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   いつまでも、一緒にいると誓った。
   誓えたことが、安らぎだった。

   こいつのことが、大切だと思った。
   思えたことが、喜びだった。

   幸せにしてやると、言ってやれた。
   言えたことで、満たされていた。

   こんなにも色々なものを、こいつから受け取っていた。
   なのに、俺は───



───世界の果てに少女が舞っている。

遠い記憶、薄れた夢。
壊れ砕けたその景色を、割れた眼球が焼き付けている。
何もかもが死に絶えた灰色の大地に、寄り集まって群れを成す〈獣〉たちの影。
倒れ伏したこの体は至るところが折れて、砕けて、破れて、潰れて。最早人の形をしていることさえ奇跡といった有様で。
動くこと叶わぬその視界で、俺は彼女の戦い散る様を見た。

それは夢の終わりだった。
ありふれた日々の移ろいで、たわいもない食卓の風景だった。失くした理想に心を摩耗させた男にとって、笑えるほど贅沢な毎日だった。
そんな都合の良い夢の終着点が、きっとここなのだろう。

(……クトリ)

口を動かすことさえできない。クトリ・ノタ・セニオリス。
たった一人、彼女だけが、遂に誰かを救うことの叶わなかった無価値な男に残された、最後の夢だった。

ありがとうと言いたかった。伝えたい思いはたくさんあった。こんなにもたくさんのものをくれたお前には、せめて戦いのない平穏な日々を送らせてやりたかった。
だけど、ああ。それなら、どうして───

ならばどうして、俺はこいつの傍にいることを選んだのだろう。
何も守れず、救えず、自分以外を不幸にすることしか能のない、この俺が。
それは、ただ、酷く簡単な……


『───クトリは、幸せにしてやりたかった』

たとえそれが、目を背けたくなるような醜いエゴだったとしても。
彼女に救われたその事実に、報いたかった。俺にとっては、ただそれだけで……

「……馬鹿野郎」



伸ばしかけた腕が力を失う。
飛び散る血と肉片が視界を赤く染める。
痛みに歯を食いしばり、堪え切れずに這い蹲る。
声の限りに叫んでも、祈りは届かない。
奇跡は起きない。
神様なんてどこにもいない。
目の前には、燃え盛る炎と、死と荒廃の大地と、数え切れないほどの〈獣〉の姿と。
■しそうな、あいつの笑顔。










未来はいつだって俺達の手の中だ。

そこから零れ落ちたものを、俺達は過去と呼んでいる。










空がどこまでも高かった。
雲一つない晴れ渡った青空は、不純物のない硝子細工か水晶であるかのように、どこまでも青く透明に澄み渡っている。
冷え切った空気がそう思わせるのだろうか。人気のない廃ビルの屋上で大の字に寝転がりながら、ヴィレム・クメシュは誰ともなくそんなことを思った。

彼は、何の変哲もない男だった。
年の頃は18かそこらだろう、まだ年若い外見。覇気のない顔に細い体躯。顔立ちは決して悪くないが、群衆に紛れてしまえば途端に見失ってしまうだろう風貌。
彼は手足を投げ出して、軽薄な笑みを顔に張り付かせ、言う。

「クソウケる」

全てはとうに手遅れだった。この世界に呼ばれた時点で、変えられるものは何もない。
平穏無事に帰還したとして、もう誰も助からない。何も救えない。

「ご丁寧に、ここに来る直前の傷だけ治しやがってよ……こんなことするんなら、俺じゃなくて他に助ける奴いただろ。何考えてんだよ本当に」

黒衣の青年の心中には、軽薄な笑いとは裏腹の憎悪があった。
自身の無力。何も救わぬ神。犠牲ばかりを強いる世界。
あらゆるものが零れ落ちていく中、かつて憧れた理想だけが嫌に鮮やかだった。

「なあ。あんた、サーヴァントって奴なんだろ?」

青年から少し離れた場所に、もう一人の影があった。
それは屈強な体躯の偉丈夫であり、巌のような男であった。彼は言葉を発さず、ただ無言のままにヴィレムを見下ろしている。

「英雄として人々から畏敬され、その信仰が昇華して世界の座に刻まれる……すげぇよな。
 俺にはとてもできなかったよ、そんなこと。戦って戦って戦って戦って、それでも何にもなりゃしない」

