――生きたい
――死にたい
――褒められて、認められたい
――黙って放っておいてほしい
――その為なら私は
――その為なら俺は
――何でもする
――何でもする
◆
チクタク、チクタク、チクタク、チクタク。
誰もいない大広間に、柱時計の針が、時を刻む音だけが木霊する。
チクタク、チクタク、チクタク、チクタク。
一定のリズムで鳴り響く、小気味の良いガンギ車の音が、アンティーク調の家具や、木目の美しい板張りや壁にぶつかり、砕かれ、散って行く。
チクタク、チクタク、チクタク、チクタク。
その音の中で、一組の男女が、互いに向き合い、見つめ合っていた。音の事など気にもならないと言う風に、二人は互いの瞳を見つめ、その目線を、蛇と蛇が絡み合い、交合するかのように錯綜させていた。
「生き汚い女だ」
真っ先に口を開いたのは、男の方だった。
全身にくまなく、頭頂部から足の先までに、幾何学的なイメージを与えつつも、何処か神秘的な印象をも見る者に与える、
赤黒い刺青を刻み込んだ、白い肌の青年だった。腰の辺りに黒色の一枚布を巻いた様子は、現代の服装(ドレスコード)にそぐわない。
何十世紀も昔の世界から飛び出して来たような、獰猛で、兇悪そうな表情が特徴的な、若い青年。それが、目の前の男であった。
「己の人生に意味がなかったと理解しているのに、辿って来た人生にに何の意味もなかったと知ったのに。『それでもまだ、ひょっとしたら』、と。希望に縋り付こうとしている、哀れな女だ」
「そこまで、言われる筋合い何てないわよ……!!」
刺青の男から絵に描いたような酷評を貰うのは、気弱と言う概念が形を取ったような女性だった。
流れる銀髪が見事な、年相応――いや、年齢の割には幼く見える、愛くるしい顔立ちの女。
毅然と、目の前に佇む、己との運命共同体である、ランサーのサーヴァントを涙目で睨みつけるこの女の名は、『
オルガマリー・アニムスフィア』。
時計塔を統べる十二のロードの内の一人であり、 人理継続保障機関フィニス・カルデアの所長をも務めてい『た』、紛う事なき才女である。
「勘違いするな。俺の相棒とするに、相応しいと思っただけよ」
オルガマリーの言葉を受けたランサーは、ニッと笑い、ソファに座って此方を見上げるオルガマリーを、立って見下ろすと言う姿勢から、
近場にあったテーブルに腰を下ろして座ると言う姿勢に変更。それでも、彼女を見下ろしていると言う行為からは外れていないのだが。
「俺は、死を求める。だが、俺の主に限っては、生を希求し、生に貪欲でなければ務まらない」
笑みが、途端に男から消え失せる。路傍で死にかけている痩せた犬猫でも見るような、感情のない瞳で、男は口を開いた。
「運が良かったな、小娘。お前がもしも、聖杯を諦めていたのなら、俺は、お前を縊り殺していたぞ」
ゾワリ、と、氷で出来た蛇が背筋を這い回るような、寒気と怖気をオルガマリーは憶えた。
殺すと口にした時の、その言葉の重み。物質的な量感すら伝わってくる程の凄味が、其処には内在されていた。
殺すと口にした時の、その瞳の眼光。身体を剣で貫かれたような、幻の痛みが、彼女の身体に伝わってくるようだった。
目の前にいる存在は、間違いなく危険な存在なのだと、オルガマリーは確信。左手に刻まれた、稲穂の形を模した令呪を見て、この現実が夢じゃない事を、改めて思い知らされた。
「諦められる訳が、ないじゃない……!! 私は、生きて、生きて……認められたいのよ!!」
金切声とすら形容しても、最早おかしくない、悲愴さと必死さ。
それが内在されたオルガマリーの叫びを受けて、ランサーは、笑みを浮かべた。獰猛な、笑みだった。
オルガマリーの人生は、灰色とすら言っても良かった。
実の父からは愛情らしい愛情を受けた事がない。幼少の頃より、ただただ時計塔に存在する十二のロードの一柱に生まれた者として、
相応しい英才教育を詰め込まれて来た記憶の方が、親より受けた愛情よりもずっと鮮明に残っていた程だ。
