なし
 宝具というよりは固有の特性に近い能力。
 星の触覚である精霊種が持つとされ、世界に干渉し叶う範囲であれば思いのままに環境を変貌させる。
 幻想によって現実を幻想たらしめる。魔術世界において空想具現化(マーブル・ファンタズム)と呼ばれる現象。

 元々自在な行使が可能なほど純度の高い個体ではなかったが、サーヴァントとして「かぐや姫という物語」に括られたことによってその能力はやや変質しながらも一応の成立を見る。
 生前五人の求婚者に手に入れるよう求めた宝物になぞらえた自然現象、
 帝の軍勢が月の使者が現れた途端無力化した逸話から、一帯の環境を月の重力圏に変えて不調にさせる等が主な使い道。

 なお、求婚者に求めた宝物については、そもそも自分の能力で生み出さなければ手に入らないようなものばかりであった。さすが月の姫きたない。




【weapon】
鋭い爪。重いキック。たまにビーム。
体内から溢れ出る魔力はまるで月の光のよう。

【解説】
『今は昔竹取の翁といふものありけり。野山にまじりて、竹をとりつゝ、萬の事につかひけり。名をば讃岐造麿となんいひける。
 その竹の中に、本光る竹ひとすぢありけり。怪しがりて寄りて見るに、筒の中ひかりたり。それを見れば、三寸ばかりなる人いと美しうて居たり』

日本最古の古典と呼ばれる、『竹取物語』に登場する月の姫。
老夫婦が竹を切った中から出てきた娘で、三寸ばかりの姿から三月で輝くほどの美人と成長したことから
『なよ竹のかぐや姫』と呼ばれるようになる。
その美しさが評判となって求婚する者が後を絶たなかったがかぐや姫は拒否し続け、
最後に残った五人の貴人に、実在するとは思えない、空想のような宝物を探し出した者と婚姻すると告げる。
血眼になって探す者、大枚をはたいて贋作を作らせる者、八方手を尽くしたものの結局は五人共果たす事は叶わなかった。
やがて時の帝すらも噂を聞きつけ求婚を受けるも、目の前で姿を眩ませるなどしてやはり応じようとはしなかった。

いつからか、かぐや姫は空の月を眺めて物思いに耽る事が多くなり、ついには泣き出してこう告白する。

「私はこの国の者ではありません。あの空に浮かぶ月からやってきた人なのです。
 罪を負った為この地に流されて来ましたが、次の十五日の夜には帰らねばなりません」

聞きつけた帝は決して渡すまいと姫を閉じ込め軍勢を引き連れるが、いざ月の使者がやってくると誰もかもが戦意を失いひれ伏してしまう。
かぐや姫は別れを悲しみつつも使者の元に向かい、帝に不死の妙薬と歌の手紙を渡す。
そして使者から受け取った羽衣を纏うと―――それまでの悲嘆が嘘のように消え去り、夫婦への愛も冷めあっさりと月へ昇ってしまった。
残された帝は「姫に会えず涙するこの身に不死がなんになる」と駿河にある最も天に近い山で薬と手紙を焼くよう命じた。
その山は「ふしの山」と呼ばれるようになり、これが富士山の起源だといわれている。


……その正体は「真祖」と呼ばれる、生まれながらの吸血種。
人を律するべく生まれた星の触覚であり、肉を持つ精霊種に分類される。
彼女は日本に零れ落ちた稀種であり、種族の役目に沿うことなく穏やかに暮らしていた。
しかし成長し年月が経つに従って元から備わった性質は人を惹きつけ、律する事のできる立場となってしまい、
さらには種全体の欠陥機能―――吸血衝動が芽生えてしまう。
日に日に増す乾き。断片的に憶えている月の王の記憶。浅はかで欲にまみれていた人間だが、優しい思い出もくれた彼らを傷つけたくなかった。
帝が兵を動かしたのはかぐや姫を逃したくないが為の警備であり、その時初めて彼女は真祖としての超常性を発揮、その場にいた全員を射竦めさせた。
そしてそのまま一人立ち去り、多くの真祖がしたように力の全てを使って衝動を鎮め眠りについた。

英霊と化した現在では、生前のかつての性質を変化させている。
星との接続は断たれ、空送具現化は宝具として改められた。真祖としてではない、逸話にある月の都の姫という伝承で形作られている。
なお『竹取物語』作中の時代は飛鳥時代の終わりから奈良時代の始まり……7世紀と8世紀の間とされる。
真祖の完成体……月の王に相応しい後継機が生まれる4百年前の話である。


【特徴】
姫アルク+珪素姫。
『月の珊瑚』を参照。以上。

……金の髪と瞳、鮮やかな着物を羽織る完成された女性(当然ながら日本人の骨格ではない)。年齢は十代前半から中頃。
女帝さながらの貫禄と他者を跪かせる威圧を振りまく、生まれながらの貴主。高圧的というより非人間的言動で畏れをもたせる。
素の性格は控えめながらも年相応の好奇心を隠せない、縁側で月を眺めている時間が好きな箱入り娘。
自分の境遇と重ね合わせたマシュには、五十歩百歩の差で人生経験があるのをいいことにお姉ちゃんぶって接している。

【サーヴァントとしての願い】
祖の命にも姫の責にも縛られない、人間らしい人生を。
具体的に言うと―――恋愛がしてみたい。








【マスター】
マシュ・キリエライト@Fate/GrandOrder

【能力・技能】
一流のレイシフトのマスター適正、魔術回路に魔術の知識を持つ。ただし戦闘訓練では心許なく居残りが常。

【人物背景】
人理継続保障機関カルデアの職員。
カルデアがサーヴァントを戦力として求めた結果、デミサーヴァントとなる英霊の依り代として生み出された試験管ベビー。
英霊憑依には成功するものの、宿った英霊が少女の扱いに憤り、かつ自身が離れれば命に関わるため、能力を目覚めさせないままで保っている。
14年を無菌室で監視されながら過ごし、15年から表で働くようになるが、その時点で寿命は18歳まで迫っている。

特異点発生により特異点F(2004年の冬木市)へのレイシフト実働チームに参加が決定。
16歳の誕生日になったレイシフト当日―――ある運命に出会うより前にこの冬木市へと迷い込む。


【マスターとしての願い】
カルデアとの通信・帰還。その後可能ならばこの特異点の調査と解決を行う。

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最終更新:2017年08月04日 05:32