ハッと目が覚めると同時に男は困惑した。
見知らぬ部屋のベッドの上で、男は後ろ手に縛られており、下半身はパンツ一丁にされている。
コツコツコツ。
足音と共に別の男がドアのほうから姿を見せる。
「…レオン?」
この状況にわけがわからぬウルフは、仰向けのまま部屋をキョロキョロと見回す。
全く見覚えのない部屋に更に困惑の表情を浮かべるウルフ。
レオンはそんな彼を冷たい目で見降ろしながらも、その顔はどこか楽しげだった。
気まずい無言の空気を先に砕いたのはウルフだった。
「おい、何がどうなってんだ?」
「………」
だが、レオンは答えない。
ただ真っ直ぐにウルフの一点を見つめている。
その視線の先に何を見ているか気付いたウルフは、牙をむき出しにした恐ろしい表情で彼を睨みつけた。
「てめえ…ふざけんなよ……」
ドスの効いた低い声が部屋に響く。
だが、その視線が外れることはなく、この状況でなお強がるウルフにレオンの表情は一変した。
「?!」
ベッドに乗り上がってきたレオンに反射的に寝たまま蹴りを放つ。
一発目の右足は顔面に思いきり音をたてて当たったが、二発目の左足は腕でガードされ押さえつけられてしまった。
顔面を蹴られ鼻血をたらしながらもレオンは顔を近づけてくる。
ジタバタと右足だけで暴れるも時間の無駄だった。
彼は手で両足をおさえつけ、そのままヒザの上に座る姿勢に移行した。
ウルフは全力で足を動かそうと体を大きくねじったがレオンは微動だにしない。
「くっ、クソがっ!!」
両足の自由を奪われ、両手も縛れたままのウルフにとうとう焦りの表情が浮かんだ。
だが、ウルフの心はまだ折れていない。
それ以上近づこうものなら噛みちぎってやる…そんな強い目で睨みつけた。
こんな緊迫した場面の中、唐突にレオンはピシッとデコピンをするように指を弾いた。
ボクサーパンツの中にきつそうにしまわれている、男なら誰しも持つ盛りを目掛けて。
弾かれると同時にウルフは、自身の中で煮えたぎる怒りや不安とは別のモノが全身を素早く駆け抜けるのを感じた。
そこから何分たったのか、ピシピシと間をあけて弱く弱く弾かれ続けた。
「や、やめろ」
この言葉も何回言ったのだろう、言うたびに声のトーンが落ちいていっている。
少しづつ盛り上がるパンツの膨らみは、撫でてやると返事をするようにピクピクと動くようにもなっていった。
いままで無言だったレオンがフッと小さく吹き出した。
すると、その指はパンツの上からウルフの肉棒を軽くつまみ上げる。
「…っぅ…ぅ…」
押し殺したような声を漏らし始めるウルフの反応を楽しむようにレオンは続ける。
今度は手のひら全体で包むようにそっと握ってやった。
「…あっ…う…あぁ…」
いつのまにか膨張する股間はレオンの手のひら一杯になっていた。
最初の威勢はどこへやら、男らしからぬ情けない声を漏らすウルフ。
今、この部屋で小さな情けない声を上げている男が、あのスターウルフのリーダーだと誰が分かるだろうか。
悔しそうに、だが どこか快感そうにも見える顔を眺めると初めてレオンが声を上げた。
「握っただけでこうまで反応するなんてな…想像以上だよ、お前は」
小さく吐息を漏らし悲しそうに見つめてくるウルフに更に言葉を続ける。
「…フェラって知ってるか?」
おもむろにパンツに手を掛けるレオン。
抵抗するだけ無駄と分かってかウルフはされるがままであった。
握っただけでこうまでなる…そんな彼のモノを口に入れたらどうなるか楽しみで仕方がなかった。
その狂喜じみた彼の顔は…そう、子供が新しいオモチャを手に入れたときの顔に似ている……。
最終更新:2009年01月26日 19:56