帰ってきたら、いつの間にか陵辱待ちの雰囲気になっていた……な、何を言っているのか(ry
とりあえず、書けたから投稿してみる。初投稿につき、出来が悪いのはご勘弁を。
あと注意。
- フォックスがどこまでも不幸
- 痛くはないけど、軽度のSM表現あり
- フォックスがやっぱり不幸
スターフォックス。ライラット系で名の知れた雇われ遊撃隊。リーダーのフォックス・マクラウドは、かの有名な
ジェームズ・マクラウドの息子であり、父に勝るとも劣らないパイロットの才覚を発露している。スターフォックスとい
うチームも、元々は父から告いだ遺産である。それ以外にも、正義感や容姿、人脈など、現在もなお父の様々な
影響を受けている。
とは言え、良いことばかりではないのだ。特にフォックスが頭を痛めているのが、母艦グレートフォックスの借金。
実に八十年にも及ぶ返済計画は、ハッキリ言って無謀と言わざるを得ない。しかも、返済半ばにして本人の失踪。
これはもう、無責任という形容では足らない。それでも、生真面目で実直な彼は、父の借金を完済するために日
夜吝嗇に励むのである。
今日もこうして、フォックスは返済計画について試算に試算を重ねていた。頭を抱えながら、何度も何度も同じ
計算を行う。勿論、どれだけ願ったところで数字が増えたり減ったりするわけはないのだが、最早それを願わなく
てはならないほどに財政が切羽詰っていた。
「足らない……足らないぃ……!」
ガンガンと机に頭をぶつける。今月の返済、チームメンバーへの給与、兵器の維持費、そして生活費。収入か
らそれらを引くと、マイナスの値になった。電卓を見て、一瞬思いっきり投げつけたくなったフォックスだったが、
それを辛うじて踏み止まって削れるところから削ってみた。削りに削り、不可能ギリギリのラインまで繰り返して…
…そして、今に至る。もう、何処にも引ける要素がなかった。
結論が出た時、一際大きく頭をぶつけるとそれ以降ぴったりと動きを止めてしまった。幽鬼のような不穏な動き
で起き上がったフォックスは、やり場のない焦燥を声に出してみる。
「同情するなら、金をくれぇええええっ!」
「ど、どうしたのフォックス?」
声を聞きつけてやってきたのは、スリッピー・トード。遊撃隊のメカニック担当にして、パイロットでもある。気の優
しい彼は、燃え尽きたように脱力するフォックスに駆け寄っていった。
「ああ、スリッピー……お金がね……足らないんだ……」
「それはいつものことじゃないか……何を今更」
「そういうレベルじゃないんだよ! 今月、依頼が全く無かったじゃないか! その結果がこれ!」
勢い良く叩きつけられた紙片は、先ほどまでの演算の結果である。スリッピーはそれを手に取り、マジマジと眺
めてみた。一言で表せば、悲惨そのもの。下手したら、赤字の一歩手前である。辛うじて踏み止まっているもの
の、ここから各費用を出せるかと言われれば……まず無理だった。スリッピーにも合点がいく。
「確かに、これはねぇ……。うん……僕はメカの開発で稼ぐから、今月のお給料は減らしてもいいよ?」
「スリッピー……! ありがとぉおお……!」
フォックスの目には、カエルが神様にも見えた。財布には常に金の蛙を入れている信心深い狐である。ちなみ
にこれはビルからの貰い物。
と、そこであることを思いついた。メカニックの仕事というのは、それほどまでに給金がいいのか? お金に意地
汚い……環境のせいでそうならざるを得なかったフォックスは、気になって尋ねてみた。
「そうだね。僕なんかは、月にこのくらいかな?」
さらさらっと紙に書いて渡された金額は、実際かなり高額だった。スターフォックスの収入と合わせれば、返済
計画を十年は前倒しに出来そうなくらいには。そうとも知らずにいたフォックスは、当然スリッピーに迫る。
「俺でもメカニック出来る!? どうなの!?」
「フォックス……目が血走ってるよ……! んとぉ……流石にそれは無理かなぁ……」
アーウィンの整備が出来る、という程度では役に立たないらしい。それもそうかと、フォックスは納得してしまった。
落ち込みはするものの、仕方の無いことだ。小さくため息を漏らして、スリッピーにお礼を言った。
「ありがと……そうだよなぁ……。ああ……でも金が……!」
スリッピーの給金が前伸ばしになっても、それでもなお足りない。スターフォックスの財政は、それほどまでに不
景気だった。この様子を見れば、オイルショックも真っ青である。
