空と水の龍
「やれやれ、困ったものですね」
そう呟いた男は、機動兵器のコクピットにいた。
「大空魔竜にスカウトされたかと思えばこれですか。あの仮面の男、あれが暗黒ホラー軍団なのでしょうか」
男の名はハヤミブンタ。大空魔竜の七人の超能力者の一人として、コンバットフォースのスカウトを受け、
暗黒ホラー軍団の存在とその対処策などを聞きそのスカウトを受諾すると決意した彼は
突如意識を失い、気が付けばこの殺しあいに参加させられていた。
「しかしこの機体は中々不便なですね、これでは水中か空しか移動出来ないですね。
水中にいてばかりでは禁止エリアに引っ掛かり、空を行けばこの巨体では目立ってしまう」
水中に佇むその機体は人の上半身に龍の下半身を持ったような、異形のものだった。
「いや、ここにとどまっていても仕方ありませんか。
突然こんな事になって反感を持っている人もいるはずです。
まずはそういう人との接触を目指しましょうか、情報も欲しいですし」
【ハヤミブンタ 搭乗機体:ドッゴーラ(機動戦士Vガンダム)
パイロット状況:健康
機体状況:損傷無し
現在位置:A-3水中
第一行動方針:このゲームに不満を持つものとの接触
第二行動方針:情報収集
最終行動方針:ゲームからの脱出】
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ハヤミ・ブンタ |
第68話「(空)回る運命」 |
最終更新:2008年05月29日 03:13