妖刕


妖刕(ヨウトウ)
ある意味、妖刕に乗っ取られた部分もあるのだろう。
感情が――戦う妖刕の悦びが、胸に熱く伝わってくる。
『やがて魔剱のアリスベル』3巻、P.128

概要・1
異能の鍛冶によって作り出される、異能の刀。
使用者の潜在能力を開放し、様々な技や異能の力を貸し与える。
独自の意思を持っており、使用者とは念話やバーミリオンの瞳を介しての対話・意思疎通を行える。
(静刃が死に瀕した際、この意思は妖刕の精として登場した)

妖刕の「刕」の字は、三本の刀を意味している。
妖刕は必ず二本一組で、二刀流での使用を前提としている事に加え
使用者自身が妖刕の一部、「三本目の刀」となる事で、「妖刕」は完成に至る。
(この状態に至った者は『妖刕』、至っていない者は『妖刕使い』と呼ばれる)


概要・2
妖刕の一部、「三本目の刀」となった使い手自身もまた「妖刕」と呼ばれる。
作中には、「妖刕の静刃」「妖刕の刹那」の二名が登場している他
過去にも何人か、妖刕となって戦った人間の存在が示唆されている。


概要・3
3周目の時間軸で、眷属の傭兵となった静刃師団が付けたコードネーム。
メーヤカイザーが見ている前で、が静刃をそう呼んだ事に由来している。


構造
静刃の妖刕は、日本刀の形状を
刹那の妖刕は、西洋風のサーベルの形状をしている。

鍔は、潜在能力開放のタイマーとして機能する。
静刃の妖刕の鍔には唐草の彫刻が、刹那の妖刕の鍔にはイバラの彫金が、それぞれ施されており
潜在能力開放の使用可能時間が残り1分を切ると、彫刻(彫金)が発光と共に断絶警報(インディケーター)を鳴らす。
(この断絶警報は他人にも聴こえてしまう為、相手に戦闘可能時間を勘付かれる弱点にも成り得る)
残り30秒を切ると断絶警報は早まり、使用可能限界を迎えると音が連なった様に聴こえる。

鞘は、潜在能力開放のリミッターとして機能する。
納刀している間は、最大で10%までしか潜在能力を開放しない準潜在能力開放となり
抜刀しなければ、それ以上の潜在能力開放を行う事は出来ない。
(但し他の異能から支援を受けた場合は、準潜在能力開放であっても10%を超える事がある)


異能
独立充式魔具の一種であり、力を発揮する為には誰かからの充式を受ける必要がある。
静刃が「妖刕使いの静刃」であった頃は、鍛冶師であるからの充式を受けていたが
静刃が「妖刕の静刃」となってからは、静刃自身が充式を行っていると思われる描写がある。




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最終更新:2015年12月21日 15:01