そんな悲壮感溢れるフォックスをついつい見かねたスリッピーは、一つ提案をしてみることにした。
「ねぇ……モニター、やってみる?」
「……モニターって?」
「うん、新商品のモニター。僕の開発したマシンが企業に採用されてね。そのモニターを募集してるんだ。多分、
それくらいの口利きは出来るし……フォックスの粗食一ヶ月分のお金くらいにはなるかも」
「本当か!? 頼む! この通りだ!」
「いや、でもね?」
「どんな仕事でもやるから! どうせ今月は依頼ないから! お願いしますスリッピー様!」
詳しい説明も聞かずに、拝み倒す。チームメンバーにまで土下座する姿は、何だか哀れだ。スリッピーも直視
していられなくて、分かったからと早々に顔を上げさせた。
果たして、フォックスを惨劇が待ち構えているのだが。
モニターとしての応募は、スリッピーの口利きのお陰ですんなり通った。そして本日、お昼過ぎから惑星コーネ
リアの某所にて働くことになっている。フォックスの足取りは軽かった。何せ、これとスリッピーの申し出のお陰で
何とかやり繰り出来そうだからだ。先日の説明で、メカの試験と同時に同社製品の薬品も投与するというのが引っ
かかったものの、提示された金額が全てを忘れさせた。おかげで今月はインスタントラーメン一食で一日を過ご
さずに済むのだから、それだけでフォックスにしてみれば万々歳。スリッピー様様である。
意気揚々とコーネリアのとある都心のビルに向かっていくと、エントランスで説明をしてくれた犬の獣人が待って
いた。先日のスーツ姿ではなく、白衣を羽織っている。何だか科学者風だ。
「フォックスさん、お待ちしておりました」
「こんにちは。ええっと……俺はこれからどうすればいいんでしたっけ?」
「このビルの三階が我々のオフィスとなっております。そちらで機械などの準備が既に済んでおりますので……
フォックスさんは私に着いてきてください」
フォックスは大人しく従い、犬の後ろを歩いた。広々としたエントランスには、同じような白衣に身を包んだ人や、
スーツの人、受付嬢等が行き交っている。案内されるがままにエレベーターに乗って、三階まで行くと、その奥の
部屋に通された。
「こちらで衣類を全て脱いでくださいね。その後にスピーカーから呼び出しがありますから、部屋の奥の扉から
進んでください」
「ええ!? ぜ、全裸ってことですよね? 機械の試験運用モニターって言われてるんですけど……?」
「そうですよ? 確か、説明は致しましたよね?」
「は、はい……」
訝しげに眉根を寄せられた。お金にすっかり気を取られて忘れていたが、確かにそんなことを言われたような
気がしないでもない。非があるのはこちらだ。誠実な彼は、はなはだ申し訳ない気持ちで一杯になった。だから、
再説明を受けることもせずに追従してしまったのだ。全く損な性分である。というか、これから実際に損する。
衣類を脱ぎ捨て、部屋で待機すること数分。自分の名前が呼ばれた。指示に従って、その姿のままで奥の扉を
潜った。そこはテレビで見る手術室のような部屋だった。中央にあるのが、診察台ではないことくらいの違いで。
「フォックス・マクラウドさん。事前の書類審査によると、健康状態は至って良好。これといった持病もなし」
「今回はテストモニターとして、開発協力者のスリッピーさんからの推薦で参加。以上です」
先ほどの犬と同じ白衣を着た者が、沢山。その間で会話が交わされている。その者たちが、会話の終了ととも
に一斉にこちらに向き直った。何とも言えない圧力が、フォックスを襲う。じろじろ観察されているようで、酷く居心
地が悪かった。両手で股間を覆って、おずおずと進み出る。沈黙と視線が辛くてしょうがないので、乾き始めた
口を開いて、尋ねてみることした。
「お、俺はどうすればいいんでしたっけ……?」
「そのまま、こちらに横になってください」
すっと指差されたのは、レントゲンを撮られる時に乗る台に似ている寝台。金属製で、触れてみるとひやりと冷
たかった。そのまま台の上に仰向けに寝転がると、真っ白な天井が視界一杯に広がる。どきどきと心臓が激しく
高鳴り、緊張を訴えていた。
「両手足を広げていただけますか?」
「……あ、はい……」
股間が丸出しになって恥ずかしいのではないか、等という気遣いは彼らにないらしい。仕事を請け負った以上、
自分に拒否権などないのだし……と言い聞かせて、ゆっくりと手を離した。その間に、こっそりと尻尾で股間を隠
