太平洋戦争の流れ


彼らが戦争に飛び込んでいつた動機は、
大部分が安全保障の必要に迫られてのことだつたのです。

GHQ最高司令官 ダグラス・マッカーサー
米国上院軍事外交共同委員会にて



さぁ、戦争のお話です。イヤな話ですね。
でも大事な話です。
なぜなら、日本がおかしくなってしまったのは、
この時代の歴史を知らない人が多いからなのです。
だって面倒ですもんね。
なので、例によってここでも簡単に、いえ、超カンタンにまとめていきたいと思います。

戦争の歴史が分かると、
なぜ国籍法改正、外国人参政権、人権擁護法案のような
トンデモ法案の心配なんぞしなければならないかが、分かってきます。


はじめに断っておきます。
太平洋戦争という言い方は、
戦後アメリカに押し付けられた名前です。
いかにも、太平洋上で日本とアメリカが同じ立場から戦ったように聞こえますよね。
日本人ならば、大東亜戦争と言いましょう。
軍国主義っぽい?残虐日本軍の大義名分にすぎない?
では、さっそく以下の内容にお目をお通しください。


■あのころみんなワルだった


当時、イギリスをはじめとする欧米列強は植民地主義に走っていました。
学校で習ったものの詳しいことは覚えていないでしょうが、
インドがイギリスに、ベトナムがフランスに占領されていたことくらいは、
誰でも知っていることだと思います。
当時は「白人様が偉くて、有色人種は白人様の奴隷だ」というトンデモ論が
世界の常識だったのです。
アジアもアフリカも、欧米様によって占領されていました。


戦争の話をするときに一番忘れがちなことは、
当時の常識・法を前提に考えるということです。
今の常識や法に照らし合わせても意味がありません。
だって、今「白人様は一番エラい。有色人種は従え」なんて公の場で言ったら、
「人種差別反対!」という罵声やら石やら弾やら飛んできます。
しかし、当時では誰もそれに反対する人はいませんでした。常識ですから。


さて、こんなムチャクチャな世界情勢の中、日本が戦争しなかったらどうなっていたでしょう?
間違いなく、日本もどこかに占領されていました。
軍国化するしか、生き残る手段はなかったのです。

こういう事情だけを見ても、
「帝国主義日本は悪徳侵略国家だ!」とは言いづらくなります。

疑うべくもなく、

大東亜戦争は、自衛戦争でした。

■日本 vs. 植民地主義+共産主義


詳しくは本家:「大東亜戦争への経緯」をご覧ください。

ものすごく単純に、流れをまとめてみます。

まず、当時の欧米には二つの大きな勢力がありました。
帝国主義共産主義(社会主義)です。
日本はもう、四面楚歌ってやつでした。



①ペリーによって日本は無理矢理開国させられる。

欧米のコワさを知る。明治は殖産興業・富国強兵で行こう!と考える。

③ロシアが東アジアを植民地にしようとねらう。
日本としては、お隣の朝鮮が近代化して、東アジアの防衛をしてほしかったけど、
朝鮮を属国としていた清がこれに反対→日清戦争

④日本、日清戦争に勝って、下関条約によって朝鮮を独立させる。
このとき、朝鮮は初めて日本・清と平等の立場になれた。
あと、遼東半島と台湾ももらう。

⑤遼東半島はロシア・ドイツ・フランスに文句言われたので返す。

⑥ロシア、モンゴルと満州を占領。朝鮮もねらう。
イギリスはロシアの南下(拡大)が気に入らないため、日本と手を組む→日英同盟
日本、イギリスの協力も頼りにロシアと開戦→日露戦争

⑦日本、日露戦争に勝って、(ロシアから)満州南部をもらう。
財政破綻していた朝鮮は、日本に「併合してくれ」と望む
大赤字だからイヤだったけど、仕方なく→韓国併合

⑧中国、辛亥革命で清滅亡。中華民国成立。


※まず日本にとって一番厄介だったのはロシアでした。
ここまでの日本は、とりあえずロシアに侵略されないよう、
朝鮮などの周辺から守ろうという姿勢ですね。
しかし、ロシアはこのあとさらに厄介な国になっていきます。


⑨ロシア、ロシア革命によって共産化
共産主義を世界に広めようと、コミンテルンという組織をつくる。
中国や日本にも、この共産主義が入り込み、
中国共産党や日本共産党ができる。
日本、共産化を防ぐために治安維持法や普通選挙法をつくる。


