[396:388≪sage≫ (2005/05/14(土) 09:09:52 ID:2KBS0l7p) AA]
ではお目汚し失礼致します。
何分にも長文を書き込むのは初めてでして。
初心者と思って笑ってやってくださいw
状況としては終盤、ゲートに入って本星へたどり着くその前夜、ということにしてあります。
座標確認に少し手間取り、時間が出来たと云うことにしておいてください。
では。
↓
「フォックス、私・・・開けて頂戴」
風呂上りで、バスタオルで身体を拭っていたフォックスはその艶やかな声に顔を上げ、ドアの前へと立つ。
「クリスタル?ちょっとだけ、待っててくれる?」
ドアの向こうの彼女にそう言い、フォックスは急いでTシャツとジーンズの部屋着を身につけてからドアを開けた。
「ごめんなさい、夜遅く」
「大丈夫。あっと、ま、入って」
フォックスはタオルを首に掛けてからクリスタルを促す。クリスタルはこくんと頷き、フォックスの脇をすり抜けて部屋の中へと滑り込んだ。フォックスはクリスタルが入ったのを見届け、扉を閉める。
「なにか飲むかい?お茶でよかったら、あるけど」
「うん。じゃあ、頂くわ」
フォックスのデスクの椅子に座ったクリスタルは、フォックスのその言葉に頷く。
ドリンク用のワンドアの冷蔵庫からペットボトル入りの緑茶を2本取り出すと、フ
ォックスは片方をクリスタルに手渡した。彼女の向かい、ベッドの上へ座るとふわ
り、とクリスタルの甘い、瑞々しい果物のような香りが鼻腔をくすぐる。思わずド
キリとしてフォックスは、慌ててボトルのキャップをひねった。今の動揺はきっと、
クリスタルに悟られてしまっただろう。しかしクリスタルは何食わぬ顔をして、ペ
ットボトルの茶を啜っている。任務のときやいざというとき以外は彼女は努めて、
能力を遮断しているらしかった。少しほっとしたように嘆息し、フォックスも一口
緑茶を含む。
「でさ、その・・・何かあったのかい、クリスタル?」
「え?」
「いや、あの、ごめん、そうじゃなくて、でなけりゃ夜遅くに女の子が男の部屋に
なんか来ちゃダメだよ、まして今は本星に向かってる道中なんだから、それに向け
て体調を整えておかないと・・・それよりも大事なこと、なの?」
「そうね・・・」
フォックスの言葉にクリスタルはフウッ、と溜息まじりの吐息をつき、ボトルをデス
クの上においてついっと立ち上がる。
「私にとっては何より大事な用なの」
「えっ・・・」
そう言うとクリスタルはその伸びきった細っそりとした腕を伸ばしてフォックスの
肩に添えると、身を屈めてフォックスの唇にその柔らかな美しい唇を重ね合わせた。
フォックスはその瞬間、心臓が跳ね上がる。さっきも感じたクリスタルの甘い香りと
柔らかく温かい唇の感触とが快く、フォックスは陶然となった。唇を重ねながらクリ
スタルはベッドへと片膝をつき、フォックスの膝の上に身を委ねる。フォックスはお
ずおずとだが、クリスタルの肘をそっと掴んだ。
「わかってくれた?私の大事な用事」
「クリスタル・・・」
唇を離し、そう言って艶然と微笑むクリスタルに、フォックスは頬を染めて彼女を
見上げ、少し困惑したように呟く。
「・・・確かめさせて。私と、あなたの事。今だから、必要なの」
フォックスの肩から首へと腕を回し、形のいいその双丘をフォックスの胸へ押し付
けてきながらクリスタルはフォックスの緑色の瞳をじっと見つめた。ずっと好きだっ
た彼女からの甘い誘惑。フォックスはドキドキと高鳴る胸を押さえきれず、躊躇いが
ちにクリスタルのくびれた腰に手を回す。
「クリスタル。俺は・・・」
「・・・わかってる」
邪な思いを抱くのを許して欲しい。そう言いかけるフォックスを制し、クリスタル
は再びフォックスの唇を強引なほど性急に奪った。フォックスはそれに応え、彼女の