それだけの指導を受け続けて来たにも関わらず、彼女は己の才能を認められた事が全くなかった。
才能と実力だけが、天井を知らぬかのように積み重なって行く。ロード(君主)の名を冠するに相応しい力と教養を得た筈なのに。
……『サーヴァントを使役出来る才能がない』、この一点のみで、彼女の評価は大幅な下方修正を余儀なくされた。
間違いなくオルガマリーは、魔術に関係する組織であるのなら文句なしのトップ層に位置出来る才能の持ち主だった。
彼女の不幸は、まさにその、マスター適性がないと言う一点であった。魔術に関わる組織の上層も、当然魔術が使える事が求められる。
そこまではクリアしていたのに、よりにもよって、カルデアの最高責任者でありながら、彼女はサーヴァントを使役する力がなかったのだ。
故にこそ、彼女は蔑まれた。表では所長所長と言われて慕われていたが、影では小馬鹿にされていた事位、彼女はよく知っていた。
それが悔しくて、惨めで、堪らなかったから。愛を受けた事なんか、尊敬していた父親の跡目を次いで立派になりたいと思ったから
父の財産とも言うべき人理継続保障機関フィニス・カルデアを使って、世界をよりよくしようと意気込んでいたのに。
よりにもよって、父と同じ位に信じていた(いぞんしていた)相手に、手ひどく裏切られ、葬られて――。オルガマリーの心は、完全に、荒んでいた。
ポケットの中にしまっていた、十二の星座が刻み込まれたカードをグッと握った。力を込めても、カードは変形しなかった。
レフの策謀によって、人が触れれば消滅以外の道はない、あのカルデアスへと叩き落され、言外不可能の苦痛を味わっていた時だった。
『生きたい』、『死にたくない』、『やりたい事がある』、そう願った瞬間、そのカードは、地獄の責め苦を味わい続けていたオルガマリーの所に現れた。
彼女の、身悶える程の生への渇望。承認欲求。そして、自己顕示欲。それらを全て、満たしてやらんとでもいう風に、そのカードは、苦しむ彼女を救って見せた。
消滅し、肉体すら残らなかった筈のオルガマリーの肉体は、完全に復元されている。服も、元通りの状態。
生前のベストコンディションの状態。それをまさに、今のオルガマリーは享受していた。この状態で、彼女は行わねばならない。
聖杯戦争――英霊の座に記録された、数多の英霊達を使役して、最後の一人になるまで勝ち残る、神話や英雄譚の再現を。
その名前は、彼女も当然知っていた。知っていて、当たり前の知識だ。そもそもカルデアにおける守護英霊召喚システム・フェイトとは、
冬木での聖杯戦争で用いられた英霊召喚のメソッドを応用して、父であるマリスビリーが開発したシステム。当然、現所長のオルガマリーがこれを知らぬ筈がなく。
正真正銘、冬木のシステムで、しかも冬木の街そのもので、彼女は聖杯戦争を勝ち残らねばならないのだ。
混乱していないのかと言われれば、嘘になる。
オルガマリーの精神性は余りにも未熟である。突発的なトラブルに、彼女は弱い。今でも、何が何だか、と言う思いは払拭し切れていない。
だがそれ以上に今は、自分は生きていると言う事実の実感。そして、早くカルデアに戻って、人類の滅亡が証明されてしまった2016年。
この問題を早急に解決せねばならないと言う使命感が、今は先に立っている。
今はただ、もっと長く生きていたい。そして、その期間の間に、使命を果たしたい。それこそが、オルガマリーの願いだ。
幸いにも、聖杯戦争の褒賞である聖杯は、奇跡を叶える程度の代物である事も予習済み。全力で、彼女は聖杯を獲りに行かねばならない。
――そこで問題となるのは、己が引き当てたランサーのサーヴァントである。
弱くはない。寧ろ、マスターのみが視認出来るステータスを見る限り、強い方ですらある。
スキルの方も、デメリットが大きく目立つものが一つある事を除けば、ハイスタンダードとすら言っても良い。
しかし、そんな事が問題にならない程、目の前の存在は、『悪』だった。己が悪である、と言う雰囲気を目の前のサーヴァントは、隠しすらしていない。
