③明蜂の章(蜂)(シャナ案)

③明蜂の章
 第一章:起
  時期:チーム解散後
   衛藤(仮)の死から立ち直れずにいる明蜂。
   無力感に苛まれ、帝國の団体制度や冷戦(総聯)への苛立ちを抱え喧嘩に明け暮れる日々。
   そんなある日、喧嘩に負け、ボロボロの格好で廃材置き場に横たわる明蜂。
   かつて交わした衛藤との会話の回想。
    (廃材置き場にて)
   自分たちを守るために身を削っていった衛藤は誰に守られてきたのだろうかとか、色々な事を考えながら、自分たちの生物としての不完全さを思うようになる。
   体も心も、社会システムもどこか未成熟でアンバランスな事を、違和感として感じ取り始め、何かを掴む直前で意識を失う。

   翌朝目覚めると見知らぬ住居。
   家主(仮にAとする)出現。
   朝食をご馳走になりながら、自分を見つけ、とりあえず危ないので拾ってきた事を聞かされる。
   予定がないなら昼から出かけるのに付き合えと言われ、付き合う事に。
   午前中はAの家の事を手伝いながら、昨日抱いた違和感について考えてみる。
   違和感は確かに残っているが、何に対してだったか自分の中で明確な形にならず、もやもやする。
   お出かけ。
   連れて行かれた先は空き地みたいなところ。
   結構な人数が集まっている。待つ間もなく蛮星登場。沸く人だかり。
   蛮星の演説。
   「この世界は間違っている」的な台詞にハッとする明蜂。

   蛮星の演説に感激しているAに、蛮星の素晴らしさを聞かされる。
   Aの言葉にあまり興味がない明蜂。
   そこに蛮星登場。明蜂に他愛もない言葉をかけ、演説の感想を求める。
   素直に言う明蜂(内容は演説内容に寄る)
   興味があったら一度本部に来いと告げて去る蛮星。

   蛮星と後輩の会話。
    ・どうして明蜂なんかに話しかけたのか問う後輩。
    ・軟派不良との確執を少し思わせる会話。
   会話の途中、第九別館で『指導』が入ったと、急報が届く。


 小ブレイク
   『指導』を終えた総聯側の描写。
    『冷』戦を終わらせ、実働風紀による一斉指導を画策している描写。


 第二章:承
   蛮星①を挿入

   後日、蛮星が気になり、本部を訪れる明蜂。
   場違いな空気を感じながらも、蛮星の元へ通されると、知った顔に少し安堵する。
   もてなしを受けながら軽く談笑する明蜂と蛮星。
    どうして明蜂を呼んだのか、蛮星の思想の一端など。
   明蜂の苦悩を見抜く蛮星。
   話を促すが、迷う明蜂。
   人払い。不満に思いながらも退出する後輩。
   衛藤の死、それ以降抱いている無力感、そこから芽生えた『世界に対する違和感』を打ち明ける明蜂。
   頷き、同調を見せ、自分の思想を聞こえの良い言い方に変えて聞かせ、総聯がすべての元凶だと思わせるように話し、明蜂を自分の傘下に誘う蛮星。
   聞き入る明蜂は迷いながらも誘いを受ける。

   (―すぐに誘いを受けずに、帰る間際に明蜂が蛮星に心酔するようなアクシデントが起こって、帰り際に誘いを受けるのもいいかも―)

   帰る明蜂を部下に送らせ、見送る蛮星。
   明蜂が去ったところに、『指導』に加わったと思われる総連の人間を殺害し、『公開』した事、その際、総聯幹部と護衛の武装風紀委員を捕らえた報が入る。
   廃ビルに赴く蛮星。他の『指導』に加わったメンバーを訊き出すべく尋問。
   総聯の人間と硬派不良による、総聯と連合の現在の関係が分かるようなやりとり。
   軟派不良に対する憎悪を語る蛮星。
   蛮星は手下に指示し、『軟派不良』の『裏切り者』を部屋に連れて来させる。
   途中で立ち寄って見てきた『死体』の状態を細かに説明し、裏切り者を震えさせる。
   蛮星、捕虜二人を拷問する。
   蛮星、『この世界が本当は異常であるということについて』独白。


 第三章:ブレイク
   部下に送られ家に帰ると、儷蘭たちがいる。
   久しぶりに食事を摂ることに。
   相変わらずの相手の様子に懐かしさと暖かさを感じ、つい、自分の抱える不安を漏らす(蛮星には出来事を中心に浅い部分を、儷蘭には心情の深い部分を)
   儷蘭に聞いてもらい、話をしたことで(或いは黙って聞いてくれた事で)、気持ちに整理がつき、同時に勇気付けられ、僅かにあった蛮星への迷いが払拭され、自分の出来る活動に打ち込む事を決意する。
   結果的に、明蜂と蛮星の癒着は加速していく。


 第四章:転
   蛮星の傘下に入って暫く後。
   鋭意活動に勤しむ日々。
   そんなある日、儷蘭が明蜂の元を訪れる。
   昼食を誘われ一緒に摂ることに。
   在りし日を取り戻したような、平和な一時。
   やりがいはあったが、組織の訓練は厳しく、それ以上に、蛮星がたまに見せる残酷さと高潔さに振り回され心身ともに磨り減りかけていたが、一時安寧が戻る。
   昼食を終え、珍しく仕事があると席を立つ儷蘭を引き止めようとしたが、『いつものように』軽口を叩いて見送る。

   数時間後(或いは翌日)、儷蘭の重体を知らせる報が飛び込む。

   無免許医の元で働いていた元蝗のメンバーが、明蜂の元に転がるようにして駆けて来る。
   何者かに襲われ、重体で運ばれた男が儷蘭に似ていると言う。
   走り出す明蜂。
   駆けつけた時には既に虫の息。
   手をとる明蜂。儷蘭と目が合う。
   口を開く儷蘭。上手く聞き取れない明蜂。
   何かを言って事切れる儷蘭。
   明蜂の描写。


 第五章:転承
  時期:廓は襲撃され、軟派不良は掃討されている
   儷蘭の死から数日後。
   魂の抜けたようになりながらも、蛮星の元で総聯への攻撃のための準備をしている明蜂。
   頭の中では繰り返し儷蘭の最後の瞬間が流れる。最後の言葉が聞き取れなかったことがずっと気にかかっている。
   (蛮星はもはや明蜂に興味を失っている。かも)
   そんな明蜂の元へ、儷蘭の後輩が。
   驚く明蜂。
   今や組織内の反総聯感情はピークに達し、広報部なんかが見つかったら即処刑だと、追い返そうとする明蜂。
   そんな明蜂に「儷蘭はお前のせいで蛮星に殺された」と訴える後輩。
   混乱する明蜂に、儷蘭の家から見つかった『調査報告書』を押し付ける。
   「自分は例え一人でも仇を取るが、もしも一緒にやる気があるなら明朝○○に来い」と言い残して消える後輩。
   立ち尽くす明蜂。

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最終更新:2011年06月19日 16:38
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