唇に唇を押し付けて舌先を絡ませる。くちづけを繰り返しながらフォックスはクリス
タルを深く抱きしめ、そのまま彼女をベッドの上へと押し倒した。
「こんなことでしか、伝えられないなんて・・・」
「・・・それでも、いいの。あなたが、私を必要だと思ってくれるなら」
唇を放し、2人は見つめあう。フォックスの言わんとすることをクリスタルは感じ、
艶やかで美しい微笑を浮かべた。
「一年も一緒にいて・・・まだ、私、あなたにちゃんと言ってなかったわね」
クリスタルはそう言ってフォックスの柔らかな金茶色の髪を撫で上げ、彼の頬へ手
を滑らせる。
「好きよ、フォックス・・・これからも、ずっと一緒にいたい」
「クリスタル・・・俺だって、君のことが・・・」
胸の奥がじんと痺れ、フォックスは培ってきた思いを押さえきれず、思わず口走っ
た。クリスタルはやさしく微笑し、小さく頷いてみせる。フォックスは愛しさがこみ
上げ、気力を振り絞った。
「・・・好きだ。ずっと、側にいて欲しい」
「それが、聞きたかったの。あなたの声で・・・」
紅潮したフォックスの頬を両手でやさしく包み込み、クリスタルは再びフォックス
の唇を求めた。フォックスはそれに応え、クリスタルの薔薇色に染まった唇を含みこ
む。舌先を差し入れて絡ませあい、愛撫しあいながら2人は、徐々に高まってゆく互
いの思いを感じあう。
「・・・して。私を抱いて、フォックス・・・」
長いキスの合間に一度吐息をつき、クリスタルはそう熱っぽく囁いた。フォックス
はそのクリスタルの言葉にどぎまぎして、恥ずかしそうに頭を掻く。
「あの、さ・・・ごめん、クリスタル。俺、今まで一度も女の人としたことないんだ
「うふ、可愛い、フォックス・・・大丈夫よ」
クリスタルは愛しげに微笑み、フォックスの背中を一杯に撫で回した。
「あなたの好きに、して・・・何されても、あなたを信じてるから」
いじらしいその言葉にきゅん、と胸が締め付けられ、フォックスはクリスタルの唇
をふさぐ。
「ちょっと、待ってね・・・」
フォックスはそう言うと、上体を起こしてTシャツを脱ぎ捨てた。フォックスの細
身だが引き締まった、均整の取れた上半身が露わになる。クリスタルは手を伸ばし、
フォックスのその滑らかな肌を撫でて引き寄せた。フォックスはクリスタルの上へ覆
い被さると、彼女の唇を再びふさぐ。そして軽く触れ合わせながらクリスタルのノー
スリーブのブラウスの胸元に手を伸ばした。クリスタルはフォックスのその手をそっ
と握り、前ボタンへと導く。フォックスは逸る気持ちを押さえて慎重に、ゆっくりひ
とつずつボタンを外していった。中ほどまで外すと可愛らしい淡いピンクの花柄の、
フロントホックのブラジャーに包み込まれた、外目よりもさらにボリュームのある椀
型の美しい乳房が覗く。
「・・・・・」
フォックスはその眩しいほどのクリスタルの素肌に、あさましいと思いながらもご
くりと生唾を飲み込んだ。興奮に震える手を伸ばし、ブラのホックを外そうと試みる。
が、要領を得ないせいかなかなかうまく外すことが出来ない。
「ご、ごめん・・・どうすればいい、クリスタル?」
「・・・真ん中を山折りにすれば、外れるから」
おろおろとそう言うフォックスに、小さく溜息をついてクリスタルは教えた。彼女
の言うとおりプラスチックのホックを外し、フォックスは弾けるように飛び出す乳房
に目を奪われる。
「・・・綺麗だ」
仰向いていてもつぶれることのない張りのある肌、苺色の小さめの上向きの乳首。
フォックスはその美しさに陶然と呟いた。クリスタルはその反応に満足げに微笑み、
残り2、3個のボタンを自ら外す。フォックスはクリスタルの両肩に両手を伸ばして、
ブラの肩紐とブラウスとの間に指を掛けて彼女の両腕を袖から抜き取った。
「触るね・・・?」
