貘(バク)
「我が名は、貘――! 恋心を喰らい、殺めの武具を産む、妖の官女よ!」
『やがて魔剱のアリスベル』1巻、P.317

概要1

心喰らいでもある。

伝承では、夢を食べる妖であり
「やがて魔剱のアリスベル」作中でも、人間からはその様に思われているが
その実態は、「恋心」を食べる妖となっている。

互いを好みそうな男女の間に寄生して、その「恋心」を横奪し
恋函によって食べられる形に変え、恋心を食べる事によって式力と生命力を得る。

また、蓄えた式力を用いて
妖刕黒套殲魔弾等、様々な異能の武具を産み出す事が出来る。


概要2
貘雲居昇時得(ばくくもいのぼりのときえ)。
アリスベルと行動を共にする妖。

人前では、銀髪を長いポニーテールに纏めた美女の姿をしており
紺色の服を好んで着用する。
(本編初登場時には紺色のドレスを、過去の回想でアリスベルに初めて会った時には和服を着用している)

会話の端々から、「貘」というのは個人名ではなく種族名である事を伺わせるが
作中では、他の貘は登場していない。


経歴 : 本編開始前
長い年月を生きており、その時々によって住む国を変えている。

民話「鶴の恩返し」に登場する鶴(のモデル)は、貘本人である。
明治時代には、日本で民俗学者南方熊楠(1867-1941)と会っている。
第二次世界大戦前には、フランス・パリでココ・シャネル(1883-1971)に師事している。


第二次世界大戦中か、その少し前頃に
沖縄県那覇市・首里城の地下にて立花律中佐と対峙し、封印された。
(戦争が起きた事は知っているが、戦争で日本が勝ったのか負けたのかまでは知らなかった)

封印された際に、「立花家の長女に関わる恋心しか食べられない」という契約を結ばされた為
現在は、アリスベルに関わる二恋等――「アリスベルの恋心」「アリスベルの恋敵の恋心」しか食べる事が出来なくなっている。
この契約は、アリスベルがの復活(=両親を蘇らせる)を成し得た際に解除される事になっており
作中で明言はされていないが、「立花家の長女の願いを叶える事」が契約解除の条件だった様である。





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最終更新:2015年08月17日 09:20