なんか全年齢対象の ADV ゲーム作りたいんだけど

パラレルワールド

最終更新:

stupid_episode

- view
メンバー限定 登録/ログイン
参加中のシナリオ miki ◆y5UvD8MGzo大きな杉の木の下で。 厨房 ◆K4AmyubbLo死解(仮)
F5 ◆xx.R7rYPp2パラレルワールド F5 ◆xx.R7rYPp2お蕎麦屋さん逆繁盛記 F5 ◆xx.R7rYPp2摩天楼
ジュリエット ◆uS0wTV.wKI秋の世界 カフェオーレ ◆igAbCY3D3wオンリバティー(仮) 木十豆寸 ◆itsukiyD4I
いちご ◆qTdZoiFI1ASHM-世界の平和を守ります-    





パラレルワールド




【あらすじ】
謎の少女Aはいつからかもう一人の自分が自分に介入してくる感覚に襲われる。
初めは夢の世界でしか見なかった幻が現実を段々と蝕んでいく。
極限まで侵食された謎の少女A。
その時彼女は自らの数奇な運命を知る…




ネタバレ注意です




























※ 『』は???で「」は主人公の名前を表示
※ 最初の文章に戻るってのはこの話の冒頭に戻るって事です



名前:F5 ◆xx.R7rYPp2 投稿日:2008/02/10(日) 01:15:16.05 ID:f8K19N7QO
謎の少女Aを題材に


輪廻。何回も何回も同じ場所をぐるぐる回っている。私はぐるぐる回っている。
今日の私はだぁれ?今日の私はおしゃれさん?それとも活発な女の子?
ぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる…

目が覚めた。天井しか見えない。またいつもの嫌な夢だ。自分の人格がミキサーにでもかけられたような感覚。自分が掴めない。時々思う。私はだぁれ?
…いや、私は私。それ以上でもそれ以下でもない。バカな事を考える暇があったら学校の支度をしなくては。遅刻なんて恥ずかしい。

私の横を何人もの同級生が走り抜けていく。私は足が遅い方なので、あまり気にはならない。

『本当に?』

ーー誰?振り向いても、私に声をかけている人間はいないように見える。気のせいだ。変な夢を見たからだ。
一歩足を踏み出す。その時、まるで私の足が誰かに掴まれているかのように重くなった。
『私は私、私は私』
声が脳に響く。嫌、誰か!
ねとっとした感触が足に触れる。誰かの手?ヌルヌルと光沢を帯びたソレは徐々に私の体を這い上がる。振り払おうにも、体が言うことを聞いてくれない。
ソレは私の顔までやってきた。やはり手。それもどす黒い。その手から視線をたどっていく。腕がある。肩がある。首がある。そして…私と同じ顔がある。


私は校門の前に立っていた。8時10分。幻覚?それにしてはリアルすぎる。…だが、少なくとも今は目の前にあるものが現実。今日はきっと体の調子が優れないだけだ。私はゆっくりと歩みを進めた。




名前:F5 ◆xx.R7rYPp2 投稿日:2008/02/10(日) 21:34:04.06 ID:f8K19N7QO
前回の続き


目が覚めた。天井が見える。
デジャブ。その事が頭に浮かんだ。
だがよく思いだせば、アレは夢の話。また嫌な夢を見たようだ。
私は巫女。学校にはもう通っていない。
いつものように着替えて外の掃除を始める。

朝の風は気持ちがいい。嫌な気分も綺麗に吹き飛ぶ。まるでこの木の葉達のように。
木の葉が風に巻かれ宙に舞う。私は慌てて飛び散った木の葉をかき集める。

『それはまるでアナタ』

誰かの声が聞こえた。それは夢で聞いた。あの声。私ははまだ夢を見ているのか?
『小さな小さな私が集まってアナタを作る』
どこから聞こえてくるのか分からない。どこを見ても人影はない。
急に木の葉が舞い上がり、人の形を作る。私は声を出す事も出来なかった。ただその場にしりもちをつくしか。
『サア、私ヲ認メナサイ』
夢で見たのと同じだ。もう一人の私がそこにいる。その顔は憎しみとも悲しみともつかない表情。
ソイツは私の首を掴んだ。木の葉の集合体とは思えない力強さ。私はただ暴れる事しか出来なかった。


