あの妹は昔っからそそっかしくて肝心なところでダメだと思ってたんだよ。
だいたいだね。私は剣を取って来てくれと頼んだんだ。私の剣をだ。宿から。
それを通りすがりに石に刺さってた剣抜いて持ってきました? 馬鹿じゃないのかあの子。
しかも「これを抜いたらどうなるかわかっていた」とか後でドヤッて言ってるんだよ。
全部私に押し付ける気だったんじゃないかってちょっと邪推するね。
たぶん何も考えてないんだ。 そのくせ真面目真面目真面目で。
そりゃ言われるよ、人の心がわからないって!
わっかるわけないんだよ、自分のことで手一杯なくらい要領悪いんだから。
酒の席でおっさんに絡まれたりしたらもうダメだね。
良く聞けば「あ、こいつら好き勝手言ってるだけだな」って愚痴で涙目になるね、きっと。
ほら泣きそうになってる。泣くぞ。絶対に泣く。ほら泣いた。あーあー、もう。
他の奴らも馬鹿なんだよなー。なんだよランスロット。なんであのタイミングであんな事するかね。
つーかトリスタンといいお前らなんでそんな拗れた恋愛ばっかすんだよ。ガウェインは変な性癖に目覚めるしさぁ。
白い手(ボーマン)ちゃんはぽやぁっとしてるしさぁ。いや、悪い子じゃないんだよ? 厨房の手伝いやってもらってたし。
あとベディは通常の騎士の三倍の強さで九倍の鋭い突きって強いんだか弱いんだかわかんないよ!
わかんないと言えばモードレッドはモードレッドでファザコンだかマザコンだか……。いや無理でしょ嫡子認定とか。
というかあいつって妹の子だろ? なら私の姪っ子になるのか? つまり私は伯母さんか?
…………嫌だな。うん、いや、モードレッドは別にどーでも良い。呼ばれ方がね。私はまだ若いぞ。ホントに。
それにアッくんはアッくんで、人をバカにするのは私の仕事だろって……ホント頭アッくんだよなぁ……。
アッくん? ああ、あだ名だよ。アグラヴェインの。そう呼ぶと物凄く味のある顔をするんだ、あいつ。
え、なに? そもそも最初に剣忘れたのは私じゃないか? しかも自分が抜いたって言いはった?
うるっさいなあ。喧嘩売ってるんだったら買うよ? そして勝つよ? 円卓の騎士舐めんな!
「正義の味方になる? そりゃ結構!
で収入はどうするんだい。進路は? 就職は? 無職? フリーター?
いつの時代も何かと物入りだぞ。市内だけでも交通費、国内国外へ出張するならもっと旅費がいる。
もちろん武器の持ち込み持ち出しなんて馬鹿いっちゃいけない。だいたいの場合は違法だぜ?
現地で売ったり買ったり? ははっ。
正義のためなら法を破っても良いのが君の正義の味方像か? そりゃ結構!
なんとも都合の良い正義の味方がいたものだ。
いやそもそも厳密に言えば自警行為や私刑行為だって犯罪だったね。失敬失敬。
おめでとう、君の将来の仕事は職業犯罪者だ!」
「…………爺さんも俺もひっくるめて馬鹿にされた気がする」
「おいおい馬鹿だなシロウ。馬鹿にされた気がするんじゃない、馬鹿にされたんだ」
ある晴れた日曜日の昼下がり。
マウント深山商店街から自宅までの長い道のり。
増えた同居人の分を含めた食材を抱えて歩きながら、
衛宮士郎は何度目かもわからないため息を吐いた。
隣を歩くのは、豊かに波打った黒髪の美女――美少女?
