男は、その女にサーヴァントとして呼び出された瞬間に、気付いた。
自身のマスターに当たるその女が、生身の人間では断じてない、と言う事を。
「知性って奴が、お前にはあるか? アサシン」
その女は、これから自らと一蓮托生、運命共同体になるアサシンが召喚されるなり、そんな事を訊ねて来た。酷く、礼節を欠いた言葉であった。
「……呵々。風貌の悪さってぇのは損だねぇ。一目で、チンピラとしか思われないでやんの」
いきなり、無礼と言う次元の問題ではない程の言葉を投げ掛けられても、そのアサシンはさして不満げな様子を見せなかった。
目の前のマスターにそんな事を言われるのも、むべなるかな、と言うような姿を彼はしていたからである。
方々に広がったままにした紫色の髪、鋭くつり上がり、凶悪そうなオーラを隠しもしない顔付き。そして、身に纏うパンクファッション風の衣服。
男は、誰がどんな角度から眺めても、不良、或いは、チンピラとしか思えないような出で立ちをしていた。知性と呼ばれるものの、欠片すら見当たらなかった。
「ご覧の通りの見てくれでね。およそ、教育と呼べるような高等な物は全然受けてないな」
「いや、言い方が悪かった。あたしの言う知性って言うのはさ、『思い出』を尊いと思える感性って言うのかな……それの事なんだ」
アサシンに知性の有無を問うて来た女の風貌もまた、知性があるのかと言われれば、首を傾げるものだった。
割った卵の殻の半分を下向きにした様な緑色の髪に、オーバーオール。その下に、下着は着ていない。明らかに、着込むべき服の数が足りていない。
それがファッションの一つと言うのなら否定はしないが、何れにしても、知性云々を話すには、目の前の女性は不適切な恰好であった。
「煙に巻く言い方はよせや。何か意図する事があって訊ねたんだろ? 本質を語れ」
「あたしは、今の境遇が許せない」
水飲み台の蛇口を捻り、勢いよく水を噴出させ、それを手で掬って女は飲む。
零れた水が、頬や首筋を伝い、オーバーオールの内側に落ちて行く。二人は、夜も更けて来た公園で話をしていた。
「こんな物を刻み込まれてるけどさ、あたしは人間じゃない。ま、アンタも気付いてるだろ?」
そう言って女は、自分の左手に刻まれた、淡く赤色に発光するトライバル・タトゥーに目線を向けた。
無数の小さい円が無秩序に寄り集まった意匠のこらされた、独特の刺青。令呪、と呼ばれるものらしい。
聖杯戦争に於いて自分がマスターである事を証明する証であり、目の前のアサシンに対する絶対命令権の役割も果たすと言う。
「まぁ、な。身体の構成が肉と言うか……液体の比率が異様に多い。アンタ、一体何者なんだ?」
「沼とか池とか湖に行けば、目に見えないけど無数に見られる、アレだよアレ」
「俺には学がないと、さっき言った筈だぜマスター」
「つまり、アレだよ。『プランクトン』」
あっけらかんと、女は言った。
「クッハハハ……!! 普通なら嘘吐けや、と言いたい所だが……本気でそんな事を言ってるんだから笑えてくるな!! こんなにデカくて、ここまで饒舌なプランクトンがいるかよ!!」
「知ってる。あたしは自分が、人間の世界でどれ程異端な存在なのか、よく理解してる」
そう、彼女――エートロと言う女囚の肉体を借りて活動している、
F・F(フー・ファイターズ)は、真実無数のプランクトンが集合して出来た存在であり、
それが人間社会で生活すると、どれほど異質な物になるなのかも知っていた。それはきっと、彼女が生涯の半数近くを過ごしていたあの湿地で、
プッチ神父に命ぜられるがままに、倉庫に隠されていたDISCを守っていたままでは、知る事もなかった事柄なのであろう。
徐倫達と出会ってからの思い出(きおく)は、F・Fにとっては、どれもかけがえのないものであった。