※そもそも、共産主義とは単純に言えば極左体制です。
伝統や秩序、果ては国家そのものをぶっこわせ主義です。
なので、共産主義者は日本でも非常に危険視されていました。


⑩アメリカ発世界恐慌
イギリス・アメリカ→ブロック経済(=保護主義≒排他主義)
ドイツ・イタリア→全体主義(=独裁)
フランス→人民戦線内閣(左翼)
日本→翼賛体制(右翼)


※で、第二次世界大戦の時代に入っていくのです。


⑪ソ連のコミンテルンが中国で工作活動
満州から日本を追い払う作戦開始。
満州軍閥・張作霖を爆殺し、日本の関東軍に罪を着せる
(のちに、これがソ連による犯行だったことを示す資料公表)

⑫張作霖の後継者・張学良は中国共産党につく。
また暴走され、濡れ衣を着せられちゃたまらない関東軍は、張学良を満州から追放。
満州全土を占領して、満州国建国。


※満州国の皇帝は清の皇帝だった溥儀(ふぎ)です。
清はもともと異民族である満州民族の国で、漢民族に長年恨まれていました。
なので、清滅亡後は満州民族ピンチでした。
満州国は日本が作ったお人形国家に過ぎませんが、
満州民族としては助かった、という感じだったのです。
実際、現代満州民族はインディアンのごとく、絶滅寸前です。



⑬張学良、中国国民党の蒋介石を捕まえて、
「日本を倒すために、共産党に金と武器を渡せ」と迫る→西安事件

⑭日本軍に向かって、共産党が発砲→盧溝橋事件
中国人による、在中日本人の大虐殺→通州事件
さらに、上海事変
日本国民、「戦争しろ!中国やっつけろ!」


※異国で罪のない日本人が虐殺された。
そりゃ、日本人は怒ります。そんな国はやっつけたいと思います。
一般庶民とは、いつの時代もそんなものです。
自分達が戦争をあおったくせに、戦後はすべて政治家と軍人のせいにするのです。
そして、通州事件のような在中日本人の虐殺を目の当たりにしていた日本軍は、
政府がなかなか戦争しようとしないため、
日本人を守るために自ら戦争を始めました。


⑮近衛文麿首相は戦争したくなかったが、
日本に戦争させ、アメリカとの仲を裂き、
日本を弱体化させたいコミンテルンの工作員によって、
どんどん戦争へ流れていく。

⑯アメリカにもコミンテルンの工作員がいたことが、のちに判明(ヴェノナ文書)。


※中国を共産化させたいソ連のコミンテルンにとって、
それを阻止しようとする日本は邪魔だったのです。

つまり、アメリカはコミンテルンにはめられた、ということです。



⑰日本、中国への援助ルートを絶つため、フランスと組む。
アメリカ・イギリス・中国・オランダは
「ABCD包囲網」によって、日本を経済的に追いつめる。
さらに、ハル・ノートを突きつける→日本、経済的に絶体絶命


※「ABCD包囲網」とか「ハル・ノート」というのは、
ものすごく単純に言うと日本を囲い込んで武器とか輸入できないようにしようぜ作戦です。
資源のない日本にとって、これは痛い。
さらに、これって遠まわしにアメリカの属国になれってことでもあるんです。
戦争するか、一方的にやられるか。選択肢はその二つしかありませんでした。
(戦争しない=アメリカ様に従いますってことになったわけです)


⑱日本、仕方なくアメリカと開戦

⑲日本、敗戦。

⑳アメリカ、日本を占領する。


まとめ



アメリカに開国させられるわ、ロシアが東アジア攻めて来るわで
ピンチだった日本は、
戦争する以外に国と国民を守る手段はありませんでした

見方によってはコミンテルンとアメリカの罠にはまったともとれますが、
日本軍が開戦を決めた事情には、
日本と日本人を守るというものがありました。

日本軍や政治家本人たちは、決して領土欲にかられて暴走したわけでもなければ、
マヌケにも敵の罠にかかったというわけでもありません。
日本とアジアを守りたかった。植民地を解放したかった。それだけです。

また、戦争は政治家や軍が勝手にやったものではなく、
むしろサヨクに騙された一般国民に扇動された結果と言えます。


こんな中で、国と国民のために戦ってくれていた政治家や軍人の方々を、
現代の私たちは悪者呼ばわりしているのです。



ところでこんな状況、


現代とソックリですね。



最終更新:2009年05月06日 18:11
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。