経験がないとはいえ、フォックスとて一人前の男なのだ。この後どうすればいいの
かなど、この身体が十分知っている。クリスタルの両の二の腕をそっとさすり、一度
深呼吸をしてフォックスはそう問い掛けてから彼女の乳房に手を伸ばす。そっと、壊
れ物を手にとるように掴むと、搗きたての餅のように柔らかくあたたかな感触が掌に
広がった。
「んっ・・・」
クリスタルは小さく声を上げ、身をよじる。フォックスはその快い感触に、ぞくぞ
くしながらゆっくりと彼女の乳房を揉みしだいた。
「あっ・・・んんっ・・・」
甘い、色っぽい吐息をついてクリスタルはフォックスの手にその細い手を重ねる。
フォックスはドキドキと高鳴る鼓動を静めつつ上体を屈めて、クリスタルのその刺激
されてツン、と尖った乳首を唇に含んだ。クリスタルの肢体がその途端、ビクッと震
える。
「あんっ・・・!はあっ、ああん・・・」
フォックスの舌先が乳首を転がし、ちゅっ、ちゅっと音を立てて吸い付いてくると、
クリスタルは切なげな吐息をつき、全身をわななかせた。
「・・・ここが気持ちいいの?クリスタル?」
「うん・・・もっと・・・もっと、して・・・」
フォックスの問いにクリスタルは、大きく喘ぎながら愛撫をねだる。フォックスは
彼女の反応に少し安心したらしく、再びクリスタルの硬く勃起し始めた乳首を片方を
舌で、もう片方を指先で弄び始めた。
「はあ・・・ん、あっ、あんっ・・・」
とろけるような甘い喘ぎ声を上げつつ、クリスタルはフォックスの頭を抱え込んだ。
今度は指先でいじっていた方の乳首に吸い付き、フォックスはクリスタルの三分丈の
スパッツの腰に手を掛ける。クリスタルは腰を持ち上げ、フォックスの指が入りやす
いように手助けした。フォックスは脇の線から素肌へと指を潜りこませ、両手をあて
がって下着ごと脱がせる。柔らかくすべすべとした、きめ細かな肌がフォックスの目
の前に晒された。
「ほんとうに、きれいだ・・・クリスタル・・・」
柔らかな曲線を描く身体の線、熱を帯び、しっとりと潤み始めた素肌。フォックス
は身体を起こし、正座するようにして半ば呆然とそう囁く。フォックスの視線に恥ら
ってクリスタルは腕を回し、自分の体をそっと抱くようにした。
「あまり、見ないで・・・恥ずかしい・・・」
フォックスはその、桜色に染まるクリスタルの頬にくちづけてから、彼女の滑らか
な内腿に手を這わせ、彼女の秘部を掻き分ける。胸への愛撫で溢れた蜜が、フォック
スの指に絡み付いてきた。
「あんっ!ああっ、そこも、いいの・・・!」
膨らんだクリトリスを指の腹でさすられ、クリスタルは腰をくねらせる。ヒクヒク
と蠢く彼女の襞の中へ分け入り、フォックスは彼女の言うとおり愛液をこね回しなが
らクリトリスを指先で嬲った。
「うんっ、は、ああん、いや、あんっ!」
熱い吐息を漏らしながら身悶え、乳房よりもさらに敏感な彼女の反応に、フォック
スは再び自分の下腹部がジンジンと痛いくらいに痺れてくるのがわかった。矢も盾も
たまらず、フォックスは彼女の脚をひらかせるとクリスタルの潤みきった部分へと顔
をうずめる。
「ああん!やん、フォックス・・・!あっ、ダメ、ダメよ・・・!」
フォックスの柔らかな舌がクリトリスをねぶり、ピンク色の秘肉を舐め上げるとビ
クン、とクリスタルは身体を跳ね上げ、切なげな声を上げた。ダメ。そう言いながら
も子宮の奥がきゅん、と締め付けられ、熱いものがじわじわとこみ上げてくる。
「ま、待って・・・!ね、脱がせてあげる」
クリスタルはフォックスのジーンズに手を伸ばした。ボタンを外し、ジッパーを下
ろすと、押さえつけていたフォックス自身が怒張して突き出てくる。下着と共に脱が
せると、勢いよくフォックスの剛直はそそり立った。
「ああ、すごい・・・」
恍惚として呟くとクリスタルは手を伸ばし、先走った体液のあふれたフォックスの