私は走っている。後ろから恐ろしいモノが私を追いかけてくるから。
広い道を私は走っている。このままでは追いつかれる。私は家と家の間のい路地に逃げ込む。



名前:F5 ◆xx.R7rYPp2 投稿日:2008/02/10(日) 22:31:55.12 ID:f8K19N7QO
さて続きを


目の前にソイツがいた。私は急いで反対方向に走る。
何故?私の後ろにいたのでは?
足がもつれそうになる。ダメだ。止まってはいけない。私は走る。

『バァ』
後ろから?いや、前。
追いつかれた。
何が起こるか分からない。何が恐いのかも分からない。
いや、何故恐いのかは分かっている。ソイツは私を憎しみの目で睨んでいたから。そして私と同じ顔をしていたから。


箒を握っているのに気づいた。そうだ、私は掃除の途中だった。
木の葉は綺麗に集められている。気のせいか、まだ頭が痺れているような感覚がある。
夢、いや幻覚だ。多分私は疲れているのだろう。お父様に言って少し休む暇をもらおう。





名前:F5 ◆xx.R7rYPp2 投稿日:2008/02/11(月) 00:05:28.70 ID:LUBb8Ws+O
続き

「お父様」
返事がない。いつもならこの時間はいるハズなのに。
私は家中を探した。しかし誰もいない。もしかしたら外にいるのだろうか。

「お父様ー」
やはり返事はない。今日は特に用事はなかったハズなのに。
『おい』
振り向く。誰かがナイフを向けている。助けーーー


目が覚めた。天井が見える。何度目だろうか。これも夢なのだろうか。
自分の手をつねってみる。
痛い。間違いなく現実だ。
そうだ、買いたい本があるんだった。買いに行かなくちゃ。
コートを羽織り、家を飛び出す。楽しみにしていたんだ。急がないと。
坂道にさしかかった。息を切らしながらも坂を駆け上がっていく。
…何かが転がってくるのが見える。アレは…ビー玉?
コロコロと私の足元に一つ転がってきた。何故こんな所にビー玉が?子供が遊んでいるのだろうか。
するとまた一つ、いや二つ三つ…段々と転がってくる量が増えている。
怖くなった私は坂道を戻る事にした。ふと、振り返る。
ビー玉の津波が背後に迫っていた。それは大口を開けた人間のように見える。
抵抗出来ず、私はビー玉の波に飲み込まれていった。





名前:F5 ◆xx.R7rYPp2 投稿日:2008/02/11(月) 22:22:55.42 ID:LUBb8Ws+O
続き続き

これは現実?理解出来ない。
私が何をしたというの。私は何も悪くないの。

気づくと私は家の中で倒れていた。
今の私は巫女服。だが本当の私なのかは分からない。
私はどうかしてしまったのだろうか。すごく不安になる。

分岐点
A「とにかく外に出る」
B「もう寝る」






名前:F5 ◆xx.R7rYPp2 投稿日:2008/02/11(月) 22:50:22.00 ID:LUBb8Ws+O
分岐点Aストーリー

ダメだ。気が狂いそうだ。
訳も分からず私は外に飛び出した。

晴天。雲一つない。
何故私はこんな目にあっているのだろう。
この空も夢なのか。私の体も私ではないのか。

道行く人全てが私に見える。いや、実際にそう見えている訳じゃない。
だが私はそう見える気がする。
私は誰?アナタは誰?
皆が私を見ている。私の瞳で私を見ている。
気をしっかり保たなくては。
しかしあまりに現実に近い幻覚の連続で、私の精神は悲鳴を上げていた。
あれは夢あれは夢あれは夢。誰も見てない私じゃない。
あれは他人、今は現実。きっと現実。
私がしっかりすれば幻覚なんてきっと見ない。

アレ?

私は何をしているんだ?

