「昼休み」
Author:ID:icopYLR9(2代目スレ>>150)
150 :「昼休み」:2008/10/09(木) 10:04:13 ID:icopYLR9
「…こういう怪文書って、どういう奴が造るんでしょうね…」
慌ただしい昼休み、城誠一は上司である三嶽マテリアル情報チームリーダーの筑波に言った。
「ヤクザ爆殺に臓器強盗。 病んでるねぇ…」
愛妻弁当を頬張りつつ、呑気な声で筑波が答える。
「『ライン』なんて書いてる所をみると関係者じゃないな。そういや、おまえ群馬工場でライン管理やってたっけ。」
「…『咥えタバコ』とかね。…あーあ。喫煙所まで、どんだけ歩かなきゃいけないと思ってるんだ。
「ま、重要度は低い案件と。岬くんメシから戻ったら、処理して貰おう。それより、明日高小の社会見学だ。」
「…娘、くるんですよ。用度から児童用ヘルメット百二十個…と。
齢六十を数える初号煙突は、今日もモクモクと高杜の空に、のんびりと白い煙を吐き出していた。
最終更新:2008年10月17日 01:21