人によって解釈は異なるが、この作品の大筋の主人公。北校での一連の事件においての
水上由岐、間宮卓司、悠木皆守(解釈によっては
高島ざくろも)の人格は全て彼の肉体に発生したものである。
佐奈実琴美と
間宮浩夫の間に生まれた少年。精神を病んだ琴美と母親の教えを刷り込まれた間宮卓司から
間宮羽咲を守る為に、母親に反抗していた。
ある日錯乱した母親に刃物で襲われるが、逆に負傷させてしまう。皆守は父親の実家がある
沢衣村に移される。
その後浩夫の癌が悪化した為、羽咲も沢衣村へ移り住むことになる。由岐と一緒に三人で過ごしていくうちに、兄として羽咲を守るという決意が固まっていく。
浩夫の死から一年、沢衣村に間宮卓司と
間宮美琴が現れる。
坂道の向こうの崖で、皆守はナイフを持った卓司ともみ合いになり何かの拍子で卓司の胸にナイフが付き刺さって彼を殺してしまう。この事件によって羽咲は身体と心に深い傷を負う(この時に卓司と由岐の魂が体に乗り移った?)。
皆守は以後自分を間宮卓司だと認識するようになる。卓司の死が受けいれられない母親も、学校に間宮卓司で書類を提出する。
そして悠木皆守として目覚めるまで、皆守の人格は消滅する。
2011年(本作品の舞台から1年前)、間宮卓司が、城山ら不良グループにざくろの制服を盗むよう命令される。それを着せられて嬲られているときに悠木皆守の人格が発生。人格が発生した時から古武術の心得があり、城山らを完膚なきまでに叩きのめす
その後由岐の人格が現れ、武道の鍛錬の後自分達の置かれた状況を説明。以後、自分を間宮卓司の人格を消しさる「破壊者」の役割として、間宮卓司に生み出された人格だと認識するようになった。
由岐と違い、発言にフィルターがかからない(由岐が「私」、と言うと他人には「ボク」と聞こえるが、皆守の場合は「俺」のまま聞こえる)。それも本人は自分はいずれ消えゆく存在なので必要ないからだと思っていた。水上由岐が新しい人格に上書きされてからは、三つの人格の中で羽咲を羽咲として認識できる唯一の存在となる。
過去の記憶が無く見た目も違うので、悠木皆守が間宮皆守の主人格と全く同じ存在なのかは不明。しかし悠木皆守が消滅間際等に沢衣村での記憶を思い出している為、この肉体の主人格であることは間違いないだろう。
最終更新:2019年05月10日 09:16