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小ネタ フォックス

もったいないから投下。

「きゃぁああー!!」
クリスタルの甲高い声がした。
それは彼女の部屋の方からだった。
「クリスタル!?」
「なんだ?」
フォックスはその声にピクッと耳を立て
すかさず自分の部屋から出た。
フォックスが駆けて行ったと同時に机の上の書類がバサバサと落ちる。
ファルコは何が起こったか分からないという顔でぽかんとしていた。
「お、おい・・・」
「片付けておいてくれ!」
フォックスはそれだけ言ってクリスタルの部屋へ向かった。
どうせゴキブリか何かだろうとファルコはため息をついて床に落ちた書類を手に取った。

「クリスタル!どうした!?」
フォックスがクリスタルの部屋に着くとクリスタルは壁にへばりついてフルフルと震えていた。
彼女の目線は床に釘付けだ。正確に言うとベットの下あたりの。
「フォックスぅ~・・・」
彼女らしくない力の抜けたような声で呼ばれた。
やはりゴキブリか・・・
「クリスタル、バル〇ンは焚いた?」
ふぅ、と安堵の表情をしてフォックスはクリスタルに話しかける。
パンサーとか来てなくてよかった。
クリスタルがさらわれなくてよかった。
フォックスがそう思った時だった。
ブヴ・・ヴ・・・
ベットの下から羽音のようなものが聞こえた。
「フォックス!お願いよ。それ捕まえて!!」
「え?ああ・・・・・・うん。」
実はフォックスもゴキブリは好きではなかった。
クリスタルが瞳に涙をためてお願いしてきているのだから断るわけにはいかない。
だが虫取り網もハエタタキも常備していないわけだから当然素手で捕まえることになる。
がんばれ!!俺がんばれ!!
フォックスはギュッと目をつむりベットの下に手を伸ばした。
「がんばって!フォックス。」
クリスタルはずっと後ろの方でお願いのポーズのまま不安そうに見ている。
がさがさと手を動かしていると何かゴキブリにしてはでかいものにあたった。
一瞬びくりとしたがおそるおそるそれをつかんでベットの下から引きずり出した。
「なんだこれは?」
フォックスはその生き物を見て首をかしげた。
「どう見てもバイ〇です本当にあり(ry」
フォックスの手の中でそれはヴーヴーと羽音を立てていた。
その反応を見てクリスタルは動揺する。
「あ・・・あのっなぜか私の部屋にあったの。なんかデスクの中にあって・・・いきなり暴れだしたの。」
「これが?」
「き、きっとパンサーの仕業ね。私のいない間に何か細工をしたのよきっと!」
「へー。」
「えっ!?いや、通販で買ったんだけど不良品みたいで・・・」
クリスタルはもじもじそわそわしている。
フォックスはというと少しショックが強すぎたようで遠くを見つめていた。
俺はクリスタルにとって足りないキツネなんだな・・・・
気まずい雰囲気の中ヴーヴーという音だけが響く。

210 名前: 名無しさん@ピンキー  Mail: sage 投稿日: 2008/08/24(日) 12:37:19 ID: VAJ/1iYw
先に口を開いたのはクリスタルだった。
「ごめんなさい。でも、フォックスの方がす・・
ヴー!ヴー!
クリスタルが言葉を言い終える前にフォックスの持っていたなんかやばいブーブーが激しく動き始めた。
「!?。フォックスごめんなさい私悪かったわだからそういうプレイはまだっ、お仕置きプレイはまだ私たちには早いわ!」
クリスタルは焦って早口なった。
なんだかわけのわからないことまで口走る。
「いつも夫ははやさしいですがたまに鬼畜プレイになりますなんてのは嫌なのよー!好きだけど・・・。」
「違うよこれ勝手に動いてる!」
「え?」
「もう電源はオフにしてあるんだ。なのにどうして!?」
フォックスの手から落ち膝の上で魚のように跳ねているブーブー。
「フォックス、それがさっき私の胸にいきなり飛んできて・・・それであたし悲鳴上げたの。」
クリスタルがそっとフォックスに触れて言った。
「まるで胸を狙って飛んできたみたいだったわ。」
「うーん・・・。」
フォックスがまじまじとブーブーを見るとブーブーはフォックスの顔面めがけて飛んできた。
ゴッ
「痛!うわっ!」
いきなりの衝撃で後ろに倒れるフォックス。
フォックスのおでこに激しくぶつかりそのまま襟の所からするりと服の中にブーブーが入ってしまった。
「フォックス!大丈夫!?」
服の中でそれは暴れていた。
ヴーヴーと唸りながら何かを探すように。
「平気・・・上半身な分まだ平気。」
「こんなこと普通のバイ〇には起こり得ないわ。もしかしてアパロイドが関係してる?」
クリスタルは顎に手を当てんーと考えていた。
「そうかもしれな、いっ。早く、とりあえずこれを・・・っ」
「そ、そうね、まずこれをでもどうやって・・・フォックスそのまま動けるかしら?」
「このまま!?」
「あなたの服の中なら逃げないし。壊さずに調査できるんじゃないかしら?」
「そ、そうだねクリスタル。っあ!」
「あ?」
「・・・ああ、何でもないよ。」
クリスタルに手を取ってもらい立ち上がるとブーブーはフォックスのズボンの中にするりと入ってしまった。まだヴーヴー言ってる。やばい。これは完全に的を得てる。
くそっ!
フォックスは平常心を装いながらもふらふらと廊下に出た。

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最終更新:2009年01月26日 19:45