F・Fは、何でも覚えていた。G.D.st刑務所の至る所に刻まれた落書き。その中でも、公衆電話に刻まれた意図も意味も解らない落書きは、F・Fの記憶に良く残っている。
エートロの好みに反して呑んだ紅茶の味も、ライスの味も、シャケの味も、舌が覚えていた。
牢の中のゴミの臭いや毛布の臭い。いつも水の出が悪いトイレの音や、ギギギと軋む音がうるさいドアの開閉の音も。
そして何よりも、徐倫達との何気ない世間話やおふざけの事も、F・Fは全て覚えていた。水族館と揶揄されていたあの刑務所での、短いながらも、大変充実した毎日は、F・Fにとって大切な思い出になっていた。
「ただのプランクトンに過ぎなかったあたしが、大事な思い出に縋る事が出来る。だからあたしは、知性って奴が大事なんだと思う。思い出を思い出と認識出来る感性が、素晴らしいんだって思える」
水族館での毎日は、本当に短い時間だったが、毎日が楽しさと充足感に満ち溢れ、今のF・Fにとっても大切な記憶になっている。
だが翻って、それ以前、農場の倉庫に隠されたDISCを、命令に従うがまま、その意味を考える事もなく守っていた毎日は、どうだ。
プッチ神父のスタンドであるホワイトスネイクのDISCを守るひたすら守るだけだった毎日は、虚無のようなそれだった。
毎日が、機械のようだった。夏も冬も、時間は均質に流れ、一日が始まり一日が終わる。何年も、あの場所で過ごした筈なのに。
其処での日常が齎す思い出は、F・Fにとってはゼロだった。水族館での毎日に比べたら、余りにも無味乾燥とした、刑務所の給食よりも遥かに味気のない記憶。
湿地帯での機械的な日常に戻る事も怖かったが、それ以上に、己の知性を失う事がF・Fには怖かった。
知性の喪失とは即ち、徐倫達と紡いだ思い出も認識出来なくなり、それが消滅してしまうと言う事である。
思い出が、細胞に、プランクトンに、勇気を与えてくれる。その感覚の何と尊く、素晴らしい事なのか。その感覚の為に、F・Fはその命を差し出し、徐倫やアナスィ達にチャンスのリレーを行って見せた。
「生きる事は、思い出を作る事何だって、あたしは今でも思ってる。いつか来る死に際に、こんな事があったんだって思い出す時、思い出し切れない程の思い出を作る事が、意義なんじゃないかってさ」
そしてF・Fは、徐倫達の為にその身を殉じさせた。
アナスィを救い、徐倫の父親である承太郎のDISCも回収し、嘗て敵であった自分の命を救ってくれた徐倫に、さよならを言う事が出来た。
それで、F・Fは満足だった。徐倫達との思い出を認識した知性をそのままに、遠い世界へと旅立つ事が出来る。それで、良かった、筈なのだ。
「あたしの最期は満足だったよ。大切な友達に、別れの挨拶も言えて、プランクトンにしては万々歳の生涯だったんじゃないかな。それなのに、さ――あたしは、此処にいる」
タネを明かせば、呆気なさ過ぎる事柄だ。
たまたまF・Fが事切れていた場所に、聖杯戦争の舞台となるこの冬木に呼び出される為の鉄片があった、と言うだけに過ぎない。
そんな下らない偶然の為に、彼女の最期は汚された。自分が本当に、あのまま徐倫にさよならを言ったフー・ファイターズなのかと言う確証を持てなくなった。
徐倫は別れ際、神父から自分のDISCを取り戻し、自分を絶対に蘇らせると叫んでいた事を思い出す。だが、その行為は違うのだ。
それによって自分を復活させても、蘇るのは自分とは違うフー・ファイターズ。徐倫達と思い出を紡いだ彼女ではなくなるのだ。
それと同じだ。鉄片によってこの世界に呼び出された自分は本当に、『あの』F・Fなのか? それとも、あのF・Fの記憶だけを引き継いだコピーなのか?
