KTEについて
- KTEは(Koto Encorder)の略です
- KTEとは、映像や音声をネット上でリアルタイムに配信するためのソフトです。
- ここでは、エンコード開始=実況開始と考えておいてください。
ダウンロード
KTE32_YYYYMMDD.zip:32bitOS用
KTE64_YYYYMMDD.zip:64bitOS用
サイズが1.3MBあります。
インストール
- ダウンロードしたKTEXX_YYYYMMDD.zipを、インストールしたいフォルダに解凍します。
実行
- 解凍したフォルダにある、KTE.exeを実行します。
設定をいじっていてKTEが起動しないなどのエラーが発生した場合、フォルダごと削除して、もう一度zipから解凍すれば、初期状態に戻ります。
設定
KTEを起動するとこの画面になります。
ここでは、映像、音声の入力に関する設定を行います。
①ビデオキャプチャデバイス
映像を撮影するデバイスを指定します。
ドロップダウンリストに使用できるデバイスが全て表示されるので、そこから
WebカメラまたはSCFH DSFを選択します。
②ビデオキャプチャデバイスの設定(1)
ビデオキャプチャデバイス(Webカメラetc)で撮影する映像のサイズ、フレームレートを設定します。
サイズはカメラの性能によりますが、'フレームレートは30fps以上になるよう'設定します。
フレームレートは動画が滑らかさ(秒間描画枚数)に直結します。
液晶映像・リール動作を楽しむパチンコ配信ではもっとも重視すべき項目でしょう。
③ビデオキャプチャデバイスの設定(2)
ビデオキャプチャデバイスからエンコーダに送る映像のサイズ、フレームレートを設定します。
また、映像プレビュー画面のサイズも変わります。
多分KTE内の映像リサイズに関する設定だと思います。
エンコーダの設定(後述)でもリサイズできるため、エンコーダの負荷を軽減する効果でもあるのでしょうか?
筆者はここで配信画面の最終サイズを設定しています。
④オーディオキャプチャデバイス
音声を取り込むデバイスを指定します。
ドロップダウンリストに使用できるデバイスが全て表示されるので、そこから選択します。
Webカメラのマイクを使う場合はWebカメラを、別途マイク・LINE INを使う場合はそれらを接続したサウンドカードを選択しましょう。
右の「構成」ボタンを押すと、デバイスのプロパティが表示されるので、サウンドカードを選択した場合はここでどの音声を入力するか、選択できます。通常は「マイク」「LINE IN」です。
まとめ配信をする場合は、ここで「Stereo MIX」を指定して、サウンドカードが出力する音声を取り込むことになります。
ここでは、エンコードした動画(配信)の出力先(配信先および録画するファイル)に関する設定を行います。
①ブロードキャスト
PULL配信をする場合にこのチェックボックスを選択します。
PULL配信とは、自分のPC内に配信サーバを立てて、鏡ツールおよび視聴者から接続してもらう、卓上パチンコスレで多く見られる配信方法です。
詳しくは④で説明します。
②パブリッシュポイント
PUSH配信をする場合にこのチェックボックスを選択します。
PUSH配信とは、何らかの理由でポート開放が出来ずPULL配信が出来ない時に、鏡置き場の鏡ツールを配信サーバとするために、鏡ツールに直接動画のみを送信する方法です。
しかしPUSH配信を受け付けるかは、鏡ツール側でPUSH配信を受け付けよう設定されている必要があります。
PUSH配信を行う場合、プッシュの「サーバ名と公開ポイント」に鏡ツールのURLを書き込みます。
③ファイルアーカイブ
配信を録画する場合にこのチェックボックスを選択します。
録画先のフォルダ、ファイル名を指定します。
録画しておけばプレミア演出が出た時に後から見直したりSSを撮ったりすることができますので便利ですが、
その分エンコードの負荷が増加します。
また、大会のまとめを行う場合、後からポイントミスなど結果のミスがないか見返すために録画ファイルがあると助かり、
また、(参加者全員の同意を得ることが前提ですが)用事などで大会を見られなかった人用に再放送をすることができるので、
同時に録画することを推奨します。
④プル1
PULL配信に関する設定です。
「このブロードバンド出力を有効にする」チェックボックスをONにします。
ポート番号には配信用のポート番号を指定します。
「http://グローバルIPアドレス:ポート番号/」が、配信時のURLになります。
