「攻撃ＳＳ・イラスト」の編集履歴（バックアップ）一覧はこちら

攻撃ＳＳ・イラスト - (2007/03/10 (土) 19:05:04) の１つ前との変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

*コトラ一斉砲撃

「目標確認、おいでなすったみたいだな」
　○○はレーダーに映った敵影の姿を確認して、上唇を薄くなめた。
　得物を前にした獣のような仕草だが、声の末尾がかすかに震えている。怖い。
　多分この怖さは一生消えないのだろうと思いながら、○○は照準を敵へと合わせた。
『こちら△△、こちらも目標を確認、いつでも撃てる』
　通信機から聞こえてくる声。楽しそうだった。
　くそったれ、この戦争狂め、と口の中でだけ呟く。
　自分がこんなに怖い目にあっているというのに、この余裕は何だ。
「うるせえぞ△△、通信でそんな大声出すんじゃねえ」
　いらつきを隠さず声に混じらせるが、帰ってくるのは可笑しそうな、楽しそうな声。
『なんだ○○、お前声が震えてるぞ。もしかしえて怖いのか？』
「黙ってろ△△。俺はお前と違ってまともな人種なんだよ。怖くて当たり前だろうが」
『はん、よく言うぜ。いつからここは臆病のことをマトモって呼ぶようになったんだ？』
「安心しろ。少なくともお前みたいなアホがマトモと呼ばないことだけは確かだ」
『言ったなテメェ？　今度国民一人ひとりにアンケートして確かめてやるぞ？　《このかっこいい男とこの間の抜けたビビリ野朗、どっちの方がいいと思いますか？》ってな』
「上等だこのアホ。結果が分かりきってることだが特別に付き合ってやるぞ」
『よっしゃ成立。負けた方は今度摂政に告白な』
「なんだその超法規的罰ゲーム。やる方もやらせる方も殺されるだろうが」
『いいじゃん、楽しそうで』
「……よく分かった、お前が戦争狂だと思ってたのは取り下げるわ。お前ただの他殺志願者だろ？」
『逃げんなよ？』
「話聞けよ」
『知るかボケ。……とっととこいつらぶっ倒してお前を摂政に殺させるぞ』
「殺されるのはお前の方だがな。……照準よし」

　そんな無駄な会話を続けている内に、震えは止まっていた。
　クソッタレめ、こいつといるとマトモな恐怖心まで狂ってきやがる。
　そんな事を考えながら、口の端を引き上げる。

『コトラ部隊、三連射撃を行う。
　――撃てっ！！』

　指揮官からの通信が届いて、○○は引き金を引いた。
　僅かなタイムラグもなく、△△の機体も砲撃を開始する。
（ここまでしか書けませんでした、すみません（汗　877文字です）

----