『最も信頼のおけるメンバー』
それがレオンだ。
奴は俺を裏切らない。その自信がある。その逆も然りだ。
俺も奴を裏切らない。
背を向ければ撃ち殺されるような、そんな世界に居る俺が、唯一、安心して背中を預けられる、そんな男だ。
だから俺は、その日、何と言えば良いだろうか、油断、していたのだ。
「ウルフ、飲みすぎだ」
レオンに肩を貸されて、すこしふらつく足で酒場を出る。
自覚もある。少し、飲みすぎた。レオンに体重を預けながら、自己反省。
仕事続きで久しぶりだっただけに、加減というものを忘れてしまった。
そしてなにより、この男が隣に居た。
酔いつぶれたってコイツなら何とかしてくれるだろう、なんて、そんな考えが無かったとは言い切れない。
確かに少し、甘えた。
「この先に、たしかホテルがあったはずだ。休んでいくか?」
「ああ、悪いな・・・」
クラクラとする頭で返事をしながら、船まで戻るのは、今夜は無理そうだと考えた。
ホテルについた。
質素で、清潔な雰囲気の部屋。俺は即行で、火照る体をベッドに沈める。
レオンは俺をベッドに下ろしてすぐに、グラスを手に取っていた。
「水でも飲むか?」
「オウ、頼む」
ぐったりと、体に力が入らない。ヤバイな、本当に飲みすぎた。
「ウルフ、体を起こせ」
水を持ってきたレオンに言われるが、ウルフはゆるく首を振った。
「悪ィ、起き上がれねぇ」
ウルフの様子に、レオンは苦く笑う。
「大悪党が形無しだな」
「いいじゃねぇか、誰も見てねぇ」
「私がいるぞ?」
「いいじゃねぇか、」
オマエなら気にしねぇ。
と、そう言おうとしたウルフだが、叶わなかった。
突然に、口を塞がれた。
目の前にはレオンの顔があって、
そして喉に流れ込んでくるのは冷たい水だ。
ゴクリ、と、喉を鳴らして、口腔に注がれた水分を吸収するが。
「レオンテメェ、何しやがる」
殺気を込めた瞳で睨み上げるが、俺の上にかぶさるレオンは、動じもしない。
「水を飲ませてやっただけだ」
「なら、さっさと俺様の上からどけ!」
乗っかったままのレオンを蹴り落とそうとするが、なにせ酒に酔った体だ。
力ない蹴りはあっさりと掴まれる。
「フン・・・なにを慌てている」
掴まれた足を、大きく、開かれた。
「な・・・!?」
驚いて見上げると、興奮に赤くなったレオンの目が俺を見下ろしている。
「ヤらせろ」
視線を合わせたまま、長い舌で首を舐め上げられて、恐怖にゾクゾクと背筋が痺れた。
「ななななに突然サカってんだレオン!!!」
「オマエは無防備すぎるんだ。どんな目で自分が見られているか少しは考えろ」
レオンの熱が足に当たっている。
直接的な興奮の伝わりに、ウルフは上へずり上がって逃げようとしたが、強い力で引き戻された。
「これからは私のような男の前で、酔いつぶれたりせん事だ」
いとも簡単にベルトが抜き取られ、下肢を暴かれる。
「今日のところは諦めるんだな」
冗談じゃない、奴は本気だ。
「諦められるか!早く俺の上からどきやがれってんだ!!」
「フン、聞けんな」
「テ、テメェ、リーダーに逆らうとはイイ度胸・・・ッ」
レオンの指が、むき出しのウルフのものを捕らえた。
いきなりの刺激に、ビクンと体がはねる。そういえば、最近は仕事ばかりでこういうことをするのも久しぶりなのだ。刺激が強く感じる。
「やめろ・・・!!」
そのまま、絞り込むように揉みしだく。レオンの指の動きは巧みだった。すぐに、おいたてられる。
「どうしてだ。気持ち良いだろう?」
「く・・・ッ」
先走りがレオンの指を濡らす。明らかに感じている様子であった。
先端を指の腹でグリグリと刺激すると、その度にビクリと身体がのたうつ。
ウルフはレオンの手を引き離そうともがくのだが、抵抗は抑え込まれ、さらに愛撫を激しいものに変えられる。
「・・・やめろ・・・!!」
荒く息を吐くように、ウルフはそう言う。それに限界を感じ取って、レオンは笑った。
「イきそうか」
「誰が・・・クソッ!」
「なんだ、まだ余裕か」
敏感な先端を執拗にいじられて、腰が震える。やめろ。限界だ。
ウルフは衝撃に備えて固く目を閉じる。
しかし、そこでレオンは攻める手を止めた。
「あ・・・?」
不審に思って目を開けると、俺の左右の脚を押し広げたレオンが、下肢に居る。
「大人しくしていろ」
言うが早いか、レオンの長い舌が、俺の・・・有り得ないところに進入してきた。
「ひっ・・・!?て、テメ、なにシテやがる!!!」
開かれたことのないそこを開かされて、異物感にウルフは足を閉じようとする。
とたん、グリっと内部をえぐるように舌で押されて、腰がはねた。
「!?」
背筋に電撃が走ったような感覚に、ウルフは目を瞬かせる。
「気持ち良いだろう、男なら誰でも感じる。」
再度その場所を突かれて、それが快楽だったのだとウルフは改めて知らされる。
ふと下肢を見ると、腹に白濁が放たれていて、自分がイってしまっているのが分かった。
「感度が良いな」
レオンの言葉に、顔がいっきに熱くなった。あんな程度でイってしまった自分が恥ずかしすぎる。
「レオン、テメェ、いい加減に・・・ッ」
「これなら、良さそうだ」
レオンはそういうと、今まで舌で攻めていたその部分に、指をズブリと入れた。
「痛ッ!!!」
「すぐ良くなる」
前立腺の部分を、指の腹で円を書くようになぞる。ゆるい刺激だが、快楽を与えるには十分な刺激。
「やめろ・・・・・」
ハラに力が入らずに、抵抗の言葉は力なく情けない響きにしかならない。
「オマエが悪いのだ。私の気を知りもしないで。私が何度我慢したと思っているのだ。」
「んなこと知るか・・・ッテメェ、言わなかったじゃねぇか・・・!」
「言えるものか。こんなことを。」
増やした指で、内壁をゆっくりと広げる。
狭い穴が無理に広げられる感覚に、ウルフは唇を噛んで耐えた。
「言ったところで、お前は冗談にしか取らないだろうしな」
感じるところばかりを狙って突き上げられ、下肢が痺れたように動かない。
連続する快感に、また熱を持ち始めたウルフのものが、勃ち上がり始めている。
「・・・いつからだ」
ウルフの質問を聞き取って、レオンは動きを一度止めた。
見下ろせば、信じられないような、この行為が嘘であって欲しいと、そう望んでいるウルフの表情が見て取れる。
ウルフには、悪いが。
「最初から・・・」
広げた内壁を指でぐるりと辿る。途中、良いところに掠ったのだろう。ウルフのものから、トロリと白濁が垂れた。腹に、落ちる。
「——オマエを抱きたかった」
悪いが、これは冗談でも遊びでもないのだ。
最終更新:2008年03月24日 01:56