皮肉にも聞こえる言葉は、実際のところ全て自虐だ。そのことを見抜いているのか、男はやはり何も言わない。
そしてヴィレムもまた、乾いた笑いを浮かべて。

「あんたさ、夢ってあるか? 英雄様の夢だもんな。それはきっと、俺なんかとは比べ物にならないでっけー理想や目標なんだろうな」
「……」
「俺にもさ、あったんだよ。ちっぽけで、笑っちまうようなくだらないものが。勇者様だとか世界の命運だとか、そんなもんには到底及ばないことだったけどさ」

皮肉げな笑みはそのままに、今はもう届かない郷愁を帯びて。

「バターケーキ、食べたかったんだよ」

そんなことを……本当に何でもないようなことを、口にした。

「俺の生まれた時代は結構酷いもんでさ。どこもかしこも戦争戦争、殺し殺されてばっかだった。やれ向こうの平原から樹魔(ドリアド)が来るぞ、やれあっちの森から古霊(エルフ)が攻めてきたぞ、挙句の果てにはいきなりドラゴンが街を襲ってきたり……刺激には事欠かない世界だったよ」

「そう考えてみれば、俺は結構恵まれてるほうだった。準勇者とか呼ばれてさ、割と強いもんだったんだぜ? 子供の頃の憧れなんかも半分くらいは叶えて、憧憬の的にもなった。巨竜種なんかとやり合ってもなんやかんや勝ち残ったりでさ、守りたいもんの一つや二つくらいは守れるもんだと、まあ思い上がってたんだ」

懐かしむように、ヴィレムは苦笑する。

「俺は孤児院の出でな。行き場のないチビ共が20人ばっかしいる、ボロくて狭いクソみてぇな場所だった。しかも一応は管理者のクソ爺が無責任にも院の経営をほっぽりだすもんだから、一番年上ってこともあって、俺がほぼ全部取り仕切ってたんだ。チビ共にはおにーちゃんだとかおとーさんだとか、そんなふうに呼ばれててさ。騒がしくて手のかかる奴らだったけど、かわいい奴らだった」

「けどまあ、俺もそこに付きっ切りってわけにはいかなかった。仮にも勇者様御一行の一員だったし、やることはたくさんあった。その日も決戦前夜ってことで、ようやくの思いで一晩だけ帰ることができたんだよ。せめて最後の時は家族と一緒に、って奴さ。生憎浮いた話もないもんで、一緒に過ごす相手と言えばそこしかなかった。で、言われたんだよ。絶対帰ってこいって」

ヴィレムの笑みが、その瞬間だけ、別の意味合いを含むものに変わった。自虐と皮肉しかなかったそれが、その一瞬だけひどく暖かなものを見る微笑みに変わったことを、きっと彼は自覚していまい。

「心残りを失くすとか、そんないつ死んでもいいみたいなこと言うな。後ろ向きな理由じゃなくて、もっと分かりやすいまたここに帰ってくる理由を言え、ってさ。結婚相手とか子供とか、そういうのがいれば分かりやすかったんだろうけどな。やっぱりそういうのはいなかったから、仕方なく言ったんだよ」
「……それが、バターケーキか」
「そう、それ」

初めて口を開いた男の、鉛のような重たい声に、至極軽薄にヴィレムは返す。

「俺の娘……とは言っても、血の繋がらない、年も2つか3つしか変わらない妹みたいな奴がいたんだけどな。そいつの焼くバターケーキが絶品だったんだ。俺もそれなりに心得はあったけど、未だにあいつには敵う気がしねえわな。そいつを、俺が帰ってきたらたらふくご馳走してもらうことにした。ついでに、次の俺の誕生日にも特大のを頼む、ってな」

それが、ヴィレムが生まれ故郷に残すことができた、たった一つのちっぽけな心残り。
そんなもののために、青年は命がけで戦場から生きて帰ることを誓った。

「それで笑顔で見送られて、戦いに行って……まあ結論から言えば帰れなかった。敵の首魁と相討ちになって、大量の呪詛浴びせられて、ああ俺はここで死ぬんだなぁ、とか考えてたんだけどな」

傾国レベルの禁呪を7種、自壊するまで限界酷使した聖剣が11振り、さらには自分には発動資格のなかった極位古聖剣の秘奥までぶちかましてようやく倒せた相手だった。
そして当然、代償というものは相応にやってくるもので。

