光速で吹っ飛んでいった一瞬がお前の背後に抱き合っていたのだ
おまえは目をはなすというのか
すさまじき葉きれの脈はぜる夜を
おまえは目をはなすというのか
乾いたとんぼがひたひたと砂運ぶそのひとつぶを
せかいは
いっしゅんに
つよく
むすびついてしまった
おまえのあいするひとびとのように
静粛に
くちづけあったのだ
鳥を雲を歌を愛を
おまえのまえを通り過ぎるいっさいのけものたちにもまれて死ぬと
ふるびてしまったことばをにぎっても
まばたきの隙に
それらは
影もなくとけあってしまったよ
最終更新:2012年06月12日 20:39