悩ましい事だった。そして、怒りを覚える事だった。徐倫達とのかけがえのない記憶と、それを認識する知性に、変な水を差されたような感覚だった。
「あたしは自分の知性と思い出を踏みにじる奴は許せないから、さ――」
「許せない、から?」
「……どうすっかな~~~~~」
頭をガシガシ掻いて、バツが悪そうにF・Fは言った。其処から先は、何も考えていないようだった。
「エートロの記憶も役に立たない所だし、日本何てあたしにとっちゃ遠く離れた場所だし、どうしようもね~な~」
「だったら、此処でも思い出を作ってけばいいじゃねぇか」
ピクッ、とF・Fが反応した。
「いつまでも袋小路(デッドエンド)にいるのは、もう俺はやめる事にしたんだ。お前は、いつまでも悩むような案山子にでもなるのか?」
このアサシンのやる事は何時だって変わらない。
己に宿る戦闘に対する渇望の赴くままに、強者と戦い、屠るだけ。この男は、何処までも戦闘と言う物を愛する戦闘狂であった。
そんな男が、F・Fに対してある程度親身になっているのは、彼女の言っている事をアサシンは彼なりに理解しているからだった。
男もまた、F・Fと同じく、自分の生涯の殆どを過ごして来たスラムでの記憶が希薄だった。
上から命ぜられるままに、帝国の要所の一つであるスラム街の監視を任された彼は、其処で生活を送り、時には喧嘩を行い燻るを心を無聊する、
と言う荒んだ毎日を送っていた。それでも彼が自己を保てたのは、そんな生活も悪くないと思っていたのと同時に、やがて来る『聖戦』の為であった。
そして遂に――その聖戦の日が訪れ、アサシンは、帝国の英雄と謳われ、最強の星辰奏者(エスペラント)の称号を欲しいままにする、あの閃剣の男。
クリストファー・ヴァルゼライドとの戦いの一番槍を引き受けたのだ。そして、完膚なきまでに敗北。一度は殺されそうになった、その時に、あの男が現れた。
ジン・ヘイゼル。精緻な技術で生活する技術者にとって何よりも大切にするべき自分の左腕と引きかえに、アサシンを産み出した男。
アサシンにとって父親に当たる、老いぼれた拳闘士。嘗てアサシンが、こいつを倒せば胸に空いたムカつく風穴が埋まるのだと、狂信していた男。
小娘一人を守る為に、牽制程度の拳に膝を付いた老骨。そんな男が、英雄に殺されそうになったその時に姿を見せ、『自分の失敗作(むすこ)を英雄に勝たせる』とのたまったのだ。
そして、ジンと一緒にヴァルゼライドと戦った時の記憶は、サーヴァントの身の上となった今でも鮮明に覚えていた。
魂と記憶が共に摩耗してもなお、忘れる事など出来はしまいと言う程輝かしく、身を焦がし燃え上がる程熱いあの出来事を、どうやって脳裏から除去出来ると言うのか。
糞親父の得意面した説教と、奴の鼻を明かさんと戦いの中で急速に成長して行く自分。そして、親父の老練の技術を、若い身空で直に吸収して驚かせる喜び。
そして、時間が進む毎に、嘗て己を苦しめていた、胸に大きく開いていた虚し過ぎる風穴が満たされ、どれだけ夢想しても見えもしなかった未来が見える。
嘗てジンが追い求めた拳の極致、完成系。それに至る。自分が不完全であったと認め、新しい一歩を歩む。それは、男が愛した女で童貞を捨てる様子に似ていた。
その完成体に至る為に、これ以上と無い階梯、クリストファー・ヴァルゼライド。英雄を、己の究極、ジンの究極の為にしようと決めてからの戦いは、アサシンの生涯で最高の一時だった。
男は嘗て、一人の男の左腕に過ぎなかった。当時最強の拳士であった事は間違いない、ジン・ヘイゼルが、命よりも大事な左腕を犠牲にして生まれた失敗作だった。
