[568:名無しさん@ピンキー≪sage≫ (2006/02/26(日) 23:00:58 ID:s4/CTLVV) AA]
遅くなったけどとりあえず今から投下します。
注意事項は
- レオウルです
- ウルフが女体化します
- 強姦。(予定)
- あんまりラブ重視じゃないです。
- 擬人化率高いです。
以上が駄目だって方はスルーお願いします。
「自己管理がなってませんね」
と呆れた口調で、ベッドの横に座ったレオンが言った。
ぱちん、と簡素な医療キットのフタがしまる音がひどく遠くに聞こえる。
意識は朦朧としながらも、ウルフは不服そうに眉間に皺をよせた。
どうやらウルフは、トレーニングルームのど真ん中で倒れていたらしい。…高熱を出して。
確かに、朝から多少なりとも身体がだるく感じることはあったが、まさかそんな事で一日中ベッドの中で過ごすわけもなく、朝食を済ませた彼は日課であるトレーニングへと足を向けたのだった。
決して自身の体調を過信していたつもりはない。
ウォームアップが終わる頃合いには、身体の不調など微塵も気にさわらなくなっていたのだ。
単に一時的なものだったのだ。そう思いながらシャワー室に向かおうとした時だった。
踏み出した膝ががくりと床につき、ぐらりと視界が宙返り、本当にぷっつりという音がするぐらい、あっさり意識が飛んだ。
あいにく、その時トレーニングルームにはウルフしかいなかった。
一般の兵たちでごった返す朝夕が嫌で、彼がわざわざ時間帯をずらしていたこともあったからだ。
ふにゃふにゃとなって見えない視界と、自分を突き放す意識の中で、誰かの声がした気がする。
もっとも、いつもは鋭い聴覚もとうにモヤがかかっていて、意味として認識することはできなかったのだが。
—多分その声の主なのであろうレオンは、自室であるそのベッドにウルフを運んできたらしい。
目が覚めて、それに気づくのに少しかかったが、自分以外の部屋に入る機会などなかった彼は—一般兵の部屋は一度なにかの時に見たことがあったが、個室自体があまりなかった—重たい頭は上げずにあたりを見回した。
間取りは同じのはずなのに、ウルフの殺風景なそれとは違ってモノトーンにまとめられた家具のひとつひとつや整然とした収納などは、センスを感じるものであった。
…医務室の方が近かったろうに。正体不明の熱にうかされ、何気なくぼんやり考えていると、それを見透かしたのか、分厚い本を読んでいた隣人が口をひらく。
「最近の流行り風邪で満室だったんですよ。それどころか勤務医までソレ貼って出てきて」
と、彼の額を覆う熱冷却シートを顎でしゃくった。
「まったく、こっちはいい迷惑ですよ
大体、私が偶然トレーニングルームに行っていたからいいものの…」
露骨にため息をつかれ、なら俺の部屋に連れて行けばいいだろう、と言い返そうとして、乾ききった喉がはりつく。
察したレオンがウルフの背に手を添え、ベッドの上に座らせる格好にした。
いつの間に用意したのか、水で満たしたボトルの飲み口が差し出され、ウルフの唇に触れる。
「どうぞ」
レオンの声が少し笑っている。
無理もない。あのウルフ・オドネルがこのさまでは。
まるで子供みたいだとウルフも思ったが、もう別にいいことにした。
身体は重いし、満足に喋れもしない。なにより本当に溶けてしまったように頭が熱いので、ウルフはとうとう思考を投げ出してしまったのだ。
突きつけた水を彼があまりにも素直に嚥下するものだから、レオンは驚きに目をみはったが、やがて満足そうに口角を上げると、またウルフをもとのように寝かせて本に目を戻した。
寝苦しい熱の中、やっとあと少しで睡魔の胸に飛びこむというところで、レオンが言った。
「ああ、そうそう……これって借りですね」
ニヤ、と決して好感の持てない笑みで。
最悪だ。よりにもよってお前に見つかるなんて。
ウルフは心の中で毒づくと、40度に火照る頬を枕におしつけた。
目が覚めた。
…また同じ天井だ。
のろのろと身を起こしたウルフは、レオンがいない事に気付く。
彼が座っていた椅子には本がおいてあるだけだ。
もう夕方だろうか。
清潔感のある白いカーテンが、西日にゆれていた。
身体の火照りはもうない。
しつこく半分だけ額に貼り付いていたシートを、はがして横にあったゴミ箱に投げる。
くしゃくしゃになったそれは縁にあたってはいることはなかったが、熱が下がってもまだ重い身体を動かす気にはさせなかった。
「ふぅ…」
ため息をついて、ベッドの上で膝をかかえる。
そういえば、風邪なんてひいたのは何年ぶりだったろう。
すくなくともここに来てからは、一度としてないはずだ。
まあ、おかげで人の世話までさせられていたが…。
何年も前に、同じように風邪が流行ったことがあった。
やはり医務室は一杯で、自室で休んでいるという兵の所に薬を持っていってくれないかと勤務医に頼まれたのだ。
その時だ。はじめて一般兵の部屋に入ったのは。
普通は4人で一部屋らしいが、そこは2人部屋だった。
かといって、あまり自由になるようなスペースは無いようだったが。
その兵とは看病がてら他愛もない会話をした。
もう顔も名前も覚えてはいないが、はたしてまだ生きているだろうか。
ぼんやりと古い記憶をなぞりながら、ウルフはベッドから足をおろした。
レオンに許可は得ていないが、とにかくシャワーを浴びたい気分だった。
踏みおろした身体の感触に違和感があったが、それは一日中寝ていたせいだ。ウルフはそう思った。
脱衣所には大きな鏡があった。
まず気付いたのは、その胸のかたまりにだ。
彼はもとから胸板のあるほうだったので、別段気にすることではなかったかもしれない。
だが、その部分に手が触れて、ウルフは眠気が一気に飛んだ。
それが彼の胸部なら、幾度もの戦いの中で鍛え上げられた、ほどよくしまった筋肉があるのでなければならないのだ。
なら、今ウルフの手のひらの中で形を変える柔らかいものは何なのだろう。
着ている黒のTシャツのそこは、いつもよりも張りつめている。
まだ思い通りにならない関節をぎしぎしと動かしながら、Tシャツを脱ぐ。
露わになったのは、紛れもないふたつの乳房と、自分のものとは思えない細い腰だった。
鏡の前でただただ唖然とするウルフは、柄にもなく混乱していた。
しかし、いつまでもこうしているわけにはいかない。
ウルフは、恐る恐るジャージの長ズボンに手をのばした。
最終更新:2008年03月24日 01:32