後で説明する鏡ツールを使用する場合、鏡ツールに接続するためのポート番号になります。
ポート番号は色々なアプリケーションが通信するために使用しており、基本的に自由に使用できるポート番号は、49152–65535です。
登録済みポート番号(1024–49151)も使用できますが、他のアプリケーションと競合しないように注意してください。
より詳しく知りたい方は
こちら
「接続数上限」は同時に視聴できる人数の最大値です。ここを増やすと同時に視聴できる人数を増やすことが出来ます。
鏡ツールを併用している場合、ここではなく、鏡ツールの設定を変更します。
⑤サンプル
ここには、エンコード時に欠落したフレームの数が表示されます。
フレームの欠落はPCの負荷が高い場合におきやすく、欠落が起こると動画がカクカクになったり、音声がピザったりします。
たまに欠落する分には問題ありませんが、恒常的に数フレームずつ欠落する場合はエンコードの設定を見直しましょう。
⑥フレームレート
ここには、エンコード時のフレームレートが表示されます。
エンコードの設定で指定したフレームレートを維持できるのが理想です。
フレームレートが低下すると動画がカクカクになります。
エンコードで設定したフレームレートを維持できない場合はエンコードの設定を見直しましょう。
ここでは、エンコードに関する設定を行います。
実際に配信される(皆が見る)映像の質はここで決まります。
①ビデオエンコーダー
映像をエンコードするソフト(エンコーダー)を指定します。
ドロップダウンリストに、PCにインストールされているエンコーダの一覧が表示されるので、それらから選択します。
Windowsには標準で「Windows Media Video N」がインストールされています。
WMEやEEをインストールすると新しいエンコーダがインストールされることがあります。
基本的にはNのバージョン番号が新しい方が高性能です。
②ビデオエンコーダーの設定
ビデオビットレート |
映像を表示するのに使用する秒間のデータ量です。 番組表に記載するビットレートはここと音声のビットレートの合計です。 この値を大きくすると映像の圧縮率が低く高画質になりますが、あまり高くしすぎるとデータ送信/受信が間に合わず、まともに動く映像を見られないことがあります。 現状ではADSL回線を使用していたり、光回線でも集合住宅で満足なダウンロード速度を出せない人もいるので、1Mbpsを上限とした方が良いでしょう また、画面サイズが大きくなるとその分必要なビットレートも増加します。 目安は320x240で400kbps、640x480で800kbpsです。 |
ビデオフレームレート |
1秒間に何枚の映像(フレーム)を描画するかを指定します。 20以上であれば滑らかな動画になります ちなみに一般のテレビ映像のフレームレートは約30(20.97)fps、映画は24fpsです。 ビデオフレームレートは、Webカメラのフレームレート以上にしても意味がありません 現在のWebカメラは15~30fpsがほとんどなので、卓上パチンコ配信において、30より上はあまり意味がないでしょう。 いたずらにフレームレートを高くしても、視聴側のデコードが追いつかなくなるだけなので、適切な値を指定しましょう |
ビデオの滑らかさ |
数値を高くすると、滑らかに見えるよう、フレーム間の映像が補完されますが、目が悪い自分には効果が実感できませんでした… 70以上であれば問題ないと思います。 この値を上げるとCPUの負荷が増加します |
バッファサイズの時間 |
エンコードした映像を配信する前に、一旦保存しておくバッファの時間を指定します。 自分で直接見ている映像と、他人が見る配信の映像に時差が出るのは、エンコード時間とこのバッファによるものです。 5~10秒程度を指定すればよいでしょう 一旦短い方がいいと思いますが、短くしすぎるとバッファに取りためているフレームが少なく、ある区間の映像のエンコードに時間がかかる(激しい動きをする場合など)と、エンコードが終わるまでにバッファしているフレームがなくなり、送信する映像がなくなり動画が止まるという現象が発生します。 PCの性能を過信するのはホドほどにしましょう |
サイズの変更 |
エンコード後の映像のサイズを指定します。 自動の場合は入力タブで指定したビデオキャプチャデバイスのサイズのまま、手動でサイズを変更する場合は、エンコーダがリサイズ&画像補完を行います。 通常は縮小すぶ場合のみ指定します。 エンコーダによるサイズの拡大はオススメしません 素直にビデオキャプチャデバイス側で対応しましょう |