手にはしっかりと箒を持っている。

多分今の私は叫んでいただろう。私には聞こえない。

私は私を殴った。先にやられる前にやった。

だがもう一人の私なんていなかった。






名前:F5 ◆xx.R7rYPp2 投稿日:2008/02/11(月) 23:18:16.47 ID:LUBb8Ws+O
分岐点Aストーリー続き


私は今病院にいる。
ここまでの記憶はほとんどない。
が、誰かを殴ってしまった事。そして警察に連れて行かれた事は覚えている。
多分頭がおかしい人として入れられたのだろう。何もない、真っ白で無機質な部屋。
後悔している。何て事をしてしまったのだろうか。
今は考える気力もない。ただ、時間の流れを待つしかない。

『クックックッ』
「…誰?」
ああ、私だ、私がいる。もう慣れてしまっている自分がいる。
アナタは私に何を伝えたいの?アナタはどうして私と同じなの?アナタは私に恨みでもあるの?
『ある』
何?私は何をした?
『まだ終わらせない…』
私の私は姿を消した。何も考えたくなかった。

気づいたら夜になっていた。だが眠るつもりはない。
アイツはきっと私の夢に現れる。いや、もしかしたら今が夢なのかもしれない。
それに、眠ってしまったら私は自分を維持出来る自信がない。
布団を頭から被り、ささやかな平穏を楽しむ。



名前:F5 ◆xx.R7rYPp2 投稿日:2008/02/11(月) 23:38:34.93 ID:LUBb8Ws+O
分岐A続き


ふと、素朴な事を考えた。
そもそも何故アイツは私と同じ姿をしているのか。
ドッペルゲンガーの話を思い出した。自分と全く同じ人間が存在し、それに出会すと死んでしまうという話。
もしかしてアイツは霊魂の一種なのでは?
そうだ、幸いにも私は巫女。寺院とは違うが、霊魂を鎮める方法も心得ている。
この力がどこまで通用するか分からない。だが試す価値はあるハズだ。
まずはアイツに出会わなくてはいけない。
私は静かに目を閉じた。


学校。あの夢の続きだろうか。私は今家に帰ろうとしている所らしい。
背後から誰かが近づいてくるのを感じた。アイツなのだろうか。
急に肩を掴まれる。それもかなり強い力で。私は全力でそれを振りほどき、後ろを向く。
やはり、私。だが今回は怯まない。私の全力をアイツにぶつけてみる。
ダメかもしれない。効かないかもしれない。だが、やってみなくては分からない。
私は…

分岐点Aー1
A「常に持ち歩いている御守りを握る」
B「相手の頭にイメージを送る」







名前:F5 ◆xx.R7rYPp2 投稿日:2008/02/12(火) 00:07:13.21 ID:CgmylGj/O
分岐点Aー1A

私は強く御守りを握りしめ、頭の中で強く祈った。
お願いだから消えて。お願いだからこれ以上私を苦しめないで。お願いだから…お願い…

お願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願いお願い


『uzukiーsystem set up』

え?

御守りが熱くなっているのが分かる。
それだけじゃない。御守りと私の手が一つになっている。

「浮月…誕生………でとう…」
突然お母様との思い出が蘇る。この御守りは私が10歳の誕生日に貰ったもの。
何か困った事があった時、怖い事があった時、御守りが守ってくれると教わった。
アイツは…とても臆病な顔をしている。御守りがそんなに恐ろしいのだろうか。
御守りはさらに私の体の中に入ってくる。御守りと私が一つになっていく…
一体何が起こっているのだろう。




名前:F5 ◆xx.R7rYPp2 投稿日:2008/02/12(火) 01:06:52.31 ID:CgmylGj/O
分岐点Aー1A続き

『全テノウヅキニアクセススル権限ヲ発動シマシタ。命令ヲ入力シテクダサイ』
全ての浮月?全ての私?
訳が分からない。どうすればいいの。
『止めろ止めろ止めろ止めろ』
私、いやアイツの声。アイツはコレを恐れている?
『命令ヲ入力シテクダサイ』
命令。つまり私が何か言えば何かが起きるという事か。

今の私の願いは一つ。
「ソイツを消して!」
『了解致シマシタ。ウヅキー35ヲ消去シマス』

『う、うわっ、ぎゃあああああああっっっ!!』
断末魔。
まるで砂の城が崩れるかのようにアイツが消えていく。
私の体の芯がさらに熱くなっている。私は何をしたのだろう?
私は私を消した。消したとは何だ?アイツはやはり霊魂だったのか?