「即死級の呪詛が7本分、相互干渉を重ねて本来とは違う効力を発揮したんだろうな。死ぬはずだった俺はなぜか石化して、そこで意識を失った。で、次に目が覚めた時にはさ」

彼はその酷薄な笑みを深めて。

「人類滅亡してたよ」

何でもないことのように、言う。

「俺らが負けたから、ってわけじゃなかった。俺が動かなくなった後で、仲間だった奴らはきっちりと倒すべき相手を倒しきっていた。
 人間を滅ぼしたのは、その時人類と争っていた別種族ではなくて、人類の内輪もめでもなくて、天災だとかの自然現象でも当然なくて、誰も知らんぽっと出の怪物だった。
 いきなり現れていきなり目につくもん全部滅ぼしていった正体不明の〈獣〉にみんなやられたんだとさ。
 笑えるだろ? 結局のところ、俺達が勝とうが負けようが、最悪戦わなかろうが結末は同じだったんだ。俺達の戦いに、意味なんて何もなかった」
「お前のその無様な姿は、つまりそういうことか」
「そうじゃない、とは言えないのが情けないわな。実際、起きた当時は抜け殻みたいな有様だったわけだし」

自嘲するように、ヴィレムは笑う。

「500年間、俺は何も知らないまま呑気に眠りこけていた。見知った連中は当然みんな死んでいて、そもそも地上は〈獣〉に全部ぶっ壊された。
 空に浮かぶ浮遊大陸(レグル・エレ)ってところで目が覚めた俺は、正直何もやることがなかった。人間はもう俺しかいないっていうし、体はボロボロだし、空の連中もまあそれなりに平和にやってたわけだしな。
 俺の解呪で迷惑かけた連中にその費用分の借金返したら、どこぞで野垂れ死ぬことも考えてたよ。そんで、借金返済の途中で妖精倉庫ってとこの管理人の仕事を紹介されてな」

詳細も分からぬままに案内された辺境の施設。
対〈獣〉用の武装が保管されているという管理倉庫。
何も考えぬまま向かった俺は、そこで。

「俺はもう一度、戦う理由を手に入れた」

そこにいたのは、幼い少女たちだった。
黄金妖精(レプラカーン)。死した幼子たちの亡霊が受肉した存在。
人間族が遺した聖剣を手に、ただ殺されるためだけに製造される仮初の命たち。
無垢で、無邪気で、死さえ知らぬ少女らを見た時。ヴィレムは残り少ない命の使い道を知った。

「最初は成り行きで、次は同情だった。あいつら自身じゃなく、あいつらを通じて500年前のとっくに死んだ連中を見てただけだった。
 けどさ。あいつら、よく笑うんだよ……俺の身の上なんか知らねえで、知ったところでそんなの知るかと押し寄せて……挙句の果てに、俺に家で待っていてほしいって……おかえりなさいって言ってほしいって、んなこと言ってくるんだよ。
 呆然としたよ。理解できなかった。なにがなんだか分からなかったし、どれだけ長い間呆けていたんだろうな。けど、瞳の奥が熱かったのを覚えている」

守るべきを守れなかった。
帰るべき場所に帰れなかった。
果たすべき約束を果たせなかった。
戦うべき場所で戦えなかった。
そして、死ぬべき時に死ねなかった。

何の価値もない、生きる意味のない男。やるべきことはなく倒すべき敵もなく、妖精倉庫の少女たちにだって、最初はどこぞのかわいそうな連中を見るような目で遠巻きにしていただけのはずだった。
だから、それは当然的外れな好意であったのに。
自分の命と同じくして、鼻で笑うこともできたはずなのに。

「ようやく、見つけられたんだよ。認めてもらえたような気がしたんだ。
 お前も周りと何も変わらない、当たり前の命なんだと。こんなどうしようもない塵屑でも、あいつらを守るために生きていいんだと。美しいものを守れるのだと……!」

真っ当に、当たり前に前を向いていいのだと。
抜け殻のように生きて、生きながらに死んでいたかつての自分。動く死体だった男に、それでも生き続ける価値と資格があるのだと、そう言ってもらうことができて。

「俺は、クトリを幸せにしたかった」

例えそれが、どうしようもなく愚かで醜い現実逃避の感情であったとしても。
過去を忘れ、現在と未来だけを考えていたいなどという、自分勝手な祈りなのだとしても。

守りたいと思えるものができた。
帰りたいと思える場所ができた。
戦う理由は、それだけで十分だった。

そのはず、なのに。

「あいつはさ、夢見がちな奴だったよ」

そして自分もまた夢見るように、ヴィレムは呟く。

「あいつはバカで、単純で、どうしようもなく見栄っ張りで、でも俺なんかよりずっと綺麗で、優しくて、みんなに慕われていた。俺より若かったし、友達も家族の数も多かった。何より、俺よりずっとまともだったし、生きたい理由もたくさんあった。なのに俺はこうして生き恥晒して、あいつは死んだ。生死を分ける境目ってなんなんだろうな? 神様はどこに目ぇつけてんだろう」

