マーガレット

自分が作った中で一番思い入れがあるのは、マーガレットという非電子ゲームです。
ルールのシンプルさ、発展性、完成度、などこれ以上ないほど自分の理想を体現しており、作られるべきものを作った、という感触を得ています。
価値の圧縮された宝石のように感じています。
二週目の人生(もしあれば)に持ち越したいものNo1です。
欠点は、プレイしてもつまんない所です。

  • フリゲれびゅわーずインタビュー 皆様からのご質問への回答 より

マーガレットとは。

1、マーガレットは、キャラクターを作って対戦させる非電子ゲームです。
メールでの運用を意図してデザインされており、キャラクターさえ作成されれば、プレイヤーの操作なしに戦闘を進行できます。
また乱数を用いないため、決定論的に勝敗が決まるという特徴もあります。
マーガレットのルール

2、1のゲームにおいて全ての構成に勝てる存在、いわば解である。
+ ...
   マーガレットは存在しない。
   それは理想であり、思考を補助するためのモデルであるからだ。
   空想から意識を戻して目前の敵と相対すれば、そこには泥臭いリアルがある。
   マーガレットは剣師たちの頂点だ。
   それは剣師たちと同じ条件で戦った上で、すべての剣師を凌駕できる仮定の覇王。
   銀の刃を煌かせ、無数の血飛沫を絹糸のように踊らせて虚空を彩る舞姫。
   それは、
   あらゆる剣を打ち落とし、
   あらゆる策を無効化し、
   あらゆる不運を跳ね除け、
   あらゆる相性で優位に立ち、
   そして、
   あらゆる構成に勝つ。
   おまけにあらゆるフレーバーよりも美しく、魅力的でもある。
   だが、マーガレットは存在しない。
   ゆえに剣師と戦うことも無い。
   マーガレットはこの世界よりも上の次元に降り立ち。
   象徴としてすべての剣師たちに号令するだけだ。
   戦えと。
   剣師は剣師と戦い、そして勝利しろと。
   この限定されたフィールドで、己がより強い構成であることを示せと。
   より強く、マーガレットの如くあれ、と。
   だがしかし、白銀刀が指し示す先に未来は無い。
   あるのはただただ、死と狂騒と破滅ばかりである。
   あなたは洗脳されている。
   この桎梏を脱しようという発想にすら思い至れない傀儡だ。
   しかし真実に届く可能性を得るにも最低限、マーガレットに従い、戦って勝って生き延びなければならない。
   それだけは確実だった。
   さもなくば、夢を見たまま死ぬだけだ。


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最終更新:2013年04月29日 23:42