結局私の除霊は成功したことになるのか。少なくとも、アイツは消えた。
目が覚めた。天井が見える。
あれは夢?夢としか考えられないが。
私の手にはしっかりと御守りが握りしめられていた。
夢…アイツは消えて…私は除霊…いや、除霊?私は何をしたんだろう?

分からない。ただ、今は私の現実である事は確かなようだ。

END?「エンディングA終了」






名前:F5 ◆xx.R7rYPp2 投稿日:2008/02/15(金) 23:34:58.09 ID:xnR31.AO
分岐点Aー1B

まずは相手と話す事。理解出来る出来ないじゃない。
「アナタは何なの…?私と何の関係があるの?」
『クハッ!ハハ!アッハッハハハハハハ!!』
何故笑うの?答えて!
『お前は一生私から逃げられない』
「どうして!どうして!?」
アイツが私に近づいてくる。
顔を私の顔の正面に持ってきた。私と同じ顔なのに、醜く歪んだ笑顔を浮かべている。
『いい気味』
私は突き飛ばされた。だが、すぐに来るであろう地面の衝撃の感触が感じられない。

深い闇へ、深い闇へ落ちていく。

あぁ、私は何をしているんだろう。結局アイツは何だったんだろう。
闇の中から無数の手が伸びて、私の体を無理やり掴んでいく。
私の体を千切っては投げ、千切っては投げ。不思議と痛みはない。
そうだ、これは夢なんだ。夢…。

アイツが私を見下している。恐らく肉片だけの存在になっているであろう私を。

『また、後で』
※最初の文章に戻る





名前:F5 ◆xx.R7rYPp2 投稿日:2008/02/15(金) 23:34:58.09 ID:xnR31.AO
分岐点Aー1B

まずは相手と話す事。理解出来る出来ないじゃない。
「アナタは何なの…?私と何の関係があるの?」
『クハッ!ハハ!アッハッハハハハハハ!!』
何故笑うの?答えて!
『お前は一生私から逃げられない』
「どうして!どうして!?」
アイツが私に近づいてくる。
顔を私の顔の正面に持ってきた。私と同じ顔なのに、醜く歪んだ笑顔を浮かべている。
『いい気味』
私は突き飛ばされた。だが、すぐに来るであろう地面の衝撃の感触が感じられない。

深い闇へ、深い闇へ落ちていく。

あぁ、私は何をしているんだろう。結局アイツは何だったんだろう。
闇の中から無数の手が伸びて、私の体を無理やり掴んでいく。
私の体を千切っては投げ、千切っては投げ。不思議と痛みはない。
そうだ、これは夢なんだ。夢…。

アイツが私を見下している。恐らく肉片だけの存在になっているであろう私を。

『また、後で』
※最初の文章に戻る

名前:F5 ◆xx.R7rYPp2 投稿日:2008/02/26(火) 19:25:17.22 ID:EX004AAO
分岐点B

寝よう。たった1日でこんな思いをするなんて。
もしかしたら今も夢かもしれない。だが、それならば尚更起きたくない。
布団に入ると、嘘のように眠気に襲われた。まるで私をどこかへ導くかのように。

333 名前:F5 ◆xx.R7rYPp2[] 投稿日:2008/03/03(月) 21:23:19.78 ID:HtG9yQAO
分岐点B続き


ふわふわしてる。まるで体が風船。
あぁ、これは夢なんだ。

あれ?

あれは私だ。私がいる。
学校?通学途中だろうか。
その光景を私は空から見ている。

名前:F5 ◆xx.R7rYPp2 投稿日:2008/03/06(木) 22:35:38.24 ID:mdjQn2AO
分岐点B続き

どうする?近づいてみる?