③オーディオエンコーダー
音声をエンコードするソフトを選びます。
ドロップダウンリストに、PCにインストールされているエンコーダの一覧が表示されるので、それらから選択します。
Windowsには標準で「Windows Media Audio N」がインストールされています。
WMEやEEをインストールすると新しいエンコーダがインストールされることがあります。
基本的にはNのバージョン番号が新しい方が高性能です。
④オーディオビットレート
音声信号を作るのに使用するデータ秒間のデータ量です。
ビデオビットレートと同じく、高い方が音質が良くなりますが、一般的なメモリオーディオで使用されるビットレートは128kbpsなので、これ以上にする必要はないでしょう。
個人的には音声ソースがパチンコ台である以上、高ビットレートが必要とは思えないので、64kbps程度でいいと思います。
[ツール]→[環境設定]で開きます。
ここでは、KTE関する環境設定を行います。
マシンスペックに不安がある/余裕がある場合はここでPCにかかる負荷を変更できます。
①プレビューに関する設定
KTEの映像プレビューに使用するビデオレンダラを指定します。
ビデオオーバーレイを使用したくない場合、Video Mixing Renderer(オーバーレイ無効)を選択します。
②ビデオパフォーマンス
エンコーダーが使用するCPUの設定です。
簡単に説明すると、
(高性能)に寄ると、CPU負荷が軽減されます。エンコードの画質は低下します。
(高品質)に寄ると、CPU負荷が増加します。エンコードの画質は良くなります。
エンコード中のPC全体のCPU使用率は、KTEの場面の右下に表示されています。
80%を超えると負荷が高すぎて他のアプリケーションが満足に動作しません。
目安は、KTEのみ動かしている状態でCPU使用率50~60%程度です。
このくらいですと、同時配信者が現れた時に、プレイヤーで配信を視聴するCPUの余裕を確保することが出来ます。
補足
- KTEは現在開発凍結中(以前の公式サイトが閉鎖されている?)のようです。Windows8での動作は確認されていません。
- 万が一相性が悪かった場合はMicrosoft Expression Encoder 4 無償版で同様の配信ができますのでこちらもお試しください。
- ここからダウンロードしてください。こちらも無料です。
配信の準備は以上で完了です。
KTEを含む配信ソフトの設定で知っておくと便利な事を纏めておきます
SCFH DSF
デスクトップに表示されている映像を取り込むソフトです。
KTEのビデオキャプチャデバイスとして使用します。
字幕ソフトなど、PC上にしか表示されないものを配信画面に含める場合、必須となる(=大会参加の必要条件)ので、
SCFH DSFの導入をオススメします。
ダウンロード
2013/04現在の最新はver.0.4.1です。
インストール
解凍したSCFHDSFvr.zipをインストールしたいフォルダに解凍してください。
解凍後、必要なランタイムライブラリをインストールしてください。
ランタイムライブラリのダウンロード場所はreadmi.txtに記載してあります。
その後、フォルダにある次のバッチファイルを実行してインストールを完了してください。
install.bat:32bitOS用
install64.bat:64bitOS用
実行
KTEなどの配信ソフトを起動した後に、解凍したフォルダにある、SCFH.exeを実行します。
関連付けるソフトウェアを選択します。
配信ソフト(ここではKTE.exe)を選択して「OK」ボタンを押します
上手くいくと、次のメイン画面が表示され、配信ソフトの映像プレビューに、自分のPCのデスクトップが表示されます。
①ウィンドウ
SCFHが取り込む画面です。
「デスクトップ」ボタンを押すと、次の範囲で指定した部分のデスクトップ画面が表示されます。
SCFH起動直後のデフォルトはこちらです。
「Drag here」ボタンを押すと、黒い画面が表示され、デスクトップ画面は表示されません。
映像を一時的に映したくない場合に使用します。
もう一度「デスクトップ」ボタンを押すことで、元の画面に復帰します。
②範囲
取り込むデスクトップの範囲を指定します。
X,Yは取り込む領域の左上の座標、サイズはその座標からの横サイズx縦サイズです。
