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要件定義で重要なこと

関係者の整理

  • 利害関係の絡むステークホルダーとそれぞれの立場の意見を整理する。
  • 要求の取捨選択については、後述の優先順位整理等の説明により、開発目的を効率よく達成していることを納得させる必要がある。
  • 討議結果の根拠を明確化しておくと良い。
  • 仕様検討会議等の要件を調整する委員会を設定するのも良い。
  • ハイレベルな課題の意思決定やプロジェクト全体の戦略を立てるステアリングコミッティの開催も一つの手。

ビジネス要求定義

現状把握 現行システムや業務を可視化する。必要に応じて、システム関連図等の設計書相当の内容を準備すると良い。
理想像整理 ゴールイメージを整理する。KGIやKPIも考えられると良い。
課題抽出 ビジネス上の課題を抽出する。
課題整理 業務上の工夫で解決すること、システムで実現すること(開発目的)を整理する。
解決策検討(業務フロー) 業務プロセスの変更内容を検討する。

システム要求定義

解決策検討(機能要件) システムで実現すること(開発目的)を満たすために必要な機能等を整理する。帳票、データ、外部インタフェース等も整理する
解決策検討(非機能要件) 非機能要求グレード(可用性、性能・拡張性、運用・保守性、移行性、セキュリティ、システム環境・エコロジー)も参考にする。使用性(ユーザビリティやUX)も意識する。

解決策評価

解決策評価 要件の優先順位を決めるための評価項目設定や重みづけを行う。
評価項目は業務面・システム面の両面から検討する。
要求や目的に対する要件・機能の寄与度合いやそれを実現するための費用等から費用対効果を図れると良い。
優先順位の整理にはMoSCow分析による区分を行うこともできる。

インタビューの方法

構造化インタビュー 調査項目を全て決めてから、決められた順序で質問することで、インタビュアの技量に左右されない意見を収集する
半構造化インタビュー 大まかな質問項目を決めて、回答内容に応じて関連する内容を聞いていく方法
非構造化インタビュー 質問内容は特に定めず、対話と観察から情報を引き出す手法
グループインタビュー 複数人で対話しながら、情報を引き出す手法

※参考

よくある問題点

  • 仕様を決定すべき、利用者部門の担当者が忙しく、要件定義の進捗が遅れている。

対策

  • 要員体制等を受注者側でも整えて、要件定義作業の補助を実施する。

その他


※要件定義以降の進め方はプロジェクトマネージメントのページを参照のこと。
最終更新:2025年01月05日 14:35