しておくのも忘れない。
すると、周りの研究者たちが動き出した。大の字に広がった体を、結束バンドで固定していく。いくら歴戦の勇
士だって、こんなことをされれば驚く。そして恐怖する。
「え、ちょっと……!」
「尻尾も固定させていただきますので」 間髪いれず、尻尾をも剥ぎ取られて台に縛り付けられる。その場にいる全員の前に、一物が晒されてしまった。
彼女どころか、友人にだってまともに見せたことなんかないのに。体の底から熱が競りあがってきて、フォックスは
あっという間に顔を紅潮させた。か細く消え入りそうな声で、抗議しようと焦る。
「あ、あのぉ……こ、これって……」
「では、実験を始めます」
聞こえていないかのように、男達は機械を作動させた。寝台が動き出し、足の方が斜めに傾いていく。急なモー
ター音に驚いている隙に、フォックスの裸体が誰にも見えるようになってしまった。もう声も出せないほどに羞恥
心が湧きあがって、耳を情けなく伏せてしまう。何なんだ、一体どんな実験だっていうんだ。今更ながら、フォック
スは説明を聞き流したことを後悔していた。
「まず、段階A作動。徐々に移行していきます」
脇に立つ誰かがさらりと言ってのけた。すると、寝台の下からロボットアームが大量に現れる。それが、フォック
スの体を這いずりまわり出した。胸の突起を抓るように引っぱり、股間を扱き、果ては後ろの穴までもを愛撫して
いく。堪らず、声を張り上げた。
「ひぃあっ……! ま、待ってください……! これは何の……!」
「海綿体の膨張、乳頭の硬化を視認。続けて段階Bに移ります」
淡々とした口調で、彼らは記録を録った。慣れた惑星なのに、異星人とでも話している気分だ。彼らはフォック
スの異論も無視して、勝手に実験を進めていく。背筋を冷たいものが伝った。
機械の操作を担当する者は、記録者の指示に従って操作をしていく。怖々それを見つめていたが、複雑な機
械に何かの文字列が並んでいた。フォックスにはまるで理解出来そうもない。そうこうしている内に、アームの指
一本が尻の穴に深く入り込んでいく。下半身に鋭い痛みが走った。
「ぎっ……! いたっ……! と、止めてくださいっ! 痛い! 痛いです!」
「実験対象の意向により、潤滑液の補填。及び、フェーズの遅延」
すると、アームの間接部のあたりから液体が出てきた。どろりとした強い粘性を持つそれは、どうやらローション
のようだった。フォックスにそれを冷静に観察する余裕などない。この実験が、まだまだ続くと宣言されているの
だ。それだけで、泣きたい気分になった。
ロボットアームの指は、穴を抉りながら絶え間なく動いた。拡げるように、奥に進むように、機械的な作業を行っ
ていく。溢れるローションが、ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てた。それがフォックスの羞恥心をますます煽っている
のだが、自分以外の誰も気にしてなどいない。実験はマニュアル通りに、黙々と進んでいった。
「もう、やめてくださいっ! ふぁ……! くふっ……!」
「海綿体の膨張停止。カウパー腺液の流出。完全勃起を確認。続けて、段階Cへ」
ふと気がつけば、自分自身が勃ち上がっていた。機械の手が、休むことなく刺激している。その先端から先走り
が漏れていた。それがアームに滴り、泡立っている。後ろの穴の音と合唱でもしているかのように、粘着質な音を
奏でた。出来ることなら消えてしまいたい程の屈辱に、フォックスは体を小さく震わせた。毛の上からでも分かる
ほどに、顔が赤く染まっている。必死に喘ぎ声を殺しながら、無駄と分かっている制止の声をかける。
「ふぁあっ……! んぅ……! だ、駄目ですって……!」
その時、尻の穴を弄っていたアームが、腸内の一点を突いた。
「ひ、ひぁああああっ!?」
「アームが対象の前立腺を補足。これより段階Dへ進みます」
尻に収まるアームの指の数が増え、より激しくピストン運動を始めた。先ほどの一点を集中攻撃し、フォックスを
虐め抜く。あられもない声をあげて、吼える以外になかった。動物の犬のように舌を突き出して、ぜぇぜぇと荒い
息を繰り返す。口角から、涎が流れ落ちていった。
「くぁんっ!? ぎゃぅううっ!? ひ、いあぁあああっ!?」
「対象の変化を確認。段階Dへの移行を承認します」