自分よりは年上だろうと思われる女性で、まあそれだけならポンコツな士郎としても悪い気はしない。
問題は、その女性が何やら友人を連想させるほど口が悪いこと。
そして衛宮家における家事カーストを自分も後輩もぶっちぎって頂点に立ちそうなところだ。
料理はともかくなんだってあんなにふんわり洗濯物が乾くのだろうか。
「しかしこの服は嫌だね。胸が緩くて腹がキツイって、色々と矜持ってものが削れる気がする」
「爺さんが何か取っておいた女物の服、勝手に引張り出しておいて……文句あるなら着るなよな」
「だって、歳相応の落ち着きが無い人の服は、胸がキツくて腹が緩いんだよ」
そう言いながら、キャスターは些か余裕のある胸元を指先でつまんで、はたはたと仰いで見せた。
「だから今日は服も買わせて貰って、ちょっとは感謝してるよ。この辺りは必要経費だから当然ではあるんだけど。
なにしろシロウは目を放すとコロッと死にそうだから傍にいないといけないってのに、服の一枚も寄越さないのは酷い」
「……良いけどさ。実際、しばらく同居することになるなら、服とか必要なのは当然だし」
「あと水着も買わせてもらったよ。ま、このくらいは役得だ。なにしろ冬木は海辺だし、大型の水泳施設もあるんだろう?
そりゃあきみ、水中戦への備えは必要だとも。なんたってこう見えて、私は水中戦では円卓最強だからね!」
キャスターの屁理屈というか弁舌は留まることを知らず、士郎はまたしてもため息を吐いた。
役得というのは本音だろうけれど、後半の水中戦への備えというのも真実なのだろう。
というかそもそも、既に衛宮家の家計は彼女に掌握されてしまっている。
(……まあ、服はしょうがないよな)
突如として現れた同居人に対しても何くれと親切に面倒を見ようとした冬木の虎だが、服に関してはそうもいかなかった。
いや服もと言うべきか。後輩に貸した服がちゃんと入るのだから、スタイルが悪いということもないとは思うのだけれど。
ということはキャスターもかなりのスタイルということになるのか、それで水着――いやいやいやいや……!
士郎は慌てて首を左右に振ってその不埒な思考を追い払い、強引に話題を切り替えた。
「意外だな。キャスターってあんまり身なりに気を使わないイメージがあったのに。伝説でも、恋愛関係の話とかってないし」
「あんだけ拗らせた恋愛模様を間近で見てたら恋なんかする気が失せる」
「…………ごもっとも」
だいいち周りの奴が仕事しないから恋愛なんぞする暇が無い――キャスターと呼ばれた女性の愚痴は続く。
とはいえ、そうしてかつての同僚たちをさんざ貶す彼女は、最後の最後までそれに付き合った事を士郎は知っている。
キャスター、聖杯戦争という魔術師同士の闘争儀式に召喚された英霊の一騎。
知らずに星座の刻まれたカードを手にし、夜の校舎で怪物に襲われた士郎を助けてくれたのが、彼女だった。
目を瞑れば、今でも鮮やかに思い出せる。
それはまるで、奇跡のように現れた。
「――ははッ。まったく、もう、見てらんないよ」
追い詰められ――影のような怪物に殺されそうになった自分の背後から、仕方ないな、と呟かれた軽やかな声。
廊下の窓から差し込む青白い月の光を切り裂いた、風と炎の軌跡。
それが跳躍を伴う手刀の一閃だったと、今ならば理解できる。
相対した相手は、英霊として顕現できなかった影だったのだろう。それも、今ならば理解できる。
槍を持ったその影を文字通り両断し、豊かな黒髪を払い除けて――彼女は言った。
「そうとも。私が君のサーヴァント――キャスターだ」
月明かりの下、傲岸不遜に君臨し、不敵な笑みと共に怪物に退治した女騎士の姿を。
吹き抜ける旋風と共に顕れ、その身に輝ける炎を纏った、幻のような佇まいを。
衛宮士郎は、きっと、生涯忘れることはないだろう――……。
(――もっとも、その直後に、
『魔術師の癖して自衛もできないとか馬鹿なの? 死ぬの? っていうか死ぬ気だよな? 私お前見捨てて座に帰って良い?』
……とか叱られたけど)
無理も無い話だ。
義父を失って以来、衛宮士郎は独自我流の修行を積んでいて、その力量は三流も良いところ。