あ、そういや俺達が殺したんだっけ神様、などと。やはりヴィレムは軽薄に笑う。
薄っぺらい、空虚な笑み。

「お前は死にたかったのか」
「死にたい、と思ったことは一度もねえよ。俺の人生に意味や彩りを、なんてことも考えない。ただ、な。
 こんなちっぽけな俺の命でも、何か意味のあることに繋げることができたら……そいつはきっと、笑えるくらい良いことなんだろうなって、そう思うんだ」

だからせめて、死ぬのならば意味のある死を。
それで俺が救われるのではなく、俺の死で誰かが救われるように。
そして願わくば、愛おしい彼女たちが笑って暮らせる当たり前の日常を。
……いつかそんな日をもたらすのだと、生きた彼女に誓いたかった。

「ならば」

男が口を開く。
それは鋼鉄の質量を持った、あまりに重苦しい声であって。
同時に、揺るがぬ決意を秘めた宣言でもあった。

「ならば、俺がお前を殺してやる」
「……あんた、何言って」
「お前の死に、意味をくれてやる。死ぬべき時、死ぬべき戦場で、お前が死ねるように。俺が、お前と共に戦おう」

ヴィレムは、この物静かな岩のような男の言わんとするところを察して、思わず笑った。
おいおい、お前さん言うに事欠いてそれはさあ。

「気遣いが分かりづらいって、誰かに言われなかったかあんた?」
「生憎と、そのような言葉を交わすような者はいなかったのでな」

反動をつけて、勢いよく立ち上がる。僅かに体についた雪を払い、改めて男と向き直る。
大きい。弛まぬ鍛錬を続けたのであろう男の屈強な肉体は、押すこと叶わぬ大岩の如く聳え立っている。

「俺は聖杯を手に入れる。今度こそ、俺の為すべきことを成し遂げる」
「俺は俺の望みを果たす。他力などには頼らず、俺自身の手で成し遂げる」

ヴィレムは笑い、男は不言。それで良かった。それ以上の関りは、彼らには不要だった。

「なら最低限、お互いのことは知っておかねえとな。
 俺はヴィレム・クメシュ。元準勇者、今は護翼軍二位呪器技官兼妖精倉庫の管理人をやっている」
「聖槍十三騎士団黒円卓第七位、ゲッツ・フォン・ベルリッヒンゲン

男は僅かに苦笑の色を滲ませて。

「お前と同じ、無様な死に損ないだ」





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     どうしたら私の祈りがあなたに届くでしょうか。

     あなたはいかにしても近づくことあたわぬ御方なのですから。

                          ───ニコラウス・クザーヌス「神を観ることについて」



【クラス】
ライダー

【真名】
ゲッツ・フォン・ベルリッヒンゲン@Dies Irae

【ステータス】
筋力A++ 耐久A+ 敏捷C 魔力D 幸運E 宝具EX

【属性】
中立・中庸

【クラススキル】
対魔力:A
魔力への耐性。ランク以下を無効化し、それ以上の場合もランク分効力を削減する。事実上、現代の魔術師ではライダーを傷つけることはできない。

騎乗:EX
騎乗の才。彼は優れた戦車兵であったが、現在はそれ以上に彼自身が「元となった人間の魂を乗せて走る戦車」であるため、ランク測定が不能となっている。

【保有スキル】
エイヴィヒカイト:A
極限域の想念を内包した魔術礼装「聖遺物」を行使するための魔術体系。ランクAならば創造位階、自らの渇望に沿った異界で世界を塗り潰すことが可能となっている。
その本質は他者の魂を取り込み、その分だけ自身の霊的位階を向上させるというもの。千人食らえば千人分の力を得られる、文字通りの一騎当千。
肉体に宿す霊的質量の爆発的な増大により、筋力・耐久・敏捷といった身体スペックに補正がかかる。特に防御面において顕著であり、物理・魔術を問わず低ランクの攻撃ならば身一つで完全に無効化してしまうほど。
人間の魂を扱う魔術体系であり殺人に特化されているため、人属性の英霊に対して有利な補正を得るが、逆に完全な人外に対してはその効力が薄まる。