新たなアームが出てくる。その手には、注射器が握られていた。快楽に流されているフォックスの腕に、戸惑い
もなく針が突き刺さる。中には、薄黄緑色の液体が入っていた。
「な、なにぉおっ!? も、やだぁあああっ! とめてっ! とめてぇええっ!」
「静脈注射完了。効果の発生まで、およそ六十秒。対象の感度良好につき、実験続行します」
「いやだぁあああっ!」
薬の効果はすぐに発露した。羞恥とは違う感覚で全身が熱く火照り、より敏感に刺激を受諾する。それによっ
てフォックスの声は高く上ずり、一層情けない顔で嬌声をあげていた。涎と鼻水、涙でぐちゃぐちゃに汚れている
姿は、淫らという他ない。尻への責めで興奮しきった、いやらしい雌犬そのものだった。
フォックスは快楽の海に溺れてしまった。何人もの男に囲まれ、記録を録られ、異常な状況下にあることも忘れ
てしまいそうになる。まともに考えることが出来ず、鋭敏になった神経が貪欲に刺激を欲する。もう本当に、狂って
しまいそうだ。それでもなお、射精していない。とっくに臨界点は突破しているのだが、意地悪くアームが根元を
強く押さえ込んでいるがために出来ないのだ。苦悶の表情で、フォックスは泣き喚いた。
「ふっ……! ひゃぁあっ!? やめ……! 許して……!」
出したい、と懇願するまでに、そこまで時間は要らなそうだった。
「ひぃんっ!? きゅぅううっ! はっ……!」
「では、段階Eへ移行」
しかしその短い時間も置かず、男たちは動く。もともと彼らは、フォックスを苦しめるのが目的なわけではない。
機械の動作をすべて行ってみて、異常がないことを確かめればいいだけ。だから、さっさと最後の動作に移った。
フォックスの両足の間から、アームが上ってきた。その手に握られた細い金属製の棒が、一物の小さな穴を狙う。
嫌な風景が頭を過ぎり、目を見開いたフォックスは跳ね上がった。
「い、いやだぁああっ! 助けっ! 助けてっ!」
実際その予想は的中しているのだが……無情にも、決行される。機械の操作手がキーを押し込むと、棒がゆっ
くりと動き出した。鈴口から、奥へ奥へと入り込む。神経感度を増幅されているので、痛みも一際だった。
「いぎっ! いぎゃあああああああああっ!?」
尿道を傷つけないようにしているものの、触れるだけでも壮絶な雄叫びを上げる。なのに、ずっぽりと奥まで収
まった棒が、くるくると回転する。そしてまたゆっくりと戻っては、奥まで入れられる。回転する。戻る。入る。繰り返
し繰り返し、執拗なまでに。先ほどまでの快楽など何処かに忘れたように、フォックスは苦しむ。
「痛い痛い痛いっ! もうやだぁああっ! ひぃいいいいいっ!」
「続けて段階を進めます」
「ごめんなさいっ! もう勘弁してぇええっ!」
フォックスの声は虚しく響いた。結局、誰も聞いてなどいない。フォックスは体をびくりと竦ませた。尻の指が抜
かれたかと思った刹那、何か硬いものをあてがわれたのだ。痛みを堪えながら恐る恐る見てみれば、太い男性
器のようなものが押し付けられている。バイブだとすぐに分かった。
「いやだぁあああっ! 離せっ! 離せぇええっ!」
馴らした穴に、ずぶずぶと飲み込まれていく。それによる痛みこそないものの、目の前がチカチカするほどの衝
撃が走った。指で圧迫されるより、よっぽど快楽が強い。丁度尿道への刺激にも慣れだしていた頃、寸止めされ
ていたこともあって、急激に激しい射精感が沸き起こってくる。
「ひやぁああああっ! 出ちゃうっ! 出ちゃうううっ!」
「射精感の申請。許可」
「うあああああっ! 出るぅううっ!」
びゅくびゅくと、白濁が溢れ出す。尿道の棒を伝い、白い獣毛を汚して、大量に噴き出した。小刻みに震えな
がら、フォックスは欲望を吐き出していく。どろどろとした精液が、雄の強い芳香を発した。フォックスは射精の余
韻でとろりと溶けてしまいそうな顔をしている。その耳に、無機質な声が響いた。
「ひ……ぁあ……! う……!」
「では、次の段階へ進みます」
「ま……って……! 無理……も、無理だから……!」
再びアームが動き出す。尻の穴のバイブも、ピストン運動を再開した。尿道の棒も、白く染まったまま鈴口へ進
入していく。
現実とは非情である。フォックスは途中で意識を失うのだが、実験は段階Nまであったとか。
「それでは、報酬は振り込んでおきますので」
「……はい……」
ぐったりと疲れ切ったフォックスが解放されたのは、実に一時間の後。何か言う気力もなかった。さっさと帰りた