追加ボタンを押すと、左はX,Yの座標、右はサイズを保存でき、以降ドロップダウンリストから選択できるようになります。
よく使用する値を登録しておくと良いでしょう。
「範囲選択」ボタンを押すと、サイズに指定した大きさの緑色の四角形が表示されます。
これをドラッグして表示したい位置でダブルクリックすると、その時の四角形のあった位置のデスクトップ画面が表示されるようになります。
「適用」ボタンを押すと、X,Y,サイズに入力した数値に合った範囲のデスクトップ画面が表示されるようになります。
「範囲選択」ボタンでおおまかな位置を合わせ、X,Y,サイズのテキストボックスを変更して「適用」ボタンで微調整します。
③オプション
わかりにくいところだけ
レーヤードウィンドウの表示 |
字幕ソフトなど、半透明ウィンドウが使用されているソフトウェアの描画も一緒に取り込みたい時にONにします。 |
縮小方法 |
SCFHの画像取り込みに使用する方式を選択しますが、ソフトウェアの描画方法によってはSCFHで映像が取り込めない(黒く表示される)ことがあります。 もしきちんと取り込めない場合は「Software」にすると大体元の映像を取り込めるようになります。 |
④パフォーマンス
SCFH DSFの取り込みが出来ているフレームレートを表示します。
取り込みサイズ、PCの負荷が上がると低下します。
ここが左のキャプチャで表示されているfps以上(30fps)になるよう、PCの負荷を軽減します。
鏡ツール(kagamin2)
配信を中継するソフトです。
配信を見られる人数の枠(最大接続数)を簡単に変更できるため、自分で配信する場合も、「配信ソフト→鏡ツール→鏡ツールの出力ポートを配信URLにする」とした方がなにかと便利です。
ダウンロード
鏡置き場v2からダウンロードできます。
現在はC++安定版が一番使いやすいでしょう。
インストール
ダウンロードしたKagamin2_xxxx.zipを、インストールしたいフォルダに解凍します。
使用前の設定
市販のセキュリティソフトを使用している場合、鏡ツールのように外部にデータを送信するようなソフトを、ソフトウェア実行時に自動的にブロックします。
セキュリティソフトのファイアウォールの設定で、鏡ツールを「アプリケーション許可」(ソフトによっては例外)に変更します。
大体のセキュリティソフトは、鏡ツール実行時に警告ダイアログを表示するので、そこで「許可」を選択すれば自動的にファイアウォールの設定に登録されます。
また、ブロードバンドルータの設定を変更して、配信するポート(通信の出入り口)を開放する必要もあります。
こちらはPCに警告は表示されないので、ルータの設定画面を表示してポートを開放しましょう。
実行
解凍したフォルダにある、Kagamin2.exeを実行します。
①URL
配信元のURLを指定します。自分のエンコーダに接続する場合、「
http://127.0.0.1:エンコーダのポート番号/」です。
(127.0.0.1は自分のPCという意味のアドレスです。ループバックアドレスと呼びます)
②ポート番号
鏡ツールから送信するポート番号を指定します。エンコーダのポート番号とは別の番号にしてください。
また、ここに指定するポート番号に外部から接続できるように、ルータのポート番号を開放します。
③接続数
同時接続者数です。左が視聴者数、右が鏡ツール優先接続数です。
ビットレート×接続者数が自分の上り回線速度以下になるよう設定しましょう。
上り回線速度の80%程度が安定して接続できる目安です。
これを超える人数の視聴が見込まれる場合、素直に鏡置き場を利用するか、鏡を出来る方を募りましょう。
④接続/切断
「接続」ボタンを押すと、URLに指定した配信サーバ(エンコーダー)に接続します。
接続している間、鏡ツールから配信動画が送信されます。
「切断」ボタンを押すと、サーバから切断します。
⑤IM状態
配信サーバへの接続状態です。
ここが正常なら配信サーバに接続できています。
「切断」および「接続試行中」の場合、まだ配信サーバに接続できていません。
自分のエンコーダに接続する場合、URLが間違っているか、エンコーダがPULL配信になっていません。
他人の配信に接続する場合、同時接続者数超過の可能性が高いです。
配信者に頼んでリザ(リザーブ:優先接続先IPアドレス)してもらうか、鏡ツール接続枠を上げてもらいましょう。
最終更新:2013年04月13日 16:49