無窮の武練:A++
一つの時代において無双を誇るまでに至った武芸の手練れ。あらゆる精神的制約下においても十全な戦闘能力を発揮できる。

死の淵:A
戦闘を続行する能力。決定的な致命傷を受けない限り生き延び、瀕死の傷を負っても戦闘が可能。戦闘続行と呼ばれるスキルの、ウルトラ上位版。
自らの意志が健在である限り、身体の過半が吹き飛ばされようが、戦う事を止められない。死そのものと化したライダーは、およそ死という事象から遠ざけられている。

【宝具】
『機神・鋼化英雄(デウス・エクス・マキナ)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1
形成位階・特殊発現型。ライダーの肉体そのものであり、常時発動型の宝具。
魂と自己を持つ生ける聖遺物。人型の戦車。万人規模の魂の殺し合いである蟲毒において他の魂を全て殺害・吸収した最後の生き残りである魂を元に形作られた生体兵器。その内部には、蟲毒の勝者であるミハエル・ヴィットマンの人格が個我として存在している。
能力は「物理的な破壊のみならず、死を概念的に叩きつける拳」。形成位階でありながら既に創造位階に手をかけるほどの域であり、あらゆる防壁・加護・耐性・体質等を貫通して直接的にダメージを与える。
結論を言えばライダーの拳撃に対しては特別な防御方法は一切意味を持たず、純粋な耐久ステータスによってのみ受けることが可能となっている。

『人世界・終焉変生(ミズガルズ・ヴォルスングサガ)』
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1
創造位階・求道型。
元となった渇望は「唯一無二の死によって、己としての生を終えたい」。発現した能力は「拳に触れたものを問答無用で殺す」。
己の存在を死の塊と化し、拳に接触したもの全てに死を与える。
誕生して一秒でも時間を経ていたものならば、物質・非物質を問わず、例え概念であろうともあらゆるものの歴史に強制的に幕を引く。
この状態のライダーの拳が壊すのは生物も器物も知識も概念も等しく内包している時間、積み上げた物語という歩みと、その道である歴史そのもの。如何なるものであれ生誕より僅かでも時間が経過している限り、たとえコンマ秒以下であっても、その歴史を粉砕する。
ゆえに防御が絶対に不可能な文字通りの一撃必殺。曰く、「幕引きの一撃」。
人界に語り継がれる英雄譚。定命の者として生きるからこそ輝き栄える物語。それはすなわち、絶対の死という終焉を是とするということ。
この創造が発現した時点でライダーは意思を持ったご都合主義(デウス・エクス・マキナ)。触れるものを悉く終了させる機械仕掛けの神と化す。

【weapon】
機神・鋼化英雄:
要は素手の格闘である。

【人物背景】
終わることすらできなかった男。

【サーヴァントとしての願い】
唯一無二の死を俺に寄越せ。


【マスター】
ヴィレム・クメシュ@終末なにしてますか?忙しいですか?救ってもらっていいですか?

【マスターとしての願い】
クトリを幸せにする。

【weapon】
言語理解のタリスマン:
首から下げた護符。発した音声を媒介に意思そのものを伝える機能を持つ。ただし会話の機微等を全部すっ飛ばしてしまう。

【能力・技能】
かつて準勇者として聖剣を執り、星の眷属神と相討つほどの実力を持っていた。しかし現在は聖剣もなく、魔力も起こせず、自身が戦えばそれだけで死にかねないほどに壊れている。

不治の古傷:
全身の体構造が微細に破壊し尽くされている。例えて言えば煮崩れたジャガイモ。生きてるのが不思議なくらい。全力で近接格闘など行おうものなら、3合目くらいで血吐いてぶっ倒れる。

魔力焼尽:
魔力を行使しようとすると肉体が概念的に死に近づき、全身に激痛が走る。令呪については、自前のものでなく聖杯由来のものであるため何とかなってるらしい。
それでもサーヴァントの維持だけで常に全身めちゃ痛いし、全力戦闘ともなろうものならやべーことになる。まあ自分じゃなくサーヴァントが戦う分には痛いだけなんだから気合と根性で頑張ってほしい。

【人物背景】
意思も強さも機会も手にしながら、ただひとつ運命だけを持ち合わせなかった青年。
成すべきことを成せず、戦うべき場所で戦えず、死ぬべき時に死ねなかった。とっくの昔に終わってしまった物語に縋りつき、蛇足を重ねた無価値な死に損ない。

【方針】
聖杯を手にする。

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最終更新:2022年09月10日 20:57