そんな奴が『正義の味方』とか理想を抱いて、夢みたいな事を言っていれば、そりゃあ死ぬ。
ましてや、聖杯戦争――……。
願望器を巡って繰り広げられる闘争儀式に巻き込まれれば、まず間違いなく死ぬ。
キャスター曰く、具体的には二週間で四十回ぐらいは死ぬ――ので、死なない為には鍛えよう。
そんなわけで、今ではキャスターが士郎の魔術の師だ。生涯で二人目の、師匠。
『なんでこんな修行方法してるのさ。自殺願望なのか? とっとと魔術回路で首括って死ねば良いのに』
もっとも彼女の指導は、やや放任気味だった義父に比べてかなり直接的だ。
ここ数日、キャスターはあぐらをかいて土蔵に座る士郎に、意外にも丁寧な指導をしてくれた。
もっとも背中にぴたりと柔らかな胸を押し付けて形を歪ませ、それで集中できないとこっぴどく罵倒しながらだが。
魔術回路に生命力を通して魔力に変換する方法。物品に魔力を通す強化。そして投影。
徐々に徐々に手慣れていく士郎を見て、キャスターは難しそうな顔をして呟いたものだ。
『……才能があるというより、私との相性な気がする』
もちろんその言葉の意味は士郎にはわからない。
わからないまでも、そのかわり、一つだけわかってきた事がある。
「きみもそうだぞ、シロウ。こじらせたらアッくんみたいな顔になりそうだ。あー、ヤダヤダ。
アッくんといい妹といいシロウといい、そういう顔をしたやつは死ぬのが仕事だと思っている節があるからな。
目を離すと死なれるとか凄い面倒くさいから止めて欲しいんだけど。
タンスの裏側で死んでる虫とか想像したくないだろう? 本当にさ。勘弁して欲しい。
自分にできないと思うんだったら、できる奴に任せりゃ良いのに。手際が悪いったらないね。
横で見ててイライライライラしてくるんだよね。合戦じゃなくてストレスで死ぬんだっての」
こうしてぐちゃぐちゃ言いながらも、きちんと面倒を持見てくれるあたり、案外悪いやつではないのでは――?
「とでも思ったろう?」
「……うっ」
図星だった。顔を強張らせた士郎に対し、キャスターはにまぁっと獲物を見つけた猫のような笑顔を浮かべる。
「帰ったら強化百本練習だな。お前は馬鹿なんだから身体に覚えさせないと意味が無い。
終わるまで家事禁止。なあに大丈夫、お前よりも遥かに上手く私が掃除も洗濯も夕食も作ってあげよう。
アーサー王も大絶賛のマッシュポテトだぞ、はっはっはっはっはっは」
「マッシュポテトて……」
「妹がガウェインが力任せに潰したのマッシュポテトを大喜びで食べたからね!
この時ばかりは私もマーリンと手を組んで、ガレスちゃんに『陛下の好物はマッシュポテトだ』と伝えたものさ!
彼女が大張り切りで芋を潰し始めたのを見た妹は、そりゃあもう満面の笑みだったね!」
「……なんでさ」
士郎はキャスターの妹、すなわち――女性だったというのは驚きだ――アーサー王に心から同情した。
「そういえば、キャスターにも、願いってあるのか?」
「んー、まあ、そうだね。大したことじゃあないんだが」
――尻拭いの一つでもしてやろうかと思っているだけさ。
そしてアーサー王ですら果たせなかった――全ての人々が幸福に過ごせるという理想。
その道のりが遠く険しいことを、この戦いで衛宮士郎は改めて実感することになる。
【クラス】キャスター
【真名】サー・ケイ
【マスター】衛宮士郎
【出典】イギリス(アーサー王物語、マビノギオン)
【性別】女
【身長】160cm
【体重】55kg
【スリーサイズ】B80/W60/H85
【ステータス】筋力B 耐久A+ 敏捷D 魔力A 幸運D 宝具A+
【属性】 混沌・善
【クラススキル】
陣地作成:B
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
"工房"に匹敵する領域を作成、維持することができる。
道具作成:-
魔力を帯びた器具を作成できる。
後述のある宝具を得た代償に失われている。
【保有スキル】
頑健:EX
サーヴァントとして見ても常識はずれの特別な頑強さ。
耐久のパラメータをランクアップさせ、攻撃を受けた際の被ダメージを減少させる。