このサーヴァントと共に、聖杯を勝ち得なければならないのか。それを思うと、オルガマリーの心は、酷く沈みかける。
サーヴァントを召喚し、共に戦う。それを彼女は、夢見てなかったと言うと嘘になる。本当は、憧れすら抱いていた程だ。
だが、彼女と共に冬木を駆けるサーヴァントは、音に聞こえた、公明正大、廉潔無私の大英雄ではない。誰がどう見ても明らかな、反英霊であると言うのだから、運命は何処までも、彼女に対して厳しいものだった。
「まるで、俺が信頼出来ないとでも言う風な目だな」
如何やら、目敏い男だったようだ。オルガマリーの危惧を、即座に看破して見せた。
「心配するなよ。俺は、誠実な男でね。お前が聖杯を諦めないと思う限り、俺もお前を裏切らねぇよ」
そう、ランサーが口にした瞬間だった。
フローリングの一部が、ランサーが佇立している所を中心に、赤く滲み始めた。「ひっ!?」、とオルガマリーが、座っているソファごと後じさる。
まるで、目の前のサーヴァントが、目に見えない重体を負い、其処から流血してしまったかのようだった。まるで、『床自体』が、血を流しているかのようだった。
自分の足元の異変を見て、男は、不機嫌そうに顔を顰める。その状態で、構わず男は言葉を続ける。
「少なくとも、お前は相棒としては優秀だ。魔力が十分過ぎる程あるからな。それだけあれば……俺は……俺は……」
更に、続けた。
「……もう、弟の憐んだ顔を思い出さなくて済む。弟の、今際の言葉を頭の中で繰り返さなくて済む。……永劫の生などと言う、下らない呪いから解放される」
ギロリ、と、ランサーが、オルガマリーを射抜いた。呼吸を忘れる程の、威圧感を感じたのは、ランサーが怖かったからじゃない。
――自分以上の必死さを、目の前のランサーから、如実にオルガマリーが感じ取ってしまったからに他ならない。今のランサーは、オルガマリー以上に、情緒が安定していない。今にも、泣き出してしまいそうな程の、危うい脆さがそこにはあった。
「俺を裏切るなよ、女。我が真名は、『
カイン』。俺を裏切れば、七倍の憤怒を以って、貴様の身体を八つ裂きにしてくれる」
チクタク、チクタク、チクタク、チクタク。
時計の音が鳴り響く。誰もいない大広間に、柱時計の針が、時を刻む音だけが木霊する。
チクタク、チクタク、チクタク、チクタク。
時計の音だけが、オルガマリーと、カインの二人だけしかいない空間の静謐を切り裂いた。
チクタク、チクタク、チクタク、チクタク。
停滞していた二人の時計が、動き出す。一人の時計は、生きる事に向かって。一人の時計は、滅びる事に向かって。
チクタク、チクタク、チクタク、チクタク。
【クラス】ランサー
【真名】カイン
【出典】旧約聖書
【性別】男性
【身長・体重】175cm、68kg
【属性】混沌・悪
【ステータス】筋力:B 耐久:B 敏捷:B 魔力:A 幸運:D 宝具:EX
【クラス別スキル】
対魔力:EX
ランサークラスに備わる対魔力ではなく、神によって与えられた呪いによる対魔力。
あらゆる攻性の魔術をシャットアウトする。事実上、魔術ではランサーを絶対に傷付けられない。
【固有スキル】
不毛の宿業:EX
神によって刻み込まれた神罰刻印によって付与されたスキル(呪い)。
ランサーは農作を行っても、一切の作物は彼の手によって実る事がなくなり、また、彼の干渉した霊地は霊地としての本質、
即ち魔力や霊力を一瞬で失い、また、彼の干渉したキャスターの陣地は確実に陣地としての判定を失う。
ランサーが佇立している場所の植物はたちどころに枯れて行く為、植物に関係する宝具や攻撃、スキルは、ランサーにメリットがあるかデメリットがあるかを問わず、強制的に無効化される。この装備(スキル)は外せない。
大地の告訴:EX
嘗てランサーが殺した、羊飼いの弟によって付与されたスキル(呪い)。
初対面の相手にも、ランサーは『悪印象』を持たれやすくなり、善性と言うものを見出されると言う事がなくなる。