全方位に優れた存在であれ、と言うジンの理想に反して生まれたのは、一点特化の怪物。若い頃のジンの、戦闘に対する希求のみで形作られた、不出来な粘土細工。
心の何処かでそうであると認識していたから、頭が薄らと自分が未熟児だからと理解していたから。アサシンは――『
アスラ・ザ・デッドエンド』は。
満たされなかった。求められなかった。虚しかった。アスラもまたF・Fと同じで、過去の記憶の殆どが、如何でも良い、憶えていようがいるまいが、差支えのない記憶。
アスラの充実していた時間など、F・Fよりもずっと短い、線香花火のような一瞬の事である。だが、その刹那が、アスラにとっては永遠だった。
その刹那/永遠がある限り、アスラはもう自分を見失わない。己を磨き続ける、高め続ける、戦い続けるのだ。あの身勝手な父親の影を踏み、そして、追い越す為に。
「さぁて、どうするよプランクトン。お前の心は、もう決まったのか?」
「……そうだな。アサシン。お前の言う通りだ。どうあれ、あたしはあたしだ。此処でも、徐倫のそれに負けない位の思い出を作ってやるさ。そしてあわよくば――」
「あわよくば?」
「聖杯を手に入れて、友達の手助けでも、してやるか」
「呵々!! そいつぁ良い。優勝記念のトロフィーはお前にでも譲ってやる!! 俺は、それを手に入れられたって事実だけで――もう、満足よ」
一先ず、F・Fが袋小路から脱した事を理解し、アスラはニヤリと口角を吊り上げた。それでこそ、己のマスターだった。
自分をプランクトンに過ぎなかったと言う女、自分を未熟児・左腕に過ぎないと認めていた男。案外、性根も在り方も似ているんだな、とアスラは思った。
「さぁてマスターよ。そうとなりゃ、とっとと出向きますか。俺は、早く自分の限界の先を往きたくて、しょうがねぇ」
戦闘狂としての側面を見せ始めたアスラに対し、F・Fが苦笑いを浮かべた。自分の性分が浮いている事はアスラも理解している。
理解していても、早くに超えたかった。そして、地獄にいる筈のジンに、自慢してやりたかった。俺はアンタを、超えたんだと。アンタの先を見たのだと。
『英雄』が集まる聖杯戦争なら、糞爺も認めてくれるだろうと、アスラは淡い期待を胸に秘めたのであった。何処までも彼は、悪童なのだった。
【クラス】
アサシン
【真名】
アスラ・ザ・デッドエンド@シルヴァリオ ヴェンデッタ
【ステータス】
筋力B 耐久B 敏捷A 魔力C 幸運E 宝具C++
【属性】
中立・悪
【クラススキル】
気配遮断:D
サーヴァントとしての気配を絶つ。隠密行動に適している。ただし、自らが攻撃態勢に移ると気配遮断は解ける。
【保有スキル】
魔星:B+
正式名称、人造惑星。星の異能者・星辰奏者(エスペラント)の完全上位種。
星辰奏者とは隔絶した性能差、実力差を誇り、このスキルを持つサーヴァントは総じて高い水準のステータスを持つ。
出力の自在な操作が可能という特性から反則的な燃費の良さを誇るが、欠点として、その本領を発揮していくごとに本来の精神状態に近付いていく。
本気を出せば出すほど、超人の鍍金は剥がれ落ちる。……が、アサシンはその出自が他の人造惑星と異なる為、そのデメリットは存在しない。
また通常、魔星と呼ばれる存在はモデルとなった人物の死体が必要なリビングデッドと呼ぶべき存在であり、死者殺しの能力や宝具の影響を完璧に受ける存在だが、これもアサシンには効き目が極端に薄い。
勇猛:A+
威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。また、格闘ダメージを向上させる効果もある。
