トップページ > コンテンツ > 総合 > 経営 > 仕事の進め方 > 問題分析

発見した問題に対して、原因を分析・整理するための手法を示す(問題発見の方法はこちら参照)。

分析・整理を行なったら、取り組むべき原因について決めていく必要がある。

手法例 概要 活用場面 メリット デメリット 備考
親和図法(KJ法) カードでグループ分けすることで整理する方法 問題内容を幾つか束ねて整理したい時
オプション思考 ありとあらゆる原因を検討する考え方 もれなく原因を考えたい時
何故何故5回 何故?を5回繰り返すことで、問題について深く考えていく方法。

以下がポイント。
・一つ一つの論理の飛躍が無いようにする。

・原因を決めつけた何故にしない。

・原因となっているものを一つだけ端的に書いていく。
(複数の原因をまとめた表現とならないようにすること)

曖昧な表現を排除する。(大きい等の形容詞は定量的に)

・「何が問題?」「これらの原因が全て取り除かれれば問題は解決するか?」と逆から読んでも問題ないか確認する。

・具体事例として主語や何の事を指しているか原因が分かるようになっていること。
(何時?どこの箇所で?誰が?何のことを?どの程度どうなってる?)

・人依存の問題(注意不足、確認不足等)に落とし込みすぎない。問題を繰り返さないためには、何故そうさせたかの環境面(ミスを誘発しやすい環境?教育制度が無い?)の方がより大切。
問題の原因を特定したい時 ・自由に発想しやすい。 ・個々人の問題に対して実施してしまうと、責任追求のように感じてしまう危険性がある

・何故何故の粒度が揃えづらいため、
漏れなく「何故」を考えられているかが不透明になりがち。

・仮説と事実を区別しようとすると、時間がかかる。
系統図法(ロジックツリー) 問題の整理をする時の手法の一つ。 whyツリーは問題の原因を特定したい時。 ・粒度を統一できる。
漏れを抑止できる
何故何故5回と比べて、自由に深く掘り下げにくい。
また、ある程度分類分けの方針
(≒どういう複数の観点で考えればあらゆる原因をMECEに考えだせるか[完全MECEは不可能&時間の無駄。MECE感が重要。4M1E(Man,Machine,Material,Method,Environment)なんて切り口は有名なので参考にしたい]。
そして、様々な観点であぶり出された原因をどうすればうまく束ねられるか)がまとまっていないと使えないため、
未知の問題に最初から適用するのは困難であることが多い。
未知の問題に対応するには色々あぶり出された原因を組み合わせてみて、試行錯誤した後であれば活用できるかも。
ブレーンストーミング 批判しないという原則の下にどんどん意見を出して、膨らませていくこと
回帰分析 問題を関数化して考えてみる。
演繹法 設定した前提に誤りがあると結論が正しくなくなる。 一般的な事実を前提において、そこから結論を導く。
帰納法 事実や事例に偏りがあると結論が正しくなくなる。 事実や事例を一般化して結論を導きだす。
その他 上に記した親和図法(KJ法)や系統図法(ロジックツリー)以外のQC7つ道具系も使ってみても良いかも。

Q1.原因分析は本人も交えてすべきか?
A1.本人も交えてすべき。ただし、責任追求の場にならないように、相手への理解を示すことが重要。
最終更新:2024年01月03日 14:10