また、ランサーは嘘を吐く事が出来ない。ランサーが嘘を吐いた時、このスキルによって彼の立っている地点が真っ赤に染まり出し、その嘘を暴き立てるからだ。
弟であるアベルを殺害し、神にその事を問われ、白を切った時に大地から弟の血が流れたと言うエピソードの具現。この装備(スキル)は外せない。
怪力:A
一時的に筋力を増幅させる。魔物、魔獣のみが持つ攻撃特性。使用する事で筋力をワンランク向上させる。持続時間は“怪力”のランクによる。
ランサーは魔物や魔獣ではないが、叙事詩・ベオウルフに登場する悪鬼・グレンデルや、世の吸血鬼の祖とも言われる、怪物の血統でもある。
統一言語:D
神が言葉を乱す以前に世界に共通していた、たった一つの言語。
万物との意思疎通が可能であり、このランクになると動植物は勿論、石や建物とすら完璧な会話が可能になる。
天性の肉体:B
生まれながらに生物として完全な肉体を持つ。このスキルの所有者は、常に筋力・耐久がランクアップしているものとして扱われる。
神が産み出した、原初の人間にして、人間の祖であるアダムとイヴの最初の子供らであるランサーは、生まれながらに完璧に近しい肉体を持つ。
【宝具】
『咎人よ、終焉を諦めよ。汝は生の苦しみに悶える者(ノド)』
ランク:EX 種別:神罰 レンジ:- 最大補足:-
弟であるアベルを殺害した際に、神によって刻み込まれた神罰の刻印。総身に刻み込まれた赤黒い入れ墨。
ランサーの犯した罪を、ランサーが永劫忘れぬよう、神が手ずから刻み込んだ、不死を約束する烙印。
本来はランサーを不死にする宝具ではあったが、聖杯戦争に際しその性能が格落ちされている。具体的には、不死ではなくなっている。
規格外の対魔力、スキル・不毛の宿業と大地の告訴は、このスキルによって齎されており、ランサーは己の意思でこの宝具を排除する事も出来ず、
また、誰の如何なる宝具によっても、この宝具をランサーから切り離し、無効化する事は不可能。常時発動されている宝具。
『ランサーが誰にも殺されないよう』、神が刻んだ烙印であり、この宝具がある限りランサーは、魔術でその身体を害させる事は出来ず、
物理的な攻撃の威力を1/10以下にまで抑える事が出来る。これを突破するには、神造兵装や神性等の、対粛清スキルが必要になるが、それでも、
威力の減退は免れない程極めて強固な祝福(カース)になっている。また、この宝具は弱者に対する脅しの意味合いも兼ね備えており、
常に見る者にBランク相当の威圧を発動させているものとし、B以下の精神耐性の持ち主は、常に怯む可能性がある。
この宝具が突破され、ランサーが消滅すると、この宝具の最終効果が発動する。
それは、『宝具を突破するのに使った攻撃の本来の威力が七倍になって、その攻撃を放った当人に跳ね返ってくる』というもの。
この宝具を突破する以上、極めて高ランクの神秘を内包した超高威力の攻撃は必須になる為、事実上、ランサーを攻撃で消滅させると言う事は、彼を消滅させたサーヴァントの消滅をも意味する。
【weapon】
無銘・三叉矛:
ランサークラスの適性を満たす、三叉の槍。その正体は、所謂『鍬』である。
ランサーは生前は、農耕を旨とする一人の人間であったが、現在の境遇に堕ちた故に、農民の象徴である鍬の在り方が変質。三叉の槍へと変貌した。
【解説】
楽園・エデンの最初の住民であり、人類の祖であるアダムの息子。人類第二世代の長男で、弟にアベルがいる。
カインは農耕を、アベルは羊の放牧を行い、二人はそれぞれ収穫物と子羊とを捧げたが、神がアベルの供物のみを受け取った事に立腹と同時に嫉妬。
カインはアベルを殺してしまい、これが人類最初の殺人となる。神はカインを追放し、呪い、彼を殺すものに七倍の復讐を定め、殺される事の無いよう印を与えた。
『ユダヤ古代誌』なども交えてその後を追うと、追放された彼は妻アワンを得た後、ノドの地にエノクの町を建てて人類最初の要塞都市とし、