それを撫で回すと唇を寄せ、一気に咥え込む。
「!っ、はあっ・・・!うぅっ・・・!」
温かくやわらかいクリスタルの口腔の快さに、フォックスは思わずうめいた。今ま
で味わったことのない、甘美な快楽がじわじわと伝わってきて、たまらずフォックス
はクリスタルの頭に手をやる。
「だ、ダメだよ・・・クリスタル、俺、もう出てしまいそうだ・・・!」
射精の予感に、玉のような汗を噴き出しながらフォックスは荒い息をつき、クリス
タルを止めた。
「ううん、フォックスのを飲みたいの・・・出して」
愛撫を止めず、クリスタルはフォックスのものをしごきながら舌を絡ませる。
「ああっ・・・!だ、ダメだっ・・・!」
フォックスはそう言った途端にクリスタルの口の中に勢いよく放出した。クリスタ
ルは舌を使い、喉を鳴らしながら全て飲み下す。
「は・・・ああ・・・」
汗びっしょりでフォックスは大きな吐息をつき、クリスタルを抱き寄せて唇を触れ
た。しかしまだ、フォックスのものは硬度を保ち続けている。
「ね、フォックス・・・挿れて・・・」
クリスタルは両手でフォックスを愛撫しながらそう囁いた。フォックスはそのなま
めかしい瞳と潤んだ声に、再び下腹部が疼くのを感じる。そして彼女を押し倒して中
断していた愛撫を再開する。すぐにクリスタルの身体は鋭敏に反応し、フォックスを
受け入れる支度を始めた。
「あん・・・はあっ、んんっ・・・!」
ビクン、ビクンと身体をわななかせ、クリスタルは腰をくねらせる。フォックスは
どくどくと脈を打ち始めた己のものを押さえつけるように握りしめ、クリスタルの上
気した顔を覗き込む。
「ね、クリスタル・・・つけなきゃ、ダメだよね・・・?」
避妊具のことを指し、フォックスは問い掛けた。クリスタルはうっすら目を開け、
首を振る。
「ううん・・・いいの、あなたなら・・・」
「う、うん・・・じゃ、いくよ」
フォックスはそう言うと、クリスタルの中へ一息に突き入れた。クリスタルの膣内が
ビクビクッと反応し、きつく締め付けてくる。フォックスはその快さに、大きく息づ
いた。
「ああっ!あんっ、あっ、はあん!」
クリスタルはフォックスの、拙くも力強い動きに悦びの声を上げる。フォックスは
クリスタルのその熱くやわらかい粘膜に夢中で突き上げながら彼女の唇をふさぐ。
「んんっ・・・!はん、ん・・・」
唇を貪りながら2人は、ひとつになってゆく感覚に高まっていった。フォックスは
彼女の中で摩擦される快感に陶然となる。
「ああ、クリスタル、最高だよ、気持ちいいよ・・・!」
激しく性急に動きながらフォックスはそう上ずった声を上げた。慣れていない快感
に、すでにフォックスのものははちきれそうになっていた。クリスタルもまた、そん
な彼の動きにいつになく興奮していている自分を知る。彼への愛おしさと肉体的快楽
とがない交ぜになり、クリスタルはフォックスをかき抱き、上ずった声をあげた。
「あん、あっ、フォックス、いいっ、あっ、気持ちいい、ああっ!」
なまめかしい、耳にするだけで身体の奥が疼くような喘ぎを漏らしながらクリスタ
ルは、快楽に身悶え、フォックスを深く咥え込む。
「クリスタル、一緒に・・・!」
「うん、あっ、ああっ、フォックス!」
フォックスは射精の前兆に襲われ、そう言ってさらに強く彼女を突き上げた。クリ
スタルはそれに応え、腰を使ってフォックスを愛撫する。
「ああっ!はあっ、あんんっ!」
2人は同時に高みに達した。ぎゅっと締め付けてくるクリスタルの中へ、フォック
スは2回目の精を放つ。
「ん・・・」
シーツの上にくたっと倒れこむクリスタルの唇を、フォックスはやさしくふさいだ。
クリスタルはフォックスの首に腕を回し、2人は胸を合わせて抱き合う。
「・・・ごめん、下手糞で・・・自分勝手だったかな・・・」