透化:B(A)
精神面への干渉を無効化する精神防御。暗殺者ではないので、アサシン能力『気配遮断』を使えないが、武芸者の無想の域としての気配遮断を行う事が出来る。
後述の宝具を封印する事で、透過のスキルランクはカッコ内の値へと修正される。
拳法:A++(A+++)
体系化された、拳足を用いた格闘術、その総称。属に言う喧嘩殺法とは一線を画した、素人には対応不可の高度な技術体系。
ランクA++は達人中の達人。1対1の喧嘩は元より、1対他の喧嘩だけでなく、銃を操り戦車を駆る人物とすら戦え、一方的に叩き伏せられる。
後述の宝具を封印する事で、スキルランクはカッコ内の値へと修正。ある英雄との戦いで至った、拳の境地に到達する事が出来る。
【宝具】
『色即絶空空即絶色、撃滅するは血縁鎖(Dead end Strayed)』
ランク:C++ 種別:対人宝具 レンジ:1~5 最大補足:1~3
アサシンが保有する、旧時代の拳法、その体系が宝具となったもの、とアサシン自体は説明している。
人体を内部破壊させる特殊な拳法であり、殴った相手が内側から破裂したりするだけでなく、指先が掠めるだけで敵の頭が破裂し、
ほんの僅か突いただけで肉はそのまま骨だけがひしゃげる、殴られたのは眼前の相手な筈なのに何故か隣の人間が破裂する、殴っただけでビルが跡形もなく崩壊し、
大地を揺らしながら土中を進み、大地はまるごと粉砕される。 アサシンに曰く人間の究極、努力の延長。修練を積めば誰にでもできる事らしい。
勿論ただの拳法では断じてなく、その正体はアサシン、もといクロノスNO.η・色即絶空(ストレイド)が保有する星辰光と呼ばれる特殊能力。
その本質はある種の衝撃の操作であり、アサシンの操るこの能力は、極めてその操縦性が高い。
通常は波紋のように対象へ伝達される衝撃を、自由自在に操縦すると言う宝具だが、その応用力は極めて高い。
衝撃を一点に集中させて威力を爆発的に高めるだけでなく、逆に相手から貰った殴打の衝撃を任意に逸らして威力の大幅な低減どころか、ノーダメージにまでする事も可能。
攻撃が衣服に掠っただけで、肉体が弾け飛び、急所が破裂する為に、文字通りの一撃必殺の魔拳。言ってしまえば相手の全身が、致死の秘孔となる。
欠点は、衝撃を逃がす場所がなければ衝撃を逃せない事。 物体に接触しているアサシン倒す事は不可能だが、空中などで攻撃を受ければダメージはそのまま通る。
無論、アサシン自身はその弱点を熟知している上滅多な事ではそんな愚挙を起こさないが。
この宝具でしか倒せない相手には勿論、アサシンはこの宝具をフルに活用するが、その真価はこの宝具が封印するか、使えなくなった時。
アサシンはこの宝具を自らの意思で使わないか、敵から封印された時、透化スキルと拳法スキルのランクがカッコ内のそれに修正。
生前、光の英雄とすら言われた男をして死を覚悟させた、拳の極致とも言うべき境地に到達し、爆発的に技の冴えが鋭くなる。
【weapon】
【人物背景】
アドラー帝国に存在する、貧民窟を実力で束ねているスラムの若き支配者。絵に描いたような戦闘狂として、血沸き肉踊る闘争をいかなる時でも渇望している。
星辰体アストラルと感応するための強化措置を受けていないはずながら、驚異的な戦闘力を誇り、その力は並の星辰奏者エスペラントを軽く凌駕する。本人曰く拳の極み。
正体はジン・ヘイゼルの左腕を素体として製造された人造惑星、クロノス-No.η(イータ)・色即絶空(ストレイド)。
腕を素体に作られたために他の人造惑星のような生前から引き継いだ衝動を持たず、非常に刹那的かつ享楽的。