邪悪な王となった彼とその一族は純朴な人々に悪徳と文明を広めたという。ヨセフスはカインの一族が猖獗を極めたことを記している。
弟を殺してしまったのは、現代で言えば『ついカッとなってやった』と同じものだった。
神が敢えて弟の供物のみを受け取って見せたのは、カインに対する試練であり、これに対しカインがアベルを祝福していれば、より高次の次元に、
この兄弟は至る事が出来、弟のアベルはこれを読んでいた。だがカインは、神の試練を読み違えてしまい、
神はアベルだけを選び、自分を見捨てたと勘違い。逆上を引き起こし、結果としてアベルを殺害してしまう。
カインは今でも、アベルを殺した際の、神の御心を読めなかった兄を憐れむような表情と声が脳裏から消えず、これが完全なトラウマになっている。
その後カインは、神に対してアベルを殺していないと嘘を吐くも、大地に流されたアベルの血がヤハウェに向かって彼の死を訴えてしまい、罪が露見。
そのまま、エデンの東に存在する、現世でも幽世でも、エデンでもない世界の外側。つまり、聖書が語る所の『ノド』へと追放。
人一人おらず、無限大の荒野が広がる世界に、たった一人で今日まで過ごし続けている。カインは、原作におけるスカサハやマーリン同様、
今も生き続けている存在であり、英霊の座にも登録されていない為、召喚は絶対的に不可能なのだが、分霊とは言え、このカインが召喚されている辺りに、今回の聖杯戦争の異常性が確認出来る。
余りにも長く生き続け、心が完全に摩耗。誰もいない荒野での生活は完全にカインの心を荒ませてしまった。
本来の性格は酷く虚無的で、根暗。物静かで無口な性分で、しかも事あるごとに死にたいだの死なせてくれだの口にする危ないメンヘラ男。
それが、何の因果か、遂に自分に死を齎せてくれるかも知れない聖杯戦争に召喚されている為、非常にテンションが上がっている。
嘗ては凶暴かつ狡猾な男で、悠久の年月を一人で過ごし、自殺する事も殺される事もなかった為、その精神はすっかり擦り切れていたが、
今ではすっかり元のやべー奴っぷりを取り戻した。聖杯に掛ける願いは、自身の完全なる死。もうマジ勘弁してください的なオーラでムンムンである。
聖杯戦争でサーヴァントとして消滅しても、ノドにいる本体はノーダメージな為、ガチで聖杯を狙いに来ている。
その為、マスターが聖杯を諦めない限りは、なんだかんだでカインもオルガマリーには付き従うが、諦めると言う意思を一度表示すれば最期。待っているのは、人類最初の殺害者による苛烈な報復であろう。
【特徴】
全身にくまなく、頭頂部から足の先までに、幾何学的なイメージを与えつつも、何処か神秘的な印象をも見る者に与える、
赤黒い刺青を刻み込んだ、白い肌に黒い髪をした青年。腰の辺りには黒い一枚布を巻き付け、其処以外には何も衣服を纏っていない。
【聖杯にかける願い】
自身の完全完璧なる消滅
【マスター】
オルガマリー・アニムスフィア@Fate/Grand Order
【マスターとしての願い】
人理の修復。そして、カルデアへの帰還
【weapon】
【能力・技能】
魔術師の名家であるアニムスフィア家の当主として、並の魔術師を超える程の魔力回路と魔力の総量を持ち、本人の魔術の冴えも非常に凄い。
だが、性格が小心者の為、戦闘に適した人物ではない。
【人物背景】
魔術師の名門アニムスフィア家の当主であり、人理継続保障機関フィニス・カルデアの所長を務める女性。
本来ならカルデアの所長の座を継ぐ人物ではなかったが、3年前に父が急逝した事により、急遽所長になってしまった女。
魔力は高いもののマスター適正が無い(同時にレイシフトも不可能)という、貴族魔術師の家系の者としては致命的な欠陥を持つ体に生まれついた為、魔術師の世界では蔑ろにされ、誰からも省みられずに生きてきた。
レフ・ライノールによってカルデアスに叩き込まれた瞬間の時間軸から参戦
【方針】
聖杯回収
最終更新:2017年05月20日 21:17