分岐点B1
「近づく」
「その場で見守る」


分岐点B1

近づいてみよう。

近くで見れば見る程私。
だが不思議と恐怖は感じない。だが、何故か怒りは感じる。

私を苦しめたのはコイツではないか?私を苦しめる私。
人間とは妙なものだ。自分がされた事を他人にもしたくなる。
理性や道徳を超えた感情が私を支配していた。

コイツが…コイツがコイツがコイツがコイツがっ!!

私の手は自然に目の前の私の首に伸びていた。


エンディングB

名前:F5 ◆xx.R7rYPp2 投稿日:2008/03/10(月) 23:51:41.26 ID:ebXo8MAO
分岐点B1
「見守る」

私は空から私を見守る。同級生と思われる男女が楽しそうに私に話しかけている。
見ていて、微笑ましくなる。
その時、私は気づいた。
私の背後にあの私が近づいて来ている。あの憎しみの塊のような顔で。

「逃げて!!」

私は叫んだ。
その声が届いたのか、私と襲われかけている私は目が合った。
吸い込まれる。
私は渦巻きに飲み込まれたように意識を失っていった。

名前:F5 ◆xx.R7rYPp2 投稿日:2008/03/13(木) 01:01:37.53 ID:ikcIhYAO
続き

今度はいきなり私の目の前に私がいた。
しかし、もう一人の方の私は私に気づいている様子がない。ただじっと、大木を見つめている。
自分と同じハズなのに、その私はすごく純粋な目をしていた。この私はどんな人生を歩んできたのだろう。

……

そもそも、何故私はこんなに存在しているのか?
夢で済ませれば簡単だ。しかし今の私にはそうは思えない。
この私って一体何なの?
もしかしたら、私を追い詰めようとしていたあの私も私と違った別の人生を送っていたのだろうか。
しかし、怨まれる覚えは私にはない。

名前:F5 ◆xx.R7rYPp2 投稿日:2008/03/28(金) 22:00:08.61 ID:7VZ4mkAO
『その目!その目が気に食わない!!』

アイツだ!やはりアイツは私を、いや『私達』を憎んでいる!
何故かは分からない。でも止めないと私のような思いをしてしまう…!

分岐点B2
「腰が抜けているのか動けない」
「思い切って飛びかかる」

分岐点B2
「腰が抜けているのか動けない」

どうして!?私は何を怖がっているの?
あの私が私を取り込んでいっている。闇に。
あぁ…侵食されていく…。


<神の名において汝に伝える。時の旅人よ、罪は無し>


最初の文章に戻る

名前:F5 ◆xx.R7rYPp2 投稿日:2008/04/01(火) 01:54:54.37 ID:M0BF8gAO
分岐点B2
「思い切って飛びかかる」

「ダメッ!」
私は私を庇うように飛びかかった。純粋な目をした私が私を見ている、ような気がした。
瞬間、閃光が私の視界を奪う。立ち眩みのみたいな感覚に体が支配される。
まただ。また私は飛ぶんだ。

青いんだ。青い世界に光が差し込んでいる。
ここは海?だが息苦しさは全く感じない。まるで空を飛んでいるかのよう。
誰かが私の頭の中に語りかけてくる。

『ココはアナタの世界。アナタの全てが集う世界。この青はアナタの心。でも…アレを見て』
まるで直線を辿るように私の目が動く。視線の先の空間には、澄んだ青を汚すかのような赤があった。
『あれはイレギュラー。アナタも本来ならイレギュラー。でも、アナタじゃないと解決出来ないの。だから呼んだの』
赤い空間がさらに広がっていくのが見える。
『可哀想だけど、それがアナタの運命。目覚めて…』

「お母さん…」

自然に言葉が出た。まるで母のようなあの声。


名前:F5 ◆xx.R7rYPp2 投稿日:2008/04/04(金) 22:18:44.47 ID:I0354kAO
突然、私の体が赤い空間に引き寄せられる。どうする?

