雑誌「ダ・カーポ」2007年7月4日号では、記者がいわゆる金親テープを非常に高く評価している。「スポーツ・芸能報道スクープベスト5」の第2位を受賞した。
(中略)
D 高校野球の特待生制度報道に触れて)でも、このスクープは価値があったよ。特待生制度や裏金なんてみんなやっている話、いちいち目くじらをたてるなという意見もあるけど、こういういびつな構造を一度きちんと明らかにしておかないと、日本の野球はどんどん陰湿な構造に陥って自滅していくと思う。
A その意味では『週刊現代』が報じた大相撲の八百長問題も同じく、やるべき価値のある記事だった。しかも、『週現』の記事は決定的だったでしょう。
D 横綱・朝青龍の記事はいまひとつ弱い感じがしたけど、白鵬については所属部屋の宮城野親方の愛人が親方の八百長告白テープを実名で暴露していたからね。協会もグウの音も出なかったんじゃないか。
A ただ、テレビもスポーツ紙もこの八百長報道を完全無視だった。ホントにだらしない。
B そう考えると、「週現』はエラい。相撲協会から総額7億8000万円もの高額訴訟を起こされている中で、この白鵬の八百長記事を掲載したうえ、宮城野親方の愛人に相撲協会の代理人弁護士との関係まで告白させていたんだから。まさに孤軍奮闘だ。
他にも武田氏のインタビュー記事が掲載されている。基本的には2008年10月3日の証言と同じだが、「朝青龍は外貨取得のための経済装置」という発言が特徴的である。武田氏はインタビューの前月にモンゴルに取材に行っており、モンゴル人力士について考えたことなどを『文藝春秋』(07年7月号)に載せた、と紹介している。文藝春秋の記事については武田氏らのモンゴル取材(文藝春秋)を参照。
ダカーポ 2007年 7/4号 - メディアは真実を伝えたか?ー2007年上半期・憲法、北朝鮮、あるある、大相撲八百長問題・・・「マスコミ報道」大検証