助動詞

 助動詞は語幹部分と語尾部分に分かれる。語幹部分でモダリティを、語尾部分でアスペクト・テンス・ヴォイスを表わす。
 文中での位置は繋辞ないし動詞標識の直前である。それらは助動詞が直前に入る事に伴い形式変化する。

  例)Ja pov-wav ve woh.
    私 可能-終止相/過去時制/能動態 自動詞直説法 飛行
    私は飛ぶ事が出来た。

 “l,m,n,q,r,w,y”のいずれかで始まる助動詞語幹には語尾が必須であるが、それ以外の文字で始まるものであれば語尾を伴わずに文中に置いても構わない。また、語尾部分のみを単独で助動詞として置く事も出来る。


  • モダリティ …… 語幹部分


  • アスペクト …… 語尾部分、左のC
  l-  将然相
  m-  開始相
  n-  経過相
  q-  完了相
  r-  影響相
  w-  終止相
  y-  不定相
 相情報はあえて非表示とする事も可能である。その場合、語幹に続ける際にはこれらの子音字の代わりに“ ’ ”を入れる(語尾部分のみを助動詞として用いる際には必要無い)。

 終止相は、開始相~完了相を一まとまりとして扱う相である。
 不定相は、将然相~影響相のどれかである事を示す相である。


  • テンス …… 語尾部分、V
 -a-  過去時制
 -e-  半過去時制
 -i-  現在時制
 -o-  半未来時制
 -u-  未来時制
 半過去時制、半未来時制の示す意味は動詞類型によって異なる。単位動詞であれば『現在の直前/現在の直後』であり、状態動詞であれば『過去から現在にかけて/現在から未来にかけて』である。


  • ヴォイス …… 語尾部分、右のC
 -f   受動態
 -h   使役受動態
 -s   相互態
 -þ   使役能動態
 -v   能動態
 但し、ヴォイスを示す子音は音の繋がり具合などによりf→k, h→t, s→c, þ→z, v→pと変化する場合がある。




最終更新:2009年11月29日 03:44