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第5話 最強の使い魔!?

光子さんに魔術刻印を移してもらいました。体の奥底から力という力が湧いてくるのが分かります。

「実、気分はどうですか」

「自分が自分じゃないみたいです……すごく力が強くて制御が利きません……」

今にでもどうにかなってしまいそうなくらい、体は熱からは熱を発し、内側では波打つ魔力。今までに経験したことのない苦痛とも快感とも言えないなにかが渦巻いている。

「魔術刻印を移してから10分ほどは相手の体に合わせようとします。おそらくもう少しで落ち着くでしょう」

「は、はい…」

そうして待ち続けること10分。
どうやら馴染んできたらしく、私はいつもの落ち着きを取り戻した。

「なんとか落ち着いてきたみたいです」

「そうですか。それはまだあなたの本当の力ではありません。もっと精進することです……もっと。それでは召喚魔法に移りましょう」

なぜか光子さんは憂いるような雰囲気で。遠くを見るような目で言ったような気がした。そんな表情を見るのは初めてのことだった。しかし、それは杞憂だったのか、光子さんはいつもと同じ感じでまた話し始めた。
「召還魔法はまず呼び出す使い魔をイメージするところから始まります」
「え、でもそれって“投影”と変わりないじゃないですか」
「想像し、現界させるところまでは投影と同じです。しかし、投影との一番の違いは、使い魔が“意志”を持っていること。大げさに言えば、ヒトと同じなのですよ。血潮は魔力から、心は召還者から。あなたに似た使い魔が現界させることができるはずです」
「じゃあ、先輩はどうしてそんなに性格がバラバラな使い魔を呼び出すことができるんですか?」
「私が召還するものはほとんどが書物、伝記に載っていた実在架空を含んだものです。ですから、人格も私の想像通り、といったところでしょうか」
 つまりは作りだしているということだ。それはどのような感覚なのか。私は前から興味があった。
「じゃあ私は、私の欲しいものを想像すればいいってことですか?」
「要するにそういうことね。強さに関してはまだコントロールできないと思うけど」
「分かりました」
 私達は奉仕活動委員会の部室の深く、光子さんがいつも使っている“神殿”に入った。このような魔術的細工をしてある魔術だけの用途の部屋を神殿と呼ぶ。その部屋の中には、半径50センチメートルほどのエメラルドグリーンのような色合いの魔法陣が描かれていた。光子さんは私をその中心に案内した。
「まずその魔法陣の真ん中に立ってください」
「はい」
 私はうなずき、その魔法陣の中心に立つ。
「そして眼を積むって。そこからあなたが望む使い魔の姿をイメージしてください」
 ……言われたとおりにするが、なかなかイメージが浮かばない。なにかいいのはないか、何かいいのは……。
 駄目だ。さっぱり浮かばない。自分にはそういうセンスがないのは分かっていたいたが、こういう肝心なときになにも思い浮かばないというのは少々問題だろうか。それは昔からであり、今もそうだ。変わらなければ。
 そこで思いついた。
 そうだ。
 自分をイメージしよう。それも、ありったけの強い自分。いつか自分が辿り着けるような強い渡井坂実を。
 呼び出すのは、最強の自分。

 すると神殿の中全体が光を帯び始めた。ものすごい魔力の流れが、私達を、一室を包み込む。一瞬ものすごく光りだし、私はそれを感じることができた。
「これは……!」
 どうやら光子先輩が驚いているようだった。
 なぜなのかとまぶしい輝きを放つ光源を見ると。
 そこには“自分”がいた。

「仰せにつかり参上した。我が名はサルヴァトーレ。常世全てを救済する、天命より授かった光の使者だ。応召し、あなたを導こう」
 
これで一応奉仕活動委員会編はおしまいですね。
実質これで主人公は実ということで。
サルヴァトーレはイタリア語で救世主と言う意味のsalvatore:サルヴァトーレからです。本当はセイヴァーとかメシアにしたかったんだけどありふれてるなという気がしてサルヴァトーレにしました。ちょっと長いですけどね。
おはなしはこれから本編に続いて行きます。サルヴァトーレの活躍はきっと本編で見せられますよ。私の作品ではめずらしい横文字キャラですものねw

さてさて近況報告ですが、私のもとに作文のオファーが来まして。。。
あとは部活とか忙しくなってきたのでペースダウンするかもしれません。
できるだけ頑張りますけどネ。
次は本編→体育委員会みたいな感じでハサンでいこうと思います。ていうことで本編を執筆しますね。
ではでは^
最終更新:2012年01月29日 22:07