概要

紅 カオル(スカーレット)+エビゾウ(ロケット商会)

始祖の時代より蘇った紅 カオル。
歌舞伎界の若きプリンスことエビゾウ。
推定年収2億DP以上のまさに国宝級タッグ

エピソード


魔人TAGトーナメント、開催――
その報を聞き、六本木を放浪する一人の男。エビゾウ!

「ククク・・・どいつもこいつも年収1億未満のザコばかり・・・
 年収2億越えの俺に勝てるはずがねえ! 麻央!!」

エビゾウは己の力を、他の魔人を圧倒する絶対的な年収を確信していた。
なにより、自分は人間国宝――いや、いまや魔人国宝なのだ。
誰も俺には勝てない。麻央!俺は無敵だ!

しかし、この戦い、戦列に参加するにはタッグの片割れが必須。
伊藤英明は仕事があるので誘うことはできない。
だいいち、あの程度の年収でこの俺の相棒が務まるものか?

考え抜いた果てにエビゾウが出した結論、それはヘッドハンティングである。

欲望渦巻く六本木地獄城で、タッグを見つけ出すのだ。
最近、この界隈に謎の7人のサムライが現れ、六本木の主を破滅させたという。
その名を『エグザムライ』――面白い。
この俺の相棒にふさわしい男がいるかどうか、確かめてやる。麻央!

エビゾウはにやりと微笑み、とあるバーのドアを開けた。

タッグ相手を探すテストは、「いつものやつ」にしようと決めている。
テキーラを灰皿に注ぎ、相手に差し出す。
これで俺を攻撃してみせろという挑発。
魔人国宝の俺を倒せる、骨のあるやつがいるのか。麻央!
エビゾウは、カウンターに座る一人の少年の肩をたたいた。

「きみ、年収いくら?」

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3分後、そこには顔面のあちこちを骨折し、土下座をするエビゾウの姿があった。

「強いな、あんた… 名前、なんて言うんだい?」
ボコボコにされながらも、決してふてぶてしさを失わないエビゾウ。
相手は、いままで自分をボコボコにしていたとは思えないほど超然と、
また、どこか茫洋とした表情で答える――

「紅カオル」

その男は、エビゾウの頭を踏みつけながら答えた。

「そう呼ばれていた気がする――誰か、ぼくのことを知らないか?」

これが謎の少年と、市川海老蔵との最初の出会いであった。
最終更新:2010年12月19日 14:55