分岐点B3
「流れに身を任せる」
「流れに逆らう」


分岐点B3
「流れに身を任せる」

赤に私が吸い込まれる。視界が全て赤に染まる。
アイツ…私がいた。アイツがイレギュラーなのか。

名前:F5 ◆xx.R7rYPp2 投稿日:2008/04/07(月) 21:42:00.94 ID:/dYfdIAO

続き

母は私に目覚めろといった。どういう意味かは分からない。
しかし私を消せるのは私だけ。それは分かる。
「アナタはいちゃいけないの…私達みんなに迷惑をかけるの!」
『憎い!憎いぞ!貴様は甘い汁ばかり吸って!私以外の私達だってそうだ…』
悲しみを感じる。憎しみに隠れた悲しみ。
「何があったのか私は分からない…でも、でもだからって迷惑をかけていい理由にはならない!!」
私は私の肩を掴んだ。
周囲に稲妻が走り、アイツの体が内部から光る。
『う、うわあああ!私は…私は…ただ、幸せが…っ!!』
アイツの体が粒子となって空間に散る。私の意識が遠のく。


目が覚めた。天井が見える。自然と手でほっぺをつねる。
痛い。確かな現実の痛みを感じる。
あれは一体なんなのだろうか。夢だったのだろうか。
私の横に、母から貰った大切な御守りが落ちていた。それを拾い、ぎゅっと握り締める。


END

『エンディングB』



名前:F5 ◆xx.R7rYPp2 投稿日:2008/04/10(木) 22:49:31.97 ID:5SHPpEAO
分岐点B3
「流れに逆らう」

ダメだ。嫌な予感がする。
私は体をばたつかせながら赤い空間が離れていく。
もがいている内に、段々と青の世界から抜け出していた。
目の前にあるのは私の部屋。戻って…きたのだろうか。

特に体に異常はないみたいだ。夢…何度も何度も思ってきた。今度こそ現実であってほしい。

名前:F5 ◆xx.R7rYPp2 投稿日:2008/04/18(金) 21:55:22.98 ID:aKe7EAAO
……

あれ?
体が…動かない…?
何度も力を入れてみるが、どこも動いてくれる様子はない。金縛り?

足の所に何かがいる。そしてその何かは私の頭の方に這い上がってきている。
ヌルヌルして不快な感覚…まさか、またアイツ?いや…気持ち悪い…!

分岐点B4
「その何かに目を向ける」
「ギュッと目をつぶる」

名前:F5 ◆xx.R7rYPp2 投稿日:2008/04/28(月) 10:58:05.79 ID:ZxPlKcAO
分岐点B4
「その何かに目を向ける」

こういう時、どうして人間は好奇心が湧くのだろう。
私は好奇心に購いきれず、その何かに目を向けた。

手。


手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手手。

無数の黒い手が私を闇に引きずり込もうとしている。
抵抗しようにも体が動かない。

やだ、飲まれる。

無数の手が、私の体全てを包み込んだ。その隙間から見えたのは私、いやアイツ。

人の手とは思えない感触。アイツはいつものように笑っている。
私の夢はいつまで続くのだろう。

最初の文章に戻る





名前:F5 ◆xx.R7rYPp2 投稿日:2008/02/10(日) 21:59:56.55 ID:f8K19N7QO
もしかしたらこの話、他のシナリオに微妙に影響与えてしまう恐れがあるので一応話のネタバレを…















実は謎の少女Aはパラレルワールドと思われる世界でただ一人同一人物な存在。
この話の主人公の謎の少女Aが全ての少女Aにアクセス出来る権限がある(本来なら一生気づかないシステム)。
ただ、他の世界の少女Aがそのシステムに気づき、逆恨みとして(←の世界の少女Aは不幸な生い立ち)逆介入により主人公の少女Aを精神的に(それしか出来ない)追い詰める。
その影響で様々な世界の少女Aの世界を幻覚(厳密には現実)に触れ、自分も少女Aシステムに気づく。というお話。


目安箱バナー