嘗てはその衝動を持たない、と言う事がコンプレックスになっていたらしく、満たされぬ毎日を送っていた。
そして、聖戦と言う、己を含めた人造惑星の存在意義を果たす為の戦いで、彼は英雄に一度敗れ、そして、己の在り方を見つめ直し、
研ぎ澄まされた技を以って英雄と戦い、そして、満足げに、自分の父親に当たる男と共に散った。
【サーヴァントとしての願い】
聖杯に掛ける願いそのものはない。聖杯戦争で勝ち星を上げ、拳の極致に至り、ジンが理想とした視点に至る事が、アサシンの目的である。
【マスター】
F・F(フー・ファイターズ)@ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン
【マスターとしての願い】
特にはないが、聖杯が手に入ったら、徐倫達の手助けをしたい。具体的には、プッチ神父を抹殺する
【weapon】
【能力・技能】
フー・ファイターズ:
【破壊力:B /スピード:A / 射程距離:C / 持続力:A / 精密動作性:C / 成長性:B】のステータスを持ったスタンド。
このステータスは、サーヴァントのものと同一のそれであるとは限らない。
プッチ神父のスタンドである、『ホワイトスネイク』のDISCが、プランクトンに知能を与え、そのプランクトンが多数集まった生物。
つまりは、『スタンド=本体』という、ジョジョと言う作品の中でも特に珍しい存在。
基本的に決まった姿を持たず、本人の意志でどのような姿にも変身できるため、『スタンド』と言うよりは新生物。
但し今回は、エートロの姿で固定化された状態の為、生前のように自由自在の変身能力は持たない。身体の一部を変化させる程度の変身能力しか持たない。
指を銃の形にしてプランクトンの一部を弾丸として打ち出す他、傷口にプランクトンを埋め込んで治療(応急処置)に利用したり出来る。
本来は急所や核となる部分がDISCのみであったのだが、今回は全身にプランクトンとしての性質が適用されている為、生前の時以上に死ににくくなっている。
人間の心臓や頭などにあたる位置を攻撃しても致命傷にならず、物理的な攻撃に滅法強い。ただし、何度も繰り返し受ければその分、体を形成・維持するのに必要な水分が失われるため、無敵とまではならない。また、高圧電流や熱湯など、プランクトンの性質では到底耐えられない現象や攻撃にも、滅法弱い。
【人物背景】
プッチ神父がプランクトンにスタンドのディスクを与えた事で生まれたミュータントの生物。
普段は無数の黒く小さいミジンコのような姿をとっているが、それらがすべて合体する事で人型の近距離パワー型スタンドのような姿となる。
プッチ神父の命令でG.D.st刑務所敷地内の湿原にてスタンドや不要となった記憶のディスクを守っていたが、徐倫らとの戦いに敗北し、
自分の行動理念を理解した事であえて止めを刺さなかった徐倫に対して守りたいという思いに目覚め、戦いの前に爆死したエートロと言う女囚の体を利用。
G.D.st刑務所で徐倫らと共に生活することになる。自分を産み出した父であるプッチに反旗を翻し、そして彼との決戦で敗れた。
しかし彼女の死は、大切な仲間であるアナスィの死を救い、そして、徐倫が求めた彼女の父・空条承太郎のDISCを奪還すると言う快挙に至った。
嘗て自分を助けた徐倫に別れを告げた事に満足しながら、この世からの消滅を選んだ、地上で最も知性を尊び、思い出に縋ったプランクトン。
原作74巻(6部換算だと11巻)の時間軸から参戦
【方針】
特になし、ぶらぶら気ままにフリーター生活
最終更新:2017年04月12日 17:47