複合スキルであり、対毒スキルの能力も含まれている。
またサー・ケイは「対人間種」の効果を持つ宝具、スキルの対象とならない。
魔術:B
このランクは、基礎的な魔術を一通り修得し、応用できていることを表す。
花の魔術師マーリンより手解きを受けたサー・ケイは、現代の優秀な魔術師以上の能力を発揮する。
魔力放出(風炎):B
自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出することによって能力を向上させる。
いわば魔力によるジェット噴射。下記の宝具に由来し、炎と風とを攻防に活用する。
強力な加護のない通常の武器では一撃の下に破壊されるだろう。
騎士王への諫言:A
いかなる人物相手でも、その行いを揶揄し、批判する事のできる能力。
相手の行動や態度に何らかの誤りや齟齬、矛盾があれば、それを指摘できる。
またBランクまでのカリスマを無効化し、Aランク以上であれば効果を減退させる。
執事:A
家事全般から内務全般に関する技量。
この領域ならば一国一城を預けても完璧に維持運用できる。
アグラヴェインが内政を担当し、サー・ケイが財政を担当することでキャメロットは運営された。
【宝具】
『かつて在りし最古の一騎(ナイツ・オブ・オールドワン)』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:50~99 最大捕捉:100人
花の魔術師マーリンによって与えられた、聖剣の担い手を補佐するための肉体。
サー・ケイの攻撃は神秘の劣る防御を無効化し、サー・ケイに負わされた傷は決して癒えない。
酸素を必要とせず、睡眠を必要とせず、聖杯戦争においては現界に魔力を必要としない。
また魔力の続く限り両掌より炎を放射する事ができ、この炎はサー・ケイが存在する限り決して消えない。
すなわちサー・ケイはその全身そのものが擬似聖剣として改造された、人型の宝具である。
そのため通常のサーヴァントより遥かに頑強であるが、器物を対象とした攻撃には弱く、負傷した場合は治療=修理も困難。
また現界維持にこそ魔力を消費しないが、戦闘や魔力放出にはマスターへ相応の消耗を強いる。
「聖剣ぶっぱすれば勝てると思ってる奴らが馬鹿なんだよホント。聖剣無くしたらどうすんのさ。絶対あの妹無くすよ鞘とか」との事。
『真・風王結界(インビジブル・エア・オルタナティブ)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~2 最大捕捉:1個
手に持ったものを覆い隠して見えなくしてしまう風の鞘。
正確には魔術の一種で、幾重にも重なる空気の層が屈折率を変えることで覆った物を透明化させるもの。
敵は間合いを把握できないため、白兵戦では非常に有効。
ただし、あくまで視覚に訴える効果であるため、幻覚耐性や「心眼(偽)」などのスキルを持つ相手には効果が薄い。
他にも破壊力を伴った暴風として撃ち出す、乗騎や自身に纏うことで加速や防御に使うなど汎用性は高い。
ケイはこの術を花の魔術師マーリンから習い、義妹のさる宝剣を隠す鞘として伝授した。
「さもなきゃお前は見せびらかして振り回して喧嘩売ってまたへし折るだろ」との事。
『風炎鉄槌(ウルナッハ)』
上記二種の宝具を担い手としてサー・ケイが振るう絶技。
通常の宝具を持たないケイにとっての、宝具の真名開帳に相当する。
風王結界を対象へ投射、結界へ封じ込め、全身から炎を噴射して跳躍、渾身の一蹴りで「聖剣」を叩きつける。
かの聖剣やその姉妹剣には劣るものの、キャメロットに最古からあった一振りとして十全な威力を誇る。
巨人の首すら斬り落とすと彼女が豪語するのは、決して誇張ではない。
「ピクトの蛮人を叩いて砕くってね。なんだよあいつらホントに人間なの?」との事。
【Weapon】
『無銘・武具一式』
特に何の変哲もないただの騎士甲冑と装備一揃い。
……と言っても剣と盾はほぼ使わないが。
ある程度の知識がある者なら円卓騎士、そしてサー・ケイの武具だとわかる。
【サーヴァントとしての願い】