かった。帰って、寝てしまいたかった。
実に五回にも及ぶ射精。寸止め。そして苦痛。頭が真っ白になるほど、フォックスは責め抜かれた。しかも、そ
れを全て記録と観察されていたというのだから堪らない。恥辱と疲労で、今すぐにでも倒れそうだ。詳しい話も聞
けず、早々に忌まわしいビルを後にする。
ふらふらと危ない足取りで出て行くときに、エントランスで見た社名で全てに納得がいってしまった。アダルトグッ
ズの大手会社。フォックスだって、健康な成人だからそれくらい興味はある。そこの商品に、何度かお世話になっ
たこともある。おそらく、今回の機械は大掛かりなSMグッズか何かなのだろう。今回の疑問は解消した。と同時
に、怒りが後悔に変わった。スリッピーも、科学者達も悪くない。適当に聞き流した自分が悪かったのだと、理解
した。へなへなと座り込みそうになるほど、脱力してしまった。
この日フォックスは、人の話はちゃんと聴いておくべきだと深く心に刻み込んだ。
後日。フォックスが忌まわしき記憶を忘れようとしている頃。
「……で防衛戦になったが、何とか振り切ってきた。少し荒くブーストを使って、負荷を掛けたからな。あとでスリッ
ピーに見てもらった方がいいと思うぜ。そっちはやっとく」
「了解。任務ご苦労様」
ファルコが仕事を終えて、帰ってきた。その報告を受けている最中のこと。フォックスは所在無さげに入り口で
立っているスリッピーを見つけた。
「どうした? スリッピー。話は終わったから、何かあるなら言ってくれ」
「いや、あのね……うーん、後ででいいや……」
妙に歯切れが悪い。様子が変だった。その手に何か持っているのを、目ざとく見つけたファルコが奪い取る。ス
リッピーが慌てて取り戻そうとしたが、ファルコの方が体術に長けていた。からかうように、奪い取ったデータディ
スクを弄んでいる。フォックスはその様子を眺めて、ファルコを軽く叱咤する。
「おいファルコ。悪戯するなよ」
「何のディスクだ? ん?」
「い、いや……いいから! 返してよ! それはフォックスに渡すんだって!」
「いーじゃねぇかよ……ほいっと」
ファルコは手元の携帯端末に、ディスクを入れて再生した。モニターに何か映し出される。フォックスは隣に行っ
て、何のデータだか確認しようとした。その途端、悲鳴が響く。
『ひぃいいいいっ!』
「え?」
「ああん?」
「あちゃぁ……」
スリッピーが渡そうとしたそれは、モニター参加したときのデータである。宣伝用に、一部を切り貼りしたものだ。
本人と分からないように音声や映像の加工は施されているものの、見る人が見ればすぐに分かる。当然、この場
にいる全員がフォックスの痴態だと分かった。
「フォックス……お前、こういう趣味が……」
「ち、ちちちち違うぞファルコ! それはなぁ!」
「じゃあ今夜付き合ってもらうか……長期任務で溜まってんだよ俺。なぁ、淫乱狐?」
「な、何でそういう話になるんだ! おかしいだろ! 大体それは……」
「問答無用だぜ? それともクリスタルあたりに渡してやろうか?」
「ファルコ、お前っ!」
「で、どうするよ? 大人しく抱かれるか? それとも彼女にバラしてほしいか?」
あまりにも一方的な強請りに喧々囂々の議論が巻き起こったのだが、スリッピーがそこに一石を投じる。
「待ってよ! 僕はそれのために来たんじゃなくって!」
「あぁん!? 何だよさっさと言え?」
「そうだ! 俺だってこいつを一発殴らないと気がすまない!」
「いや、あのねフォックス……これ、既に宣伝用に使われちゃってるんだけどさ……これが大好評で、改良版の
モニターとして参加して欲しいって要望が来てて……あと、ゲイ雑誌とビデオからもお呼びがかかってるって…
…あの会社から連絡があってさぁ……」
「ク……ハハハハ! こりゃ傑作だな! フォックス、やっぱしそうなんだって!」
「……だ」
「あん? 何だって? やっと大人しく付き合う気になったか?」
「みんな、だいっきらいだぁあああああっ! うわぁああああんっ!」
「おわっ!? ブラスターはやばいっての!」
「フ、フォックスゥッ! 落ち着いてよ!」
「うるさいうるさいうるさいっ! もうみんな出てけぇええええっ!」
以上です。長々と失礼しました。
文才が皆無なせいで、全く萌えないぜ……orz
もう少しエロシーンを書く技術が欲しい……!
最終更新:2009年09月15日 01:33