歴史性(Geschichtlichkeit):現存在たる限りの現存在の「経歴」(Geschehen)の存在構成のこと
現存在は、あからさまにそうしているかどうかは別として、自己の過去を存在しているのである。
現存在が自分の過去を存在するというとき、この存在は現存在に固有の存在様相の意味で言われる。その都度現存在の将来の方から経歴する。現存在はこの解釈に基づいて自己を了解する。
歴史性の解釈
通俗的主張:「現存在の歴史性は現存在に発見される」
ハイデガーの主張:「現存在の歴史性は現存在に前提されている」
→つまり発見された歴史性はそもそも現象学的歴史性ではない
歴史性の解釈2
現存在の歴史性は日常的存在様態にあるとき、自己の「伝統」にもたれかかる場合がある。
この「伝統」は今まで現象学的に準備されていないから通俗的な歴史性である。もたれかかるばあいは、それを精査せずに用いることになる。
歴史の解体
存在問題を手引きとして、古代的存在論の伝承的形態を解体する必要がある。
これを解体作業(Destruktion)という。
カントの時間論
時節性について指摘している(哲学史上唯一)
しかしデカルトの存在論を論究せぬままに使っているため時節性との関連が得られなかった
デカルトの存在論
それまでの存在論を放置したまま用いたため、
「思惟するもの」《res cogitans》という「確実知」に走ってしまった。
中世的存在者ens
デカルトの存在者は中世的存在論を転用し存在者(ens)として規定される、
ensは被造物(ens creatum)とされ、ens infinitum(無限なる存在者)神はens increatum(非=被造物)とされる。
古代存在論
古代において存在の意味はπαρονσια(臨在)ないしはονσια(現在)として考えられていた。
存在者はその存在に置いて臨在性(Anwesenheit)として捕らえられている。
最終更新:2011年07月26日 21:18