選定の剣を自分が引き抜いた事にする。
【解説】
エクター卿の嫡子であり、アーサー王の乳姉妹、義姉妹にあたる騎士。
馬上槍試合で剣を忘れてしまった彼女が、従者を務める妹に剣を取りに行かせ、
その妹が選定の剣を抜いて彼女の下に届けた事で、アーサー王の物語は幕を開ける。
以後はアーサー王第一の騎士として仕え、キャメロットの司厨長として宮廷内の全てを取り仕切り、
次々に現れる有象無象の円卓騎士達に片っ端から罵声を浴びせては喧嘩を売り買いし、
妹の行動を辛辣に批判し、戦場においては最期まで戦い、カムランの丘で果てた。
才知を駆使して一人で巨人を打ち倒し、財務をほぼ全て担当するなど武勇智謀がないわけではない。
だが伝説を紐解けば真っ先に相手へ突っかかっていては痛い目を見たり、
ランスロット卿の鎧を借りて「これで相手が怖がって近づかない」と悦に浸ったり、
宮廷に来たばかりのガレス卿に「手が白いから白い手(ボーマン)な」と渾名をつけたり、
そもそも選定の剣を「抜いたのは私だ!」とすぐ見破られる嘘を吐くなど道化じみた行動が多い。
だが極めて短慮に見えるのはともすれば暴走しがちな騎士たちに我が身を振り返らせるため、
毒舌なのは全て相手の欠点を突いて自分を省みさせるためで、文字通りの道化役を担っていた様子。
料理に掃除、なかでも洗濯が最も得意というあたり、かなり世話焼きの人物だったのではないかと思われる。
彼女は最初から最後まで、文句を言いながらも見捨てることなく妹の尻拭いをし続けた。
その妹が選定のやり直しを願うのであれば、代わってそれを担うのは――……。
【特徴】
緩やかに波打った美しい黒髪を、斜め後ろで括ってサイドテールにした女性。
平時は「仕事でもないのに執事服着るわけないだろ」と現代の衣装を着用。
戦闘時はきちんと鎧兜を装備した女騎士姿で、愚痴を吐きつつ戦いに挑む。
義妹よりは背が高く、義妹よりはスタイルが良く、義妹よりはキビキビと動きまわる。
何か不始末を見つけるとグチャグチャさんざん文句つけて貶しながらも面倒を見てくれるタイプ。
毒舌世話焼き系家事万能お姉さん。
【戦闘スタイル】
全身から風と炎を噴射しての徒手空拳。
跳躍してのチョップ、パンチ、キック、投げと何でもござれ。
円卓の中では弱い方と言われるが、それは比較対象が悪いためだろう。
生前は頑丈なのを利用してまず一当てし、敵の能力を探るなどの威力偵察も行っていた。
とはいえ今回はマスターがほぼ素人のため、士郎の生存を優先した立ち回りを重視する。
また水中戦において円卓最強と言われる通り、水辺での戦いではガウェインやランスロット以上。
泳ぐのも好き。
【マスター名】
衛宮士郎
【出典】
Fate/staynight
【性別】
男
【Weapon】
【能力・技能】
物品に魔力を通して構造を強化する魔術
衛宮士郎は「剣」に特化している
魔力によって形だけの代用品を製造する魔術
衛宮士郎が投影した物品は消滅せず、また「剣」に特化している。
上記二つの魔術の源。
無限に剣を内包した内面世界で現実を上書きする大魔術。
ただしまだ彼はこれを自覚しておらず、従って行使もできない。
幼少期に延命のため埋め込まれた宝具。聖剣の鞘。
所有者の命を守り、驚異的な治癒・再生能力をもたらす。
士郎はこれを所持していることを自覚していない。
【人物背景】
第四次聖杯戦争決戦時の大火災によって孤児となった少年。
その後、衛宮切嗣に引き取られ、義父より理想と魔術を受け継いだ。
「空っぽになったロボットが人間の模倣をしている」と形容される程度に、どこか危うい。
現在は穂群原学園に通って学園内の雑用を行い、夜は魔術の修行をしながら、正義の味方への道を模索している。
深夜遅くまで学園に残っていたところ、偶然に星座のカードを発見。
何らかの理由で具現化したシャドウサーヴァントに襲われたことで聖杯戦争に巻き込まれ、キャスターを召喚した。
【マスターとしての願い】
無関係な人を守り、聖杯戦争を最小限の犠牲で終わらせる。
正義の味方になる。
最終更新:2017年05月20日 23:00