「ううん・・・ありがとう、フォックス・・・」
悔いるようなフォックスの言葉に、クリスタルはかぶりを振って彼の背を撫でた。
「うん・・・」
「よかった・・・これで勇気が、湧いてきたみたい」
クリスタルは満足げに吐息をつき、目を閉じる。フォックスは彼女の柔らかな頬に
頬を重ね、彼女の甘い匂いを胸に吸い込んだ。明日にはもう、アパロイド本星にたど
り着く。そうすれば、もう、こんな時間は取れないだろう。下手をすれば、もう2度
と・・・。クリスタルはフォックスの厳しく引き締められた表情を、そっと彼の頬を
撫でて和らげた。
「これからも、よろしくね・・・」
「クリスタル・・・」
やさしく微笑むクリスタルに、フォックスは胸がきゅん、と甘く締め付けられる。
2人は再び、どちらからともなく唇を重ねあった。
クリスタルの頭の下に腕を差し込み、フォックスは彼女に腕枕をしてやりながら身
を横たえる。クリスタルは身体をフォックスに向け、彼の脇へと全身を押し付けるよ
うにして胸の上へ頬を載せる。
「ね、フォックス・・・機会がなかったって?」
抱き合う前にフォックスが漏らした言葉を思い出したようで、クリスタルはフォッ
クスの引き締まった胸板に落書きするように指を這わせながら問い掛けてきた。
「ん?ああ・・・この仕事を始めてから、そんな余裕なんかなかったからね。その前
はアカデミーで訓練生の身だったし」
フォックスはそっと、クリスタルの肩先で揃えられた、絹のような髪を撫でる。
「ふーん・・・?好きな女の子とか、いた・・・?」
探るような眼差しでフォックスの瞳を覗きこみ、クリスタルはなおも質問を重ねた。
「ん、まあ、それはそれなりに・・・俺だって、一応男だから・・・ね」
気まずそうにフォックスはそう言葉を探すように語尾を濁す。クリスタルは身を起
こし、フォックスの胸の上に両乳房を押し当てて鼻先に自分の鼻の頭を押し付けた。
「・・・いいの、責めてるわけじゃないわ・・・あなたのことが、少し聞きたかった
だけ」
そう言い、クリスタルはフォックスの唇に唇を触れる。
「でも、今は・・・私のことだけ考えてくれてるよね?」
「それは、勿論だよ」
彼女の美しい、吸い込まれそうなアクアマリンの瞳を見つめ、フォックスはクリス
タルの柔肌をさすりながらそう答えた。クリスタルはその答えに満足そうに微笑むと
身を起こし、シーツの上へ散らかった衣類をかき集める。
「クリスタル、戻るの?」
戸惑い気味にフォックスは、下着を身につけ始めたクリスタルの背に声を掛けた。
「うん・・・帰らなきゃ」
「一緒に、寝ようよ」
「また、今度ね。皆にばれたら、恥ずかしいから」
てきぱきと着替えを済ませ、クリスタルは追いすがるようなフォックスの声に、そ
う答えて手櫛でさっと乱れたその髪をかき上げるとベッドから立ち上がる。
「・・・ファルコなんか、絶対そういうの気付きそうだもん」
「うん・・・そういうことには、敏感かもね」
フォックスは苦笑し、頭を掻いた。その唇に、クリスタルは身を屈めてくちづけて
から微笑する。
「でも、いつか隠さないで出来るようにしてね」
「うん。わかってる」
クリスタルの美しい青髪を撫で、その頬を引き寄せてキスを返し、フォックスは深
く意味を込めた彼女の言葉に力強く頷いてみせた。
「おやすみ・・・」
「おやすみなさい。また、明日ね・・・」
挨拶を交わし、クリスタルは振り向かず部屋を出て行った。それを見送り、フォッ
クスは一度大きく深呼吸してから枕へ頭を押しつける。心地よい疲労感と共に、体の
隅々まで満ちてゆく幸福感にフォックスは身を任せた。
『人並みの幸せ・・・ね』
思い浮かんだ自分の言葉に照れたように微苦笑し、フォックスはまだ彼女の肌のぬ
くもりの残る手を軽く、握りしめた